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木下、いいニットを買う。

木下、いいニットを買う。

 

どうせ持つならば。

本気になった俺の負け。

中毒性のあるニット。

シャツが3枚。

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

ファッションが非常に楽しい季節がやってきました。

 

ついに14度、てか既に12度か。

ニットが着られる、レイヤードもできる。

 

今日ニットを着ようと思ったら、意外に持っていないことに気づきました。

こんなにクローゼットから洋服が溢れているのに、着るもんねえ...笑

 

 

かねてよりスタイリングに多く登場していた、cantateのニット。

いつも通り、じわじわ欲しくなっています。

着るニットがない僕にとっては非常に魅力的。

 

今季のcantateでは、正直なところ結構オーダーした。

直営兼セレクトという名目はあるにしろ、

財布がペラッペラになるくらいオーダーした、、、(次もね。

 

MA-1、モヘアカーディガン、タートルネック×2、モールスキンセットアップ、スウェット上下、バンドカラーシャツ、チェックシャツ...

 

無理無理!財布が持たん。

値段の壁がそびえ立つ。

 

そう言いつつ、試着、繰り返すよね〜。

 

 

 

ニットは今まで自信を持って品質が良い、

と自分で言えるものを買ったことがない。

 

古着でウールのニットを1万円台で。

→沢山色があるし、何色も揃う。でも安いからってだけ。

次の冬には毛玉がとんでもなくて、もう着なくなった。しかもチクチク。

 

新品を2万台で。

→その時のテンションに近い。

シルエットも今っぽくて、そのシーズンが沸点max。

特別愛着が強いわけではない。けど着るんだけど、、

困った時に頼れるというポジションまで確立されない。

 

デザイン系を4万台で。

→これはこれで、適宜着たい手札として。

 

6万くらいで、無地のニット。

→耐久性も比較的高く、着るだけでオシャレに見えてくれる。

満足できるし、いいもの着てるな感覚で。

値段も値段、サイズ選びはやや慎重。

 

とんで12万。

→パワーワードです。笑(イマココ)

 

ちなみに普通の人なら2万台で満足できる。母親からしたらバカみたいな話だ。

 

4万台にまでいくと洋服が好きな人とか、ある程度出せる金額。

6万、いいものが欲しいな、で手を出す価格。

それに高いと思いつつ、実際ニット、セーターは、

6万くらいが普通という認識はある。

むしろここからが良いもの、と呼ばれるゾーンかも、と。

 

でもな、10万近くなるところまでいくと、

さすがに正直無理強いされてまで買いたい、と思うレンジではない。

自己完結も正直難しい。

他人の意見や実際の感想、ある程度材料が揃っていないと。

 

ようはこれを買うか買わないか、そこが今回のお題。

 

 

cantate

"Crew Neck Sweater"

¥121,000 (TAX IN)

 

定期的に展開しているニットですが、今季のカラーはPANDAとGIRAFFE。

2色の糸を掛け合わせ、メランジのような風合いが特徴的な仕上がりです。

 

モンゴル産のホワイトカシミア、Super140'sのウールを使用。

非常に柔らかい肌触りは勿論のこと、それでいてヌメりのある、独特の質感。

 

"極上の糸使い"と言っても過言ではありませんが、

今季cantateから出ているベビーカシミアのものと比べると、

トロッとした滑らかさが大きな特徴のベビーカシミアニットに対し、

このニットにはコシがある。

ニットではあるがスウェットのような、程良い立体感が生まれるのが特徴なんです。

 

*新品

 

カシミア65%、ウール35%。

 

なぜウールを入れるのか。

良いものを作るならカシミアのみ、だとか、色々やりようはあるんじゃないか。

初めてこのニットの存在を知った時に、僕が松島さんにした質問です。

 

理由は、ウールを入れるとより丈夫になるから。

重みがある分暖かい、加えてハンガーにかけたら伸びるかと思いますが、しっかり目が詰まっている分、その心配が減るのも事実。

また、そのウールの良さを取り入れつつ、カシミアの良さも抑えてる。

 

カシミア65%/ウール35%で使用されていますが、

元々はカシミア100%の糸・ウール70%/カシミア30%の糸を撚糸しているんだそう。しかも3本撚り。

贅沢極まりない、、かなり手間がかかっています。

 

ここまで上質なニットは、逆に怖い。

高いし、来年も着られるのかも本当に重要。

 

失敗した経験が多い僕としては、これも慎重になります。。

そんな僕の心配を嘲笑うかのように、お店に集金に来た松島さんから一言。

 

「洗ってきたから触ってみ?」

 

僕「は、はい笑。」

 

 

このニット、育つ。

永く着られるニット、そしてどんどん風合いが増していくニット。

 

なんやかんや、リリースするたびに実演していただいて感動していますが、

実は19AWに出ていた、同じ糸使いのタートルネックニットを持っているんです。

 

目の詰まり、しっかりとした丈夫な仕上がりに感動し、秋冬アウターの下はそればかり。

靴同様に、ニットも毎回着てばかりではなく、

休ませてあげるのも永く着る上では非常に大事なポイントでしょう。

そう思いながらも、他のニットより手に取る回数が圧倒的に多くなってしまう。

そうしてこの耐久性を、身をもって実感しました。 

 

さて、話を戻します。

 

 

上が洗ったもの、下が新品で店頭に出ているもの。洗った回数は5回。

ネイビーのニットは21AWのもので、こちらは新品と松島さんの私物。

なのでネイビーに関しては、10回近く洗っていると思ってください。

 

