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Frisson Cashmere Scarf|洋服にも、着物にも馴染むマフラー

Frisson Cashmere Scarf|洋服にも、着物にも馴染むマフラー

時間が滲む服。

フォレスティエールという小さな風景

形が語ること。

革が、服になる瞬間。

 

こんばんは。cantáte 松島です。


去年の冬、Frisson Cashmere Scarf を初めて世に出した瞬間のことを覚えています。

“ようやく、自分が心から欲しいと思えるマフラーができた”

その安堵と静かな興奮が混じり合って、胸の奥がじんわり熱くなった。

そんな最強マフラーを今年もご用意しました!

 

<cantáte>

"Frisson Cashmere Scarf"

COL: MID NIGHT, ECRU

SIZE: 0ー183cm×75cm

¥220,000- TAX IN

 

 

でも正直にいうと、あの時のぼくは、

完成したばかりのプロダクトと、まだ少し距離がありました。


「とんでもないものができた」という確信はあったけれど、

じゃあ自分の生活の中でどう馴染んでいくのかまでは、まだ掴めていなかった。


使い方の癖もわからないし、冬の空気の中でどう表情が変わるのかも読めない。

いま振り返ると、その“間合い”が自然だったんだと思います。


一年を通して——とは言わないけれど、

寒くなるたびに手が伸びて、いつの間にか“定位置”になっていた。


その積み重ねの中で、はっきりわかったことがあります。

 

Frisson は “使って初めて本当の姿が見える” マフラーです。

 

 

使い続けてわかること

 


—— 温度より先にくる、“空気”の変化


去年は

「軽い」「大判」「柔らかい」「工程が複雑」

といった事実を中心に説明していました。


でも、今年わかったのは、

Frisson の本質は、温度でも素材でもなく “空気” そのものだということ。


巻いた瞬間、

首のまわりの空気がゆっくり変わる。

冷えて固まった肩の緊張がほどける。

呼吸が深くなる。

姿勢が自然に整う。


「暖かさ」を超えて、

“身体を整えてくれるマフラー” という作用がある。


去年は見えていなかった Frisson の正体です。

 

 

 

Frisson 仕上げ


—— 優しさではなく、“誠実さ”を育てる工程


Frisson 仕上げは、

8〜10回の起毛5〜6回の洗い を繰り返す工程。


去年のぼくは

「手間と時間のかかる工程です」とだけ書いた。


でも今年、改めて触って思ったのは、

これは“優しく仕上げるための工程”ではなく、

“実直に仕上げるための工程”だということ。


・無駄にふわふわさせない

・密度がしっかりある

・肌に乗ったときだけ柔らかくなる


この矛盾のような質感が Frisson の核になっている。


つまり Frisson は、

“甘やかす柔らかさ” ではなく “信頼できる柔らかさ” を持っている。


ごまかさないために、時間をかける。

それがこのマフラーの背骨です。

 

 

 

大判の意味

 


—— 冬の生活の“余白”になるサイズ**


Frisson Scarfは 183cm × 75cm の大判。


去年は「贅沢なサイズ」と表現したけれど、

今年はもう少し深い意味が見えてきた。


大判というのは、

“冬の生活に余白をつくること” そのもの。


・肩に掛ければアウターになる

・膝に置けばブランケットになる

・寝る前に羽織ると空気が整う

・外出先で椅子に置くと座面の温度が変わる


そして何より、

冷えで縮んだ身体を “人の形” に戻してくれる。


『あ、いま自分、ちゃんと呼吸してるな』

そう気づかせてくれる瞬間が多い。

 

 

 

着物と Frisson

CREDIT

cantáte ”Hand Rever Chesterfield Coat-Alashan Cashmere”

cantáte ”EX Baby Mohair Suit”

cantáte ”EX Wool Deep Skipper L/S Shirt”

 

—— 所作を崩さない“大判”への評価


今年もっとも印象に残ったのは、

着物を着る友人たちからの反応が異様に多かったこと。


「これ肩に掛けたい」

「やっと見つけたよ」

「このサイズと軽さ、本当にない」


話を聞くと、着物の世界では冬の“肩掛け”としての大判ストール文化があるらしい。


でも、世の中の大判は…


・重い

・粗悪

・幅が足りない

・所作を乱す


つまり、

着物の線を壊さない “大判で上質なもの” が、本当に存在しないらしい。


Frisson は、

軽くて、大きくて、密度があって、肩から落ちない。

動きを邪魔しない。

所作が美しく見える。


この組み合わせが珍しすぎて、クチコミで着物仲間の中に広がっているらしい。


そして、その話を聞いたとき、正直うれしかった。


ぼくは着物を日常的に着るわけではない。

でも、別の文化圏の人たちが“自分の所作を乱さない”という理由で選んでくれるのは、

作り手として、なんだか胸の奥がじんわりする。


洋服にも和服にも寄り添えるマフラーは本当に希少で、

それは偶然ではなく、

“空気の動きに沿って作られた構造” が生んだ必然。


布が勝手に落ちる方向、

肩に置いたときの重心の位置、

手を動かしたときの空気の逃げ方——

その全部が、結果として違う文化の所作にも馴染んでいった。


ものづくりをやっていて、こういう瞬間がいちばん報われる。


 

去年の話と、今年の話の境界線

CREDIT

cantáte ”Hand Rever French Blouson”

cantáte ”Fine Garbadine French Trousers”

 

—— モノから “生活の伴走者” へ


去年は

“完成したプロダクトの話”

だった。


今年は

“共に過ごしてわかった真実の話”

を書きたかった。


一年経って、Frisson はモノではなく、

生活のリズムを整えてくれる “伴走者” になった。


使い込むほど、距離が近くなるマフラー。

 

 

 

余談:FORZA STYLE 谷中さん、今年も巻いて帰る説

 


去年、谷中龍太郎さんは Frisson を巻いた瞬間

「ねむねむ…」と言ってそのまま店を出た。


今年も絶対やる。

もう請求書だけ準備しておく。

なんなら、奥さんの分まで用意しておく。だって喧嘩してほしくない。

 

 



—— 去年のぼくにも、今日のあなたにも渡したいマフラー

CREDIT

cantáte ”Hand Rever Chesterfield Coat”

cantáte ”WW II T-Back Jacket”

cantáte ”Fine Garbadine French Trousers”

 

Frisson Cashmere Scarf は、

完成した瞬間より、使い続けた “いま” のほうが好き。


もし過去のぼくが駅前で寒さに震えていたら、

そっと肩に掛けてあげたい。


「これくらいの温度で、生きていいよ。」


そう言ってあげられるマフラーです。


冬が深くなるほど良さが出るので、

ぜひ生活の中に迎えてください。

 

※Frisson Cashmere Scarfは 11/22 (土) 12:00より店頭 / オンラインストアにて発売開始します。

 

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cantáte 松島

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