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もし子供の頃、今の好きな洋服に出会えていたら。

もし子供の頃、今の好きな洋服に出会えていたら。

 

サマーカシミヤというジャンル。

メガネに出会って人生変わった話。

あなたの心も、ワンウォッシュタンブラー。

ヘビロテしているシャツ。 

初めてスーツを買った時の話。

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

アパレルのスタートは大学生。

時が過ぎるのも早く、今9年目になりますが、

有難いことに早くからバイヤー、店長を経験させていただき、今に至ります。

 

実は僕は、新しいブランドを買い付けようというのはあまり思ったことがない。

なぜなら、ジャンル毎のベストをすでに仕入れているから。

 

ですがアンテナはもちろん張っています。

 

好きなブランドの関連から掘り起こしてみたり、

各ショップのインスタグラムや友人、同業の仲間に聞いてみたり、

地元の先輩とも会えば、

 

「なんかええのないん?」

 

という話になるし、ラインもよくする。

最近ではお店にちゃんと行って見るようにもなりました。

服屋に直接行くのが苦手な僕としては、大きな進歩と言える。

 

それこそ最近では、アンテナを張らなくても情報が入ってくるし、

SNSでは意図していないのに、広告などで嫌でも目に入る。

 

良さそう!でもまあいっか。

 

いつもそう。(てかブランド多すぎない?)

 

理由はあって、今お取り扱いしているブランドにはそれぞれ、僕らの勝手な偏見ですが、役割を設けています。

 

シャツが得意、デニムが得意、オーバーサイズ、テック系が得意、

アメカジ、モードに始まりストリート等々、全ジャンル行こうとすると限界もある。

価格帯のバランスや、キャパ的にもそんなたくさん入れられなかったりもする。

 

僕の中では、”ある一定のジャンル”において、それぞれNO.1だと思って買い付けているので、

イメージが被ったり、似ている印象を持ってしまえば諦めます。

たまに似ているけど入れたくて、クーッってなることもありますが、そこはグッと堪えて。

 

どれが良くて悪いという意味ではなく、

あくまで僕の中では、そのブランド達を超えられないというか。

 

戦隊物はレッド・ブルー・イエロー・ピンク、時にグリーンと代わりが効かない、

みんな違ってみんな良いスタイルがセオリー。

 

clicheではおおよそ15人戦隊になります。

 

  

ですが、新しいブランドが仲間入りします。

 

位置付けはアメカジですが、アメカジのブランドなんか沢山ある。

なんならそのポジションは、cantateで十分じゃないか。

 

と、思っていましたが、入れたい気持ちが抑えきれず、、

 

しかも切り口が超トリッキー。

被っていても全くの別物。

 

なんだこれ、超面白い。

 

 

子沢山な家族写真のようなハートフルな雰囲気を描く、どこか懐かしい見た目のルック。

 

超オシャレなMIKIHOUSE的な、幸せな気分を強制的にお裾分け。

 

それもそのはずで、このルックはリアルファミリーらしく、

先日、次の展示会でルックを見たら、可愛いお子さんが1人増えていました。

 

親御さんが着用しているルックもありますが、

子供たちが着用している写真の方が多く、サイズ感も大きすぎて何が何だかわからない。

名探偵コナン第1話のあのシーンを思わせる、ダボダボ感を思い出します。

 

さて、ルックと雰囲気に呑まれていますが、

キーワードはこの子供たちが着ている。

 

“キッズ服”です。

 

 

“KOOKY ZOO (クーキー・ズー)

 

“GARMENT FOR ECCENTRIC”

アメリカンビンテージウェアをベースに様々なアレンジを加え(あるいは引いて)、

他にはない風変わりな服づくりをモットーとします。”

 

普通って言ったら変ですが、大人サイズの洋服、

自分が持っていて着たりしている、してきた洋服をベースにデザインするのが通常。

 

KOOKY ZOOの場合は、その対象がキッズ服で、

ドラえもんで言うところの、ビッグライトを浴びせた世界観です。

 

キッズ服をルーペで拡大して見てみた時の感覚に近く、

これはサイズアップではなく、あえての"そのまま"スタイル。

 

 

サイズアップをLevi'sのデニムパンツに置き換えてみても、

小さなサイズを大きくしたからと言って、ステッチ幅やボタンは大きくなるわけではない。

バランスを保ったまま、大きくなるのが普通ですが、それらの縮尺のまま、全てが大きくなる。

言わずもがな特異なサイズバランスになるし、ステッチ幅は倍以上、

ボタンも倍近く大きくなるということ。

 

自分の身体が小さくなったみたい。

この洋服たちに囲まれたら、、そんな世界線に迷い込んだような、

懐かしくもわくわくとした、、小さくてなんでも真新しい、

あの頃の気持ちに戻れるでしょう。

 

 

さてラインナップ。

今回オーダーしたのは、

 

・2ndタイプのトラッカージャケット

・ウエスターナーGジャン

・第二次世界大戦期のチョアコート

・リンガーTEE

 

