いつもの服を、いつもと違う組み合わせで。
少し前まで、秋冬の服を着るにはまだ暑いと感じていたのに、ここ数日で急に寒くなりましたね。
お店でも、ニットやブルゾンなど、暖かいものを探されるお客様がずいぶん増えました。 少し前までは、気に入った服があっても「もう少し寒くなったら着たいですね」という会話が多かったのですが、今ではすぐに着られるものとして選んでいただけるようになりました。
やっぱり、実際に寒くなると服を着るイメージも湧きやすくなるものです。
こんにちは。clichéの冨岡です。
個人的にも、ようやく重ね着を楽しめる季節になってきたことが嬉しく、毎朝何を着ようか考える時間が少し長くなりました。
服を着るとき、気に入っているアイテムをいつも通りに合わせるのもいいですが、たまには普段と違う組み合わせを試してみるのも面白いと思っています。
いつもならデニムを穿くところをスウェットパンツにしてみたり、カジュアルなアイテムに少しきれいな印象のものを合わせてみたり。ひとつひとつの服は同じでも、合わせるものが変わるだけで、見慣れた服が新鮮に感じられることがあります。
特にこれからの季節は、アウターやニットなど、身につけるアイテムが増える分、組み合わせを考える楽しさも広がります。素材の違いを意識してみたり、色のトーンを揃えてみたり。ほんの少しの違いでも、全体の雰囲気は変わってくるものです。
今回は、今シーズンお客様によく手に取っていただいている WWⅡ T-Back Jacket、Essential Sweat Wide Pants、Proper Tailored Trousers の3つを軸に、6つのスタイリングを組んでみました。
普段の自分なら自然と選ぶ組み合わせもあれば、少し違う着方を意識したものもあります。服にはそれぞれの特徴がありますが、必ずしも決まった着方をする必要はないと思っています。
お手持ちの服を思い浮かべながら、「自分だったらどう合わせるだろう?」と考えていただけたら嬉しいです。
Essential Zip Sweat Parka × Essential Sweat Wide Pants

CREDIT
cantáte " Essential Zip Sweat Parka 〈FADED BLACK〉 "
cantáte " Essential L/S Tee 〈GRAY〉 "
cantáte " Essential Sweat Wide Pants 〈FADED BLACK〉 "

まずは、スウェットパーカとスウェットパンツを合わせたセットアップスタイルから。上下ともにFADED BLACKで統一しました。
真っ黒とは違う、少し褪せたような色合いが特徴で、着用や洗濯を繰り返すことで、さらに表情が変わっていきます。新品のときから少し着込んだような雰囲気がありますが、そこから自分の生活に馴染んでいく過程も楽しめると思います。

スウェットのセットアップというと、どうしても部屋着のような印象を持たれることもあると思います。ただ、シルエットや色のまとまりを意識するだけで、ラフでありながら、だらしなく見えない着方ができるのではないでしょうか。
特にEssential Sweat Wide Pantsは、ゆとりのあるシルエットなので、トップスとのバランスも取りやすいと思います。上下ともにスウェットでありながら、適度なボリュームがあることで、単に楽な服を着ているだけには見えないところが気に入っています。

インナーにはシンプルなTシャツを合わせて、あまり難しく考えずに。もう少し寒くなれば、この上からコートやブルゾンを羽織るのもいいと思います。
気負わず着られるのに、ちゃんと服を選んでいる感じがする。 そんなバランスが、この組み合わせの好きなところです。
Linen Washi Shirt Blouson × Essential Sweat Wide Pants

CREDIT
cantáte " Linen Washi Shirt Blouson 〈BLACK〉 "
cantáte " Essential Sweat Wide Pants 〈FADED BLACK〉 "

続いては、同じスウェットパンツにLinen Washi Shirt Blousonを合わせました。パンツは先ほどと同じですが、上に羽織るものが変わるだけで、ずいぶん雰囲気が違って見えます。

CREDIT
cantáte " Quiet Season Crew-Knit 〈NOIR〉 "
今回は黒を基調に、素材の違いを意識して組み合わせました。スウェットの柔らかな質感に対して、リネン和紙のシャツブルゾンには独特の張りや表情があります。色数を抑えていても、それぞれの素材が違うことで、単調にならずにまとまってくれるのが面白いところです。

