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初めてスーツを買った時の話。

初めてスーツを買った時の話。

 

サマーカシミヤというジャンル。

水も滴る良い男。

そう、このアノラックならね。 

メガネに出会って人生変わった話。

あなたの心も、ワンウォッシュタンブラー。

街で会うとつい目で追ってしまう。

ヘビロテしているシャツ。

 

こんにちは。

 

生まれて約25年間、スーツへの馴染みが無かった、

clichéの木下です。 

 

遡ること幼稚園。

月に一度、伊勢神宮に参拝する幼稚園だった。

そこまで意識していないので、朝行って、先生方がスーツを着ていたら、

ハッとなって落胆する。とはいっても制服なので関係ないが、、

 

飛んで大学時代。

これまた月に一度、神宮に参拝する学校だった。

引き続き意識していないので、学校に行って友達がスーツを着ていると、

ハッとなって焦る。もちろん毎度のことだ。

(でも2ヶ月に一回くらいは、スーツを着ることに成功している。)

 

就職活動が始まり、周りは講習や面接練習のためにスーツを着て登校する。

僕は教員免許を取るべく入学したが、取得後にアパレルの道さに進むことは腹に決めていたので、ずっとバリバリの私服。かなり浮いてた。

(でも教育実習の時はしっかりと着ていましたよ。)

 

と、このように、今までの僕は

実際にも、視覚的にも、スーツに馴染みがなかったのです。

 

成人式、卒業式、姉の結婚式、友達の結婚式、、

たまにあるイベント事で、たまに着るスーツ。

何を着ていったかは覚えていますが、あえて語りません。

いや、話したくないです、、、

 

生活の一部として優先度合いが低かったので、

大したことの無いものを着ていた、とだけ言っておきます。

  

 

そうしてそろそろ、早いもので30歳に差し掛かる。

アパレルに足を踏み入れて9年目くらいにもなる。

 

いよいよ避けては通れないぞ。

年々歳を重ねて、洋服のプロなのにスーツの着方がわからないなんて、

恥ずかしいったらありゃしない。

 

普段からスーツで出社している人からしたら、スタンダードではあるが、

着て来なかった僕からしたら、むしろ知らないのが普通のような風潮すらある。

 

でもそれって恥ずかしいな。

そう思った僕は前持って、数年前にスーツに手を出しました。

身近に詳しい人、ドレス業界の人に出会えたから、運が良かったのかもしれない。

だからこそ出会えなかったら、、そんな可能性も考えてヒンヤリ。

それもあってこの想いを伝えたいと、こうしてブログに文字を起こしています。

 

結局今となっては数着目になっているが、

まずは"10MONTH"と呼ばれている、真夏を除く10ヶ月快適に着ることが出来る

スタンダードなシングルスーツ(ネイビー)を買ったのが始まり。

これは、結婚式にも適したオールマイティなもの。

必ず持っておくべき立ち位置のスーツだ。

 

2着目はコーデュロイ。

1着目があるからこそ、"秋冬用"としてやや遊び心を込めて選びました。

毎日のように私服として着ている あの映画監督"ウェス・アンダーソン"に憧れて。畝が潰れて白くなっているのが、格好良いじゃないか。

正直ちょっと安直な理由ではあったが、、、

入り口、キッカケはなんであれ、重要なのはその後なのだ。

このスーツは、結婚式は友人とか、所謂カジュアルな場(二次会とか)には着用できます。

逆に上司の結婚式、会社の社長の結婚式や、格式が高い由緒正しい会場など、

そういったところになってくると難しいと言わせてください。

なにやら嗜みのような位置付けにはなってしまい、高いセットアップと言われても間違いではありませんが、その過程があったからこそ、"スーツ"というものに対して関心を持てたということ。

今では感謝でしかありません。

 

そんな木下、あんなにも毛嫌いしていたのに。

ワードすら聞きたくなかったのに。。

アパレルに進んだのは、仕事着として、

日常的にスーツを着たくなかったからなのに。

 

今回3着目に手を出すことになる。

 

 

cantate

"Hard Twist Satin Suit"

¥363,000 (TAX IN)

 

純粋に見た目、カラー、ここからご紹介する細部のディテールに惹かれて買ってしまったスーツ。

 

またcantateか。そう言われるのも無理ありませんが、

例えばシンプルなカットソーやデニム、

生活の基盤となりうる洋服に対しては特に選びがちです。

ドレスなアイテムもぜひ、そこに加えてください。

 

