"違和感"を楽しむ。
こんにちは。
clichéの石橋です。
24AWの入荷もラストスパート。
各ブランドの魅力的なアイテムが揃ってきて、かなり充実しています。
そんな中で、一際目を引くアイテムが...。
KOOKY ZOOのデニムジャケットとコーデュロイパンツ。
KOOKY ZOOといえば子供服を等倍拡大した”JUVENILE”シリーズがメジャーですが、
なんだかいつもと少し雰囲気が違うような...。
そう!今回入荷したのは24AWから新たにスタートした"MINIATURE"シリーズです!
"MINIATURE"シリーズとは、名前の通りセールスマンサンプルや人形用の衣装、
キーホルダーといったミニチュアたちをモチーフにしたシリーズ。
人が着ることが想定されていないものだからこそ、他にはない違和感が生まれ、
独特の雰囲気を感じていただけます。
KOOKY ZOO
¥66,000 (TAX IN)
まずは1930年代のセールスマンサンプル人形をモチーフにしたデニムジャケット。
アーム、ボディ共に筒のような形をしており、立体感のあるシルエットが特徴的です。
10.5ozのセルビッチデニムを使用し、奥行きのある表面感。
初めはパリッとした触り心地ですが、着用を繰り返していくうちにだんだんと柔らかくなっていくので、生地感の変化も楽しめます。
なんといっても目を引くのは、ゴールドのボタンとピッチの広いハンドステッチ。
KOOKY ZOOのアイテムはボタンが大きいのも特徴の1つですが、
その中でもさらに一回り大きいボタンを使用し、いいアクセントになっています。
ハンドステッチは完全に直線ではなく、微妙にずれていたりと、
ミニチュアを基にしているからこその簡素な雰囲気を感じられ、
これまた絶妙な違和感を演出しています。
ちなみにこのハンドステッチはデザイナー自ら施しているとのことで、
1着1着に対するこだわりが感じられます。
CREDIT
cantate “Fluffy Wide Pants” ¥60,500 (TAX IN)
個性的なシルエットやディテールなので、シンプルな合わせでもしっかり決まる。
忙しい朝だって、上からばさっと羽織るだけでOKです!
CREDIT
CLASS “CCEA06UNI” ¥66,000 (TAX IN)
refomed “FRESH MAN DENIM WIDE PANTS "OW"” ¥38,500 (TAX IN)
Nine Tailor “Aristata Watch” ¥17,600 (TAX IN)
太デニムにフーディ、仕上げにビーニー。
スケーターっぽいアイテムとも相性抜群です。
存在感がある、思った以上に懐が広いデニムジャケットなんです。
KOOKY ZOO
¥59,400 (TAX IN)
こちらもセールスマンサンプルを基に作られたコーデュロイパンツ。
太畝の存在感とズドンと落ちた太いストレートシルエットで、
パッと見で惹かれてしまう面構えです。
入荷があった時も、「めっちゃいいっすね。」と即試着しましたが、
第一印象は、「あれ、これウエストかなり緩いな。」でした。
その時は特に気にしていませんでしたが、実はそこにも秘密が。
通常のパンツはお尻の頂点からウエストにかけて細くなっているものがほとんどですが、
このパンツはミニチュアを忠実に再現しており、
お尻からウエストまで真っ直ぐ上がっているんです。
人が穿くことを想定していないミニチュアを基にしてるからこそのデザイン。
そう聞くともっと興味が湧いてきますね。
デニムジャケット同様、いい意味での違和感を感じるディテールが満載です。
特大ボタンに極太ベルトループ、裾の折り返しの幅など、
全体で見れば決して奇抜なデザインではありませんが、なんだか他とは違う。
CREDIT
cantate “Turtle Neck L/S Shirt” ¥27,500 (TAX IN)
cantate “Mouton Vest” ¥495,000 (TAX IN)
cantate “ Ribbon Belt” ¥48,400 (TAX IN)
CREDIT
is-ness “OVER COAT” ¥81,400 (TAX IN)
cantate “Turtle Neck L/S Shirt” ¥27,500 (TAX IN)
cantate “ Ribbon Belt” ¥48,400 (TAX IN)
CREDIT
RIER “WALKER GILET CITY” 143,000 (TAX IN)
cantate “The Shirt” ¥48,400 (TAX IN)
cantate “Kinchaku Bag” ¥66,000 (TAX IN)
10eyevan “NO.1 3BR 45 SUN” ¥89,100 (TAX IN)
スタイリング全体を見てもすんなりと馴染んでいるし、
特に考えすぎることなく合わせられるパンツです。
ただ、どことなく感じる"違和感"。
従来の"JUVENILE"シリーズは子供服を基に作った、そもそも服としての機能を果たしているものがベース。
一方"MINIATURE"シリーズは、本来服としての機能を果たしていないものがベース。
つまりは、よりアンバランスで不思議な服であるということです。
音楽やアートにおいて、あえて"違和感"を作り出すことで、人の目を惹きつけるというのを聞いたことがあります。
まさにKOOKY ZOOのアイテムの魅力はそこにあるのではないでしょうか!
普通の中にある多少の歪さや不完全さが面白い。
人が着ることを考えすぎていない服だけど、人が着ることで魅力的に感じる。
なんだか不思議ですね。
cliché 石橋