シャツが3枚。
気温が下がって、普段買おうとも思っていなかった服が
買い物リストに続々と入ってきています。
洋服屋として良い悩みだが、非常に困る。
こんにちは。
clichéの木下です。
本日ご紹介するのはシャツ。
以前ご紹介したベストも然り、やはりさすがのCLASS・・、
常識に捉われず、"ナシ"だった存在が途端に"アリ"な存在になる。
袖切りっぱなしのデニムベスト?いやいやナシでしょ。
今は他の個人オーダーを差し置いてでも、欲しい。
そうやっていつまで経っても、僕らの感性を刺激する。
ありえないものも説得力がある。
今回はシャツを3枚?
いやいや、普通にナシでしょ・・・。
CLASS
"CCCA11UNI A" ¥82,500 (TAX IN)
"CCCA11UNI B" ¥132,000 (TAX IN)
とか思っていたけど、めちゃくちゃかっこいい。
着てみると、発見があったり新しいバリエーションも見つかって面白いです。
よく見ると今までの製品にも使用されていた、
見る方によっては、懐かしくも感じるファブリックも使用されています。
そんなシャツ。
ご用意したのは、
コットンベースの "CCCA11UNI A"と、
和紙カシミアベースの"CCCA11UNI B"。
上からコットン×3。
同じ素材とはいえ生地の組織が異なるので、それぞれが個性を発揮しています。
白シャツって人によっては抵抗があれど、
このグラデーションのカラーチョイスは馴染みがいいので、
その心配も無くなりそうです。
上から和紙カシミヤ、コットン、コットンの3枚重ね。
和紙特有のハリと硬さがあり、立体感のある質感をしています。
光沢も生まれ、陰影も強い。
ブルーグレーのような中間色なのも、他と馴染みが良くて惹かれます。
下にはコレクションの記憶にも新しいストライプ、チェックと続きます。
服の顔である、衿と前身頃をメインに、3枚のシャツが見えるようになっていて、
後ろ身頃は背中の半分までしか生地はないいわゆる、背抜きの仕様。
3枚も重なっていたら嵩張る、と思いつつそのストレスは一切ありません。
フロントからは裾が段差になって出るよう絶妙な着丈に調整され、
そのせいかボタンの高さや数も異なります。
レイヤー1とレイヤー2のボタンを付け違えてみるのも面白いですが、
高さが違う分、やや上手くいかない。
まあ、それも良いかも。
見つけようのない正解を、自分なりに正解として捉えていく。
それくらいの意気込みで手に取っていただくのが良さそう。
襟はボタンダウン。
70'sのシャツを彷彿とさせる直線的な襟、裾も大きく描く鋭いラウンド。
カフスの付け根にはギャザーが入り、ドレッシーな見え方に。
シンプルに前を開けて見せるのか。
はたまたルックのように、ボタンダウンを全て外して、、、
言葉にし辛いので写真でどうぞ。笑
一番下だけ全留め、他はウエストに巻き込んで。
ボタンダウンを全て外して外側に、ネックを高くキープ。
といったような見せ方も出来ちゃいます。
嵩張らない、実際に3枚重ねるのとは訳が違うので、
襟がたくさんある1枚のシャツ、として捉えて普段通りに使いましょう。
見た目はさておき、着方はいつも通り。
CREDIT
CLASS "CCCA14UNI A" ¥63,800 (TAX IN)
cantate "Moleskin Trousers" ¥60,500 (TAX IN)
秋口はベストを重ねてみたり。
勿論一枚でも物寂しいことはない。
シャツ一枚じゃ物足りない。
そうしてオーバーサイズにしたりと、サイズやらに頼ってしまう方は、
このシャツで視野を広げてみるのも良し。
どうやら一番下のシャツをタックインして見せるのも可能。
飽きさせません。
CREDIT
cantate "Stupid Shaggy Cardigan" ¥159,500 (TAX IN)
STUDIO NICHOLSON "PUCH" ¥53,900 (TAX IN)
cantate "Ribbon Belt" ¥38,500 (TAX IN)
Rios of Mercedes "Harness Latigo Cowboy Roper Style" ¥220,000 (TAX IN)
シャツにデニム。ドカジュアルに。
カーディガンを羽織っても、裾のラウンドが心地いいです。
お好きにどうぞ、ですが、
まだ着方のバリエーションがありそうだなあ。
もしあれば教えてください。
あのデニムベスト然り、販売員側としては、いつも試されるような気分です。
でもその時間が楽しかったりする。
なにこれ!?から入って、結局買ってしまうのもご愛嬌です。
僕らにとってはまるっきり物珍しいデザインだし、普通絶対手に取らない。
親の前で着てたら、ツッコミ必死。(でもばあちゃんはオシャレって褒めてくれそう。)
CLASSは自由の塊。
どう着ようが、どう合わせようが正解。
いつも展示会の時には堀切さんが私服で着ていて実演してくれているので、
ないっしょ〜とか思っていても数分後、あー、かっこいいな。
みたいにボケーっと見てしまう。(デニムベストがまさにそれ。)
僕には到底思いつかないし、辿り着けない世界観。
アバンギャルドの他ならない。
自由・どれも正解・普段通り。
勿論それもそうだけど、その背景を調べなきゃな、知っておかないと。
そう言われているような気がしてしまうのは、僕だけじゃないはず。
勝手な妄想だけど、その根っこに興味が湧くのは事実だと思います。
安い言葉だけど、色々通ってきて、
ファッションのルールを理解した上で作っているからなんだろうな。
だからか。
こんなにぶっ飛んでいても、説得力があるのは。
cliché 木下