そこにシビれる、あこがれる。
こんにちは。
clichéの木下です。
初回のブログが書けていませんでしたが、
22AWよりCLASSのお取り扱いがスタートしました。
CLASSはなんとしても取り扱いたい。
でもあまりアカウントを広げていないブランドの一つ、、いかがなものか。
そんな思いで一度連絡して、奇跡的にアカウントが一個なくなったということで滑り込み。
そんなわけで今期から店頭に並んでいます。
-CLASS-
堀切道之氏が手掛けるCLASSは、
”恒久的なアイテムをアバンギャルドに、アバンギャルドなアイテムをリアルクロージングに”
というコンセプトの基、唯一無二なアイテムを展開しています。
自分が買い物をするのと同じような感覚でデザインしている、とインタビューでも言うように、トレンドに捉われないプロダクトであり、ある種、メジャーでは無いとも言えるモノ作りをしているブランドです。
僕が初めて知ったのは、地元にいた時。
深くは知らずに、大学一年生の頃に田舎から都会へ買い物に行った時に、Tシャツとベルトを買いました。
そこから特にチェックしていたわけではありませんでしたが、上京して洋服屋で働くようになり、先輩から勧められてまたTシャツを購入。
(当時の制服とも言える)”Healthknitとの丈感がマジやばいんよ”と、
個人的趣味で買わされた記憶ですが、、、(今でも着てます)
そこからちょっとして、洋服が単調だなーなんて飽き飽きしてた頃に、あらためてCLASSの洋服に目を向けて、買う。
最近着てないなあ、、
もうこれ着ないかも。
みたいにクローゼットでも2軍落ちしていた洋服が、CLASSの洋服が加わることによって、
買ったばかりの洋服として蘇るかのようにまた、一軍入りして来る。
ちょっとした変化で、新たなバリエーションが生まれる。
そんな良さも感じながら、どんな服に出会えるのか、
毎シーズン楽しみにしています。
そしてデザイナーの堀切さん。
まだまだ距離が近くなったとは言い難いですが、僕の中では巨匠的な存在。
毎回展示会に行くと、マンツーで1.2時間はコンセプト、商品説明。
そうやってじっくりと説明してくれるブランドは、実際多くはないです。
アカウントが増えてしまうとバタバタしてそれもできない。
だからこそと言ってはなんだが、CLASSの洋服の生産数はそこまで多くなく、
難しい洋服が多くとも、着たい人が少しでもいて、気に入ってくれるならそれでいいといったスタンス。
勿論流行りには流されず、買い手、世間には媚びない。
展示会に行くときは何も読めず、どんなものがあるかも分からないワクワクに駆られます。
世間に媚びるブランドだって少なくない。
展示会前に、こんな感じかな〜って予想なんて出来るわけもありません。
まるで毎回、初めて観る映画みたいだ。
しかもとてつもなく面白い、最高の高揚感があるやつ。
教科書通りに紐解くことなんてできない、
そんな謎めいた雰囲気に興味が溢れずにはいられない。
数少ないインタビューを読み、展示会でも分からないなりに質問を投げかける。
でも不可解なディテールを自分で読み解けず分からない分、
ちょっぴり聞くのも怖いけれど、100%以上で返答が返ってくるのも楽しみな点です。
ちなみに一番高揚したのは、堀切さんのルーツがスケートボードだったこと。(GQより)
僕も別に上手くないですがやっていたし、スケボー、それらファッションが好きなので、
初めその片鱗を感じなかったCLASSに対してさらに興味が湧いたのは、
思い返せばその時だったのかもしれない。
確かにルックの雰囲気がそれを感じさせる時もありますが、まさかそんな。。
ちなみに前回やっと聞けたんです。スケボーってまだやってるんですか、と。
「 まだ、たまに夜一人でやってますよ。」
なんとあの伝説のスケーター、トニー・アルヴァにも会ったことあるそう。
ちなみに今もデッキは勿論ALVAだという。
本当に羨ましく、最高にイカしている。。
でもその多種多様なイメージが混沌としているのも、
どんどん惹かれていく魅力なんでしょう。
ミリタリー、ドレス、カジュアル、アメカジにモード。
ジャンルの垣根なんて一切関係ない、あらゆるミックスが生み出すバランス感に違和感を感じつつも、僕らにルールがないことを教えてくれる。
なんでもいいなあ、と思いとりあえずスタイリングに組み込んでみる。
それで基本的にまとまります。おおよそ8割型は。
今回入ってきた、サーマルのようなメッシュのモックネック、
袖をぶった切ったデニムベスト、
ウルトラスエードのハーネス。
(後にレザーのハーネスも入荷予定。)
さて、どう着ようか。
いつも一旦立ち止まるけれど、、スタイリングを一生考えていられるんです。
スパイスというのも飛び越えてしまったとも言えるアイテムばかりなので、生産・流通数も前述にあるように多くはない。
ある意味買っておかないと手に入らないかも〜みたいな考えもよぎるので、、それに後押しされていつも買ってしまうというのもあるけれど。
その後自身のワードローブを考える時間を無限に与えてくれます。
商業的ではない、好きなものだけ作ったからこそ生まれる説得力の数々。
それから僕たちお店のスタイルがプラスされて派生し、さらに多様なジャンルとして在り続ける。
初めて立って歩けるようになった、子供のように、無邪気な心で。
"NOSTALGIC MESH WOOL MOCK NECK L/S"
¥31,900 (TAX IN)
¥63,800 (TAX IN)
"ULTRA SUEDE / COLOR DENIM HERNESS A"
¥42,900 (TAX IN)
ファッションは自由であり自己表現だ、そんなことを教えてくれる堀切さんは、
僕が今まで見てきた中でも一番洋服が好きで、楽しんでいる人。
その延長にあるのは、いつものファッションをより楽しむ、
僕たち買い手にとっての起爆剤、"CLASS"。
会うたびに、なんですかその着方は、、、と言葉を失う。
先日の展示会では、
「 季節なんてなくなれば良いんですけどね〜。」
ってとんでもない猛暑日に、タンクトップにジャケットを着ながら言っていたのが印象深い。
日常生活からぶっ飛んでいて、ブランドもぶっ飛んでいる。
そんな僕たちができないことを平然とやってのける。
そこにシビれる、あこがれる。
それが僕にとってのCLASSなんです。
cliché 木下