これらをモチーフにした4点。

ジャケットだけでかなりのインパクトが味わえるので、

手持ちのデニムパンツと合わせる感覚で

clichéでは単体使いでオススメさせてください。

  

KOOKY ZOO 

"JUVNILE DENIM JACKET"

BASE ITEM: 1960's Levi's 507BXX (KIDS)

☆NON WASH 

¥46,200 (TAX IN)

 

60年代のセカンドタイプGジャン。

探すとキッズ物でも5,6万はします。

 

キッズのヴィンテージは正直関心はありませんでしたが、

調べてみると面白い。それぞれ今でも価値があり、興味をそそられる。

子供ができたら着せたいなーなんて衝動に駆られますが、それなら自分用に欲しいなあ。笑

 

置いておくだけでも可愛らしく、子供たち特有の色落ち、アタリの出方であったりも楽しめそうですね。

 

例によってフロントポケット、前立てのプリーツ、

ボタンにステッチ幅、巻き縫いのステッチと、全てが大きい。

衿も大きくなっている分、よりスクエアな角張った仕上がりに。

パッと見ヘンテコなバランスに見えますが、着ると全然馴染む。

 

これはパッカリングも期待ができる、、。

 

初めは可愛らしい印象なので、アメカジ感もマイルドに感じられる。

ですが、どんどん仕上がっていったら、、経年変化の楽しみがもう溢れている。

 

 

後ろから見える背タグのステッチ、各所のリベット、

背中のアクションプリーツもバキッとして迫力があります。

よく見るとフロントボタンも4つ、大人用ではありえない間隔と大きさ、

ボタンの留め方もいつもと変化をつけて。

 

CREDIT

cantate "T Shirt" ¥20,900 (TAX IN)

cantate "Denim Flare Trousers" ¥40,700 (TAX IN)

Rios of Mercedes "Harness Latigo Cowboy Roper Style" ¥220,000 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

 

なんだかんだデニムパンツにブーツ。

セオリー通り合わせてしまう。

 

KOOKY ZOO 

"JUVENILE WESTERN JACKET"

BASE ITEM: 1960's Lee 110JB (KIDS)

☆ONE WASH

¥44,000 (TAX IN)

 

続いてこちらもアメカジの定番、ウエスターナージャケット。

ECRUカラーが土臭くも男らしい印象を醸し出します。

 

ウエスタンなので、衿は先にかけて尖ったフォルムが特徴的。

デニムジャケットに比べるとショート丈で前下がり、カフス、裾も幅広くなっています。

 

裏を見てみてもしっかりと作り込まれていて、

clichéを始めてデニムに詳しくなりましたが、

デザインに対して作り込みが十分なのも、このブランドの推しポイント。

 

それもそのはずで、デザイナーの鈴木さんは、

みんなの知るデニムブランドに勤めていた経歴があるそう。

 

次のコレクションでも、しれっとすごい加工モノが出ていましたが、、

そこはあえて勢い良く語らず、控えめな感じでお話ししてくれる一面も。

 

こういった男臭いブランドにも見えるので、

言ってしまえば噂に聞いた渋カジのような、

腰にチェーン、ロン毛、ヒゲ、レッドウィングみたいな方をイメージして展示会に行くのが怖かったですが、なんとも控えめで品の良い印象の鈴木さん。

 

LOOKの雰囲気を見ていても、家族愛というのか、

子供の頃の楽しかった思い出に想いを馳せたかのような印象を受ける。

 

鈴木さんは、僕たちをワクワクさせてくれる人だ。

 

CREDIT

cantate "Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "???" ¥???

 

コテコテなアイテムが元ネタではあるので、キャップでやや甘く。

でもやっぱりパンツはデニム、、

何やら杉村は良いデニムを穿いている。え? 

 

KOOKY ZOO 

"JUVENILE CHORE COAT"

BASE ITEM: WW II CHORE COAT

☆NON WASH

¥48,400 (TAX IN)

 

続いて、ルックで僕の目を奪って話さなかったカバーオール。

第二次世界大戦期のチョアコートをモチーフにしており、同様に拡大された見た目が目新しい仕上がりです。

 

全体としてはトリプルステッチなどの無骨なディテールではなく、

ダブルステッチで簡易的な、ストア物のヴィンテージを参考にしているような削ぎ落とされたツラ構え。

ステッチ幅の与える印象も強いので、画力は十分ですが。笑

 

前述のデニムジャケットとは生地のオンスが異なり、色も薄いインディゴ。

遠目から見るとグレーがかっている印象を受けます。

ジャケットの枠組みながら、始めはハリがあることでフォルムも立体的。

コートのように羽織っても良いですし、冬にもニットと合わせて着るのが良さそう。

 

シーズン通してインナーを調整しつつ、すぐ1軍入り間違いなし。

 

CREDIT

ROTOL "BASIC SHIRT CHECK" ¥34,100 (TAX IN)

cantate "Back Satin M-51 Pants" ¥52,800 (TAX IN)

