大人が穿く、短パンの話。

こんにちは。
clichéの石橋です。
そろそろ、ショーツが気になる季節。
夏のイメージが強いアイテムですが、僕にとっての本番は「今」だったりします。
というのも、夏はどうしてもTシャツに頼りがち。
Tシャツにショーツの組み合わせって、油断すると一気に“わんぱく少年”に逆戻り。
それを避けるため、ショーツのスタイリングは実はちょっと難しかったりするんです。
でも今の時期なら、トップスにシャツや軽めのジャケットを羽織ることができる。
ショーツを大人っぽく、バランス良く楽しめる、最高のタイミングです。
今回ご紹介するのは、CLASSのショーツ2型。
シャツやジャケットとの合わせにぴったりな、
“気取らず新鮮”、でも“しっかり個性的”な2本です。
CLASSのアイテムには、大きく分けて2つのタイプがあると思っています。
ひとつは、誰もが初めて出会うようなアートピース。
どう着こなせばいいのか悩むけど、むしろその“戸惑い”すら楽しい服。
(最近の例だと、CCEA11UNI A ― ステンレス製のジャケット、なんてまさにそれ。)
もうひとつは、一見ベーシックに見えるけれど、
よく見ると「なんか変だぞ?」という違和感が潜んでいるタイプ。
今回紹介する2型は、まさに後者。
「これに合わせたいな、あれとも相性良さそうだな」と、
手持ちの服が自然と頭に浮かんでくるような、使い勝手の良さ。
でもやっぱり、CLASSらしい“クセ”と“色気”が確かに宿っています。
CLASS
「短っ!レディースのルームウェアみたい!」
第一印象はきっとそんな感じ。
股下わずか10cm。
四角くて大きなガゼット。
眺めているだけでもじわじわ違和感が増してくるけれど……
どうか、そこで諦めずに“試着”してみてください。
履いてみた瞬間、最初の違和感がクセに変わる。
その奇妙なフォルムが、たまらなく“良い”。
生地は、吊り編み機で編まれた “ゼロ飛び裏毛”。
“飛び”というのは、裏糸のループの間隔のこと。
一般的には“2飛び”が多いところ、これはまさかの“ゼロ飛び”。
つまり、密度が圧倒的に高く、ガッシリしていて、でもモチっと柔らかい。
この生地だからこそ、この形。
穿いたときの独特な立体感と、自然なボリュームが生まれます。
CLASS
もう1本は、8ozのライトオンスなブリーチデニムショーツ。
股下長めの膝下丈。ワイドなシルエット。
でも一昔前の“横ノリ系ショーツ”とはまったく違う。
ただのリラックス感じゃない、どこか前衛的で、少年っぽさも一切ない。
しかも、よく見るとディテールも遊び心満載。
バックポケットが、まさかの“内側”に。
裾には調整用のボタンが付いていたりもしますが、
正直あまり気にしなくてOK。履くだけで、もう格好が良い。
個人的には、シルエットと色落ちの表情だけで買う価値アリだと思っています。
CREDIT
CREDIT
ssstein “LI/NY POPLIN SINGLE BREASTED JACKET”
CREDIT
cantate “Dress Chambray Shirt”
CREDIT
ssstein “VIS/LI TWILL OVERSIZED SKIPPER SHIRT”
CLASSの服は、“どう着るか”を自分で模索するのが醍醐味。
でも今回の2型に関しては、あれこれ考えすぎずに穿いてみてほしい。
どんなトップスとも不思議なくらい馴染んで、
それでいて、しっかり違和感が残る――
“日常に馴染む、アヴァンギャルド”。
そんな唯一無二のショーツが、ここにあります。
ぜひ、店頭で。
cliché 石橋