まずは肌触りなんですが、これは写真では伝えるのに限界があるので、

もしお近くの方は、店頭にサンプルをご用意しているので是非。

 

実際触ってみた感想としては、本当に滑らか、気持ち良いに尽きます。

新品がやや硬く、がさっとしていると考えると、

そのしっかりとした丈夫な基盤はそのままに、外側にカシミア/ウールが、

ミストのように噴き出している感じ。とにかくやばい。

 

そもそもニットを洗濯する。普通に考えたらタブーです。

品質表示は洗濯不可、必ずドライクリーニングしてくださいと書いてあります。

 

あくまで自己責任。

ではありますが、別に手順を守れば難しいことではなく、

簡単にできる上に風合いも増す。ここまで来たら迷いはありません。

 

ここでウールが入っているメリットがもう1つ。

ニットは編み物なので、1日着た後には少しですが伸びてしまう。

ですが、ウール系の原料が持つ独自の復元力のおかげで、

1週間ほどすると徐々に寸法が戻るんです。

耐久性が良いから、と、多頻度で着用していると言いましたが、

ちゃんと休ませてあげることが大事。

 

丁寧に永く付き合っていきたいニットですね。反省。

 

 

結局、高価な買い物の重要なところって、買った後、だと思うんです。

僕らは販売員としてはプロでやっているので、一般の方よりは詳しいつもり。

けどそれを買うお客様からしたらどうか。

洗濯表示が書かれているからと、そのままにしても最大限の良さは出ない。

ネットで調べて実践しても、まあ間違っていることが多い。

 

その点でcantateは、実践する前・後を感じられる。

着る人のことを考えられた、とんでもないアフターケアをされているような気分。聞けば聞くほど出てくるし。

 

これはこうしたら、こうなる。

原因と結果を知り尽くすことで、魅力は100%か200%へもブチ上がります。

生地も糸も、洋服も本当に奥が深い。僕もまだ未熟である。

 

こうしたら、もっといい。

知らないこと、本来ならば知るまでに気が遠くなる程の時間を要するが、

cantateは近道することができるのが魅力。

そこから気になれば、自分でもっと掘り下げれば良い。

  

そんな考えを張り巡らせ、感動に対して、ペイ...

は、冗談混じりですが、良いものを永く。

愛着が湧くよう育てられる部分に、お金を支払おうかと思います。

自分に対して接客をしている気分。

結局は欲しいから自分を説得しているだけなんですけどね。。(しかも想像を超えてきた。)

 

カラーはPANDA。

スタイリングで多用しまくっていたのもありますが、

今季はこのPANDA改め、"ごま塩"カラーをインナーに仕込みたい。

 

Size: 48 (175cm)

 

PANDAを彷彿とさせる、BLACK×WHITE。

 

着用写真をレタッチしていて思ったのが、やっぱりシルエットが良い。

48というと僕でいうと大きくなりますが、

脇下のガゼットと減らし目が効果を発揮し、

視覚的アクセントだけでなく、肩の収まり袖の座りが非常に良くなっています。

 

後ろから見ても、丁度肩の端から線が入り、立体的なフォルムに。 

 

Size:46 (175cm)

 

キリンを思わせるGIRAFFE。

CAMEL系とDARK BROWN系の組み合わせです。 

 

リブのテンションもしっかりとしていて、

僕がもっているニットも弱ることなく袖の溜まり、

裾の自然なブラウジングが、いまだに出てくれています。

リブにゴムを入れていないのに、伸び辛いのは編み方に工夫があるからこそ。

企業秘密だそう、、、 

 

CREDIT

cantate "British Air Force Blouson" ¥176,000 (TAX IN)

STUDIO NICHOLSON: SOLD

 

CREDIT

cantate "Postman Jacket" ¥66,000 (TAX IN)

 

CREDIT

stein "OVERSIZED MOUTON ZIP JACKET" ¥203,500 (TAX IN)

cantate "Moleskin Trousers" ¥60,500 (TAX IN)

 

CREDIT

stein "FLEECE×BACKSIDE GABARDINE REVERSIBLE JACKET" ¥74,800 (TAX IN)

stein "FLEECE WIDE EASY TROUSERS" ¥40,700 (TAX IN)

 

ここまでくるとこの値段でも良心的と感じてしまう。

勿論押し付けるつもりはないので、

自分にとって最良と思えるものを選んで下さい。

 

今まで販売として、バイヤーとしてこの業界にいるのも長く、

僕としては多くの洋服を買ってきたし、見てきたつもりでいます。

時には失敗もある。むしろ初めなんて失敗ばかりだ。

 

右往左往しているうちに、新たな洋服に出会い、買い方も定まってくる。

イレギュラーで唐突に欲しくなるものは別で、今必要なものってなんだろう。

秋冬はニットが必要、パーカーが必要。

普遍的なものに対して、それを何回繰り返せば良いのだろう。

 

販売員目線から言うと、最終的には売れればいいと思っている。

だからこそ、

この世の中には嘘もある。

clichéにはないが、

未知の領域だからと言って、騙されていることもあるかもしれませんよ。

今では、物の価値を教えてもらうことは松島さんくらい。

なんでこれが、なんでこの値段で、どれほど着れる?

もう一度考えてみてください。

cantateの良さは、服を再定義してくれるところなんだと思います。

 

今の僕には、同じ配色のものを見つけて買う選択肢はない。

包み隠さず、妥協なく作り上げた結果がこれなのだ。

 

正直言って、マジで良いニットです。

 

 

 

 

 

 

買った方がいいよ。笑 

僕は買うけど、みんなはどうする?

 

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