個人的に、黒を中心にしたスタイリングは、素材の違いが特に大切だと思っています。同じ黒でも、光の当たり方や生地の表情によって見え方が変わるので、異なる素材を重ねることで奥行きが生まれます。
また、このシャツブルゾンはボタンを留める位置や数によっても見え方が変わります。上まで留めてすっきり着るのもいいですし、少し開けてインナーを見せるのもいい。例えば、同系色のタートルネックを合わせれば、スウェットパンツを穿いていても、少し落ち着いた装いになると思います。
今の時期なら、日中はシャツブルゾンを羽織るくらいにして、朝晩はさらにアウターを重ねる。そんな着方もできそうです。
スウェットパンツだからといって、必ずしもカジュアルなトップスを選ぶ必要はありません。 こういう少し意外な組み合わせも、普段の着こなしに取り入れてみたいと思っています。
Quiet Season Hand-Knit Zip Jacket × Essential Sweat Wide Pants

CREDIT
cantáte " Quiet Season Hand-Knit Zip Jacket 〈L/GRAY〉 "
cantáte " Essential L/S Tee 〈WHITE〉 "
cantáte " Essential Sweat Wide Pants 〈DIRTY L/GRAY〉 "

こちらは、ライトグレーのニットに淡いグレーのスウェットパンツを合わせたスタイル。先ほどまでの黒を基調とした組み合わせとは対照的に、全体を明るいトーンでまとめました。
急に寒くなったこともあって、お店でもニットを手に取られるお客様が増えています。ようやく、こういった暖かみのある素材を自然に着られる季節になってきました。

色のコントラストを強くつけるのではなく、近い色同士を重ねることで、柔らかく軽やかな雰囲気にしています。
Quiet Season Hand-Knit Zip Jacketは、ニットそのものに豊かな表情があるので、色をたくさん使わなくても十分に存在感があります。むしろ、インナーも含めて色数を抑えた方が、編み地の表情がよく見える気がします。

ニットとスウェットという、どちらも柔らかな印象を持つアイテム同士ですが、編み地と裏毛では質感が異なります。その違いがあることで、近い色同士を合わせても、全体がぼんやりとせずにまとまってくれます。
同じスウェットパンツでも、黒を選ぶのか、淡いグレーを選ぶのか。そして、上に何を合わせるのか。それだけで、ずいぶん違った着方ができるものです。
冬になると、つい暗い色を選びがちですが、こういった明るい色でまとめるのもいいですね。個人的には、これから積極的に取り入れていきたい組み合わせです。
WWⅡ T-Back Jacket × Essential Sweat Wide Pants

CREDIT
cantáte " WW II T-Back Jacket 〈INDIGO〉 "
cantáte " Essential L/S Tee 〈WHITE〉 "
cantáte " Essential Sweat Wide Pants 〈DIRTY L/GRAY〉 "

デニムジャケットにスウェットパンツ。今回の中では、個人的にも特に取り入れやすい組み合わせです。
デニムジャケットに合わせるパンツといえば、やはりデニムやチノパンが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。もちろん、そういった王道の組み合わせも好きですが、今回はあえてスウェットパンツを選びました。

WWⅡ T-Back Jacketが持つ無骨さや男っぽさを、スウェットパンツの柔らかな雰囲気で少し和らげています。 デニムジャケット自体には十分な存在感があるので、ほかのアイテムまで主張させなくても、自然とバランスが取れるように感じます。
デニムジャケットは、着込むことで生地が柔らかくなったり、色やシワに変化が出たりと、時間をかけて楽しめる服でもあります。そういった服だからこそ、あまり構えずに普段から着ていたいと思っています。

スウェットパンツを合わせると、デニムジャケットの持つ少し硬い印象が和らいで、より日常的な雰囲気になります。足元を革靴にするのか、スニーカーにするのかでも、また違った着方ができそうです。
これからもう少し寒くなれば、デニムジャケットの上からコートを羽織るのもいいと思います。デニムジャケットをアウターとしてだけでなく、重ね着の一部として使えるのも、秋冬ならではの