先にお伝えしておくと僕は、イタリアのファクトリーブランドとか、

サルト、ビスポークのような物は全く知らない。

知らない僕に、物の良し悪しを最短距離で近道させてくれたブランドが、

僕の中ではcantateという存在でした。

知識武装してスーツを買うのも良いけれど、できるだけ身近に学びながら、

毎日のワードローブに溶け込む、という点で選んだ結果が、今回と言えるでしょう。  

僕のように数着目にも良いですが、初めての人にも刺さると思っています。

 

 

 

特筆すべき点は、

 

・ダブルブレステッドジャケット

・ノッチドラペル

・きつめのインタックテーパードパンツ

 

です。

 

ダブルのスーツは、”基本的に”尖ったピークドラペル。

シングルは、きざみがあるノッチドラペルが基本。

つまり、このスーツの"ダブルのノッチドラペル"。

これ、実はあってはならないというか、ルールを破った存在にあたるんです。

 

ただ、ピークドラペルは尖ったようなデザインの為、

それ故にダブルを着ることを避けている、という人もいるほどだ。

この解釈もまた、ある人にとっては捻れているかもしれないけれど、

おお、そういうの待ってました!という方も多いはず。

 

カジュアルなセットアップであれば正直、どんなデザインでも通用する。

でもこれはスーツだ。知った上で作られているからこそ恥ずかしくないバランスだ。

 

しかもこのクオリティと来てる。

褒め言葉ですが、ぶっ飛んでいる。

 

 

 

じゃあなんだ?

ルールを破っているってことは、スーツとしてのカテゴリーから外れる?

答えは、「いいえ。」です

 

スーツはスーツですが、フォーマルとか、冠婚葬祭とか、

かしこまったところに着ていくとなると、難しいということです。

ちゃんと決まりを理解した上で着ることが格好がいいのは間違いない。

だからこそ、僕らドメブラ、カジュアルメインの洋服屋が提案することにも意味が出てくるのではないか。

 

考え方によっては、

スーツという存在を解釈するに相応しい入口にもなり得るでしょうし、

既に何着も持っている方は、紳士の嗜みとしてワードローブに加わる。

 

そんな風に、きちんとルールを理解してから選んでほしい、今回のスーツ。

  

 

ハードツイスト = 強撚 で仕上げた、コットンポリエステルのT/C素材を採用。

 

ツルっとしたウールに比べると、

よりカジュアルらしさが際立ち、デイリーに着られる一着。

通年着られる素材もポイントです。

 

例えば、僕がスーツを話すことになると何回も登場してくる、

ウェス・アンダーソンのように、毎日スーツ。

そんな中で遊びたい時に最適です。

 

スーツというのは、ジャケット/スラックス/ベスト/シャツ/ネクタイ/チーフ、

タイピンやメガネ、靴、それくらいしか"遊び"を加えるところがない。

カジュアルの世界で言う、着崩しなんていうのは言語道断です。

袖を捲ったりインナーを出したり、派手な色、柄、腰パン、オーバーサイズ等。

 

ルールを勉強すればするほど、ネクタイの向きや締める強さ、長さ、

そんなちょっとした差で違いを演じていく。

ルールにある意味うるさすぎる、

松島さんが作ったこのスーツの切り口は、非常に面白いなと。

 

マットな質感で、着る度アタリも楽しんでもらえる。

カジュアルな素材の代表のようで、

非常に高見えする仕上がりも、ポイントではないでしょうか。

 

 

 

ジャケットの袖裏は、コットンとシルク生糸を使用したオリジナル生地。

身頃裏はコットンキャプラで上質な仕上がりです。

 

ここで袖通しの良さ、着ていく上での馴染みの良さが相まって、

先入観を取っ払い、スーツの堅苦しさを忘れさせるはず。

 

ジャケット単体でも着られる、ややルーズなボックスシルエット。

ボタンにはお馴染み水牛ボタン、胸のバルカポケット、

腰はパッチポケット仕様。

 

パンツはツータックを施したきつめのテーパード。

フラシなのでご自身の丈に裾上げ頂けますが、

 

フォーマルならシングル。

ビジネスはダブル。

カジュアルでもダブルがいいでしょう。

 

あれ、フォーマルはシングルで、ビジネスはダブルなの?