Rios of Mercedes "Harness Latigo Cowboy Roper Style" ¥220,000 (TAX IN)

 

CREDIT

is-ness "W NECK T-SHIRT" ¥15,400 (TAX IN)

cantate "Regular Chino Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

cantate "Shoulder Tote Bag" ¥66,000 (TAX IN)

 

チノパン、軍パン、デニム。

今回のスタイリングのパンツはオーセンティックなこの3本でした。

無骨×無骨な合わせも、KOOKY ZOOがいい緩衝材として、

アメカジの雰囲気は出しつつ、一歩後ろからのアプローチが心地いいです。

 

KOOKY ZOO 

"JUVENILE TRIM TEE"

BASE ITEM: 1970's TRIM TEE

¥13,200 (TAX IN)

 

ブランド当初から作っているリンガーTEE。

展示会に行った時には並んでおらず、、

悔しかったので聞いてみると、多くの卸先さんから再販を熱望されたとのことで、 

BLUE、REDのみの展開にGREENも登場して再リリース。

折角のお取り扱い1回目なので、この物量で揃えられて嬉しいです。

 

リンガーTEE自体は僕も好きでGREENは持っていますが、

プリントが入っていたりと良いものに出会えなかったので、ナイスタイミング。

それでいて無地、リブの幅も新鮮でシンプルすぎない仕上がりがグッド。

 

 

サイズは2のみでオーダーしました。

木下、杉村どちらも同じ2を着用していますが、程良く肩を落として、

着丈は短めに設定されているので、ほとんどの方がこのサイズで通ります。

 

ピチッと着てフレアデニムに合わせても可愛いですが、

インナーとしても主役としても、どちらでも活躍する名プレーヤーになるでしょう。 

 

 

 

子供の頃、どんな服を、どんな気持ちで着ていたかなんて、覚えていない。

今見返してみると、こんな服着てたのかな?と思い返しても、、、

 

やっぱり、全然記憶に無いなって思います。笑

 

洋服に気分が上がり始めたのはいつからだろう。

小学校の頃は意識はしていなくとも、親父に憧れてLevi'sを穿いていました。

でも流石にサイズが合わないからと、母親のクローゼットから盗んでみたり。

溢れていたNIKEを勝手に穿いて学校にいって怒られたりもした。

 

その頃一番好きだったのはDUNK(ダンク)、なぜかはわからないけど、多分フォルムと履き心地だと思います。

ハマってしまって、小学校の時の誕生日プレゼントは、毎回NIKEのスニーカー、、誕生日1ヶ月前くらいになると、ずっとPCと睨めっこしてましたね。

好奇心爆発!今と変わらないね。懐かしい。

 

その後の中学か、高校か。

僕の場合は、お父さんとかが育ったような、

アメカジ、裏原みたいなイケてるカルチャーではなくて、ギャル男でした。

ここまでの流れでは想像できませんが、僕は道を外れてしまいました。

中学も大荒れしていたし、ヤンキーではありませんが、若気の至り、、。

 

髪をおっ立てて、前髪はもちろんM字。

ワッペン付きのデニムパンツを穿いて、ラメ付きのリンガーTEE、、

所謂SURF系というやつでしょうか、本当にお恥ずかしいです。

 

でも、そのルーツがあって今に至ると思う時もあります。

もしかして俺、髪のセットうまい?とか、

色の感覚ってあの派手な服のおかげ?とか。

これってあれだったのか。

大人になって見てみると視点が変わってよく見えてきます。

 

もっと遡った小学校の頃も、何も知らずに着せられる服はおしゃれなのかも本人にはわからない。

でも身に纏うものとして、幼いながらに着せられる行為から、手持ちを選ぶ行為が始まる。

そのこれを"着たいと選ぶ行為"が子供にとってはおしゃれをすると言うことなんでしょうね。

 

幼稚園の記憶になると、服装なんか記憶にない。

ルーツになっているのかすら、わからない。

 

でもKOOKY ZOOの洋服を見ていると思い出せる気がする。

まるでタイムマシーンのように。

 

 

もし子供の頃、今の好きな洋服に出会えていたら。

例えばこのデニムジャケットたちのように、

今でも残り続けているジャンルの洋服たちに触れることできていたら。

 

親がヴィンテージ好きではない僕の家庭ではありえないけど、

でも、3,4歳の頃にLevi'sを着ていたら?

もしかしたら今やっていることも変わっていたかもしれない。

洋服が与えてくれる影響は絶大だ。

 

そんな気持ちにさせてくれる洋服。

鈴木さんが作り出すKOOKY ZOOの世界観か、あるいは主役は、

懐かしくも好奇心を抱いていた、あの頃の自分。 

 

そんな気持ちで手に取ってくれたら、より楽しめる"KOOKY ZOO"。

 

着たらもう、子供に戻れる。

これを着て、外で大はしゃぎしちゃってください。

 

ある程度、許されると思います。

なぜなら、気持ちは子供に戻れるから。

捕まんじゃねーぞ。

 

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cliché 木下

 

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