ダブルはスポーティーな印象なので、ビジネスではシングルが無難なんて風潮もあるようですが、これは誤認なんだという。

実際には欧米でビジネスにダブルが一般的にも浸透しており、営業などで動き回らないければいけないビジネスマンにとっては、むしろ適していると言える。

フォーマルとは正装。

間違いがちですが、ビジネスとイコールではない。

調べてみて思いましたが、諸説なんかも出てきて結構面白いですよ。

 

ちなみに僕は、こんなことも知らず、、危なかった。

知るきっかけになる。洋服は、勉強ができる。

 

僕はダブルで合わせ。(松島さんに裾上げしてもらった時ダブル一択だよ、と言われた意味がやっと理解できた)

普段この中太なパンツは中々穿きませんが、

結構穿いてしまっているのも、そういうことか。

 

 

 

セパレート、別々でも着られるところもまた、

僕らがこのスーツを提案したい理由でもあります。

 

仕立ては完璧、ビスポークさながらのクオリティにも関わらず、

ドレスとカジュアルを行き来する臨機応変さに、惚れた。

 

CREDIT

cantate "The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

10eyevan "NO.3 III BR" ¥80,300 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

 

シャツを合わせるなら、cantateのレギュラーシャツを推奨させてください。

何より、カラーバランスが秀逸。

どうしても襟に目がいってしまうVゾーン、このシャツなら無双できます。

 

また週明け月曜日のブログで、杉村が紹介しますので、お楽しみに。

 

締める日はもちろん上下セットで。

休日に近場を散歩や出かける際は、カジュアルダウンしてご着用ください。

 

こんな風に。

 

CREDIT

cantate "Mods Sleeve Shirt" ¥55,000 (TAX IN)

cantate "Denim Flare Trousers" ¥40,700 (TAX IN)

cantate "Shoulder Tote Bag" ¥66,000 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "Washable Silk Grosgrain Fish-Tail Coat" ¥302,500 (TAX IN)

cantate "Mock Neck L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)

m's braque "EASY PANTS" ¥41,800 (TAX IN)

 

"スーツ"という概念に捉われてしまうと、どうも高嶺の存在に感じてしまいます。

でも馴染みがないから、無理はない。。

 

上下別でも着られます、というのはあくまでおまけみたいなもの。

別々で着たら使えちゃった。みたいに。

少しでも肩を押して欲しいという方は、参考材料にしていただけると嬉しいです。

 

ジャケット単体で購入したい、という方も稀にいますが、

clichéではセット売り。

上下で買って100%の良さを実感して欲しいからです。

 

 

初めて書いたスーツ、初めてまともに色々と聞いて教えてもらったスーツ。

持ってはいても、まだまだ理解度が足らなかった状態で、

話を聞いた感想を書いた、初回のブログ。

ぜひこちらもご一読お願いします。

https://storecliche.com/blogs/pick-up/cantate-noble-series

 

ドメスティックブランドで出てくるスーツでここまで仕立てが良いものには、まず出会えない。

枠を超えて作っているからこそ値段は高くなってしまうが、

基盤をしっかりとした上で着る"ファーストスーツ"、

納得の行くクオリティで選びたいのは、間違いない。

このスーツがファーストでも、はまって次も欲しいと思えれば、幸いです。

その分財布が悲鳴をあげるが、絶対に必要になるので、不可抗力だし・・。

 

僕の友人も以前、結婚式があるからと買ってくれたり、

20歳になる若いお客さまがスーツをオーダーしてくれたり。

その子に対しては、若いのにすごいな、という気持ちと、

若くしてこの知識を得られることが、今では羨ましいと思うほど。

 

初めてのブログでは、そういった知らない世界について、

知ることができた感動を伝えた内容になっていますが、

あれから約半年くらい経って、"カジュアル"という今まで僕らの生きてきた世界は、"ドレス"があったからこそ生まれた。

その重要度を知ることができた。

 

もっと知った上で伝えていきたい。

説得力のある発信をするためには、今まで避けてきたドレス/スーツ、

というセクションに足を踏み入れるしかなかったんです。

 

だからこそ、僕は初めて大金を叩いてスーツを買った。

だからこそ、cantateでスーツを選んだ。

 

大袈裟ながら僕のアパレル人生はここからか、なんて。

でもそれは僕らアパレル本業の人間にとって、だけじゃない。

 

みなさんも同じ。

今までとはまた違った視点で、新しい景色を見ることができるはずです。

さ、気取った場所にデート行こう!

 

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cliché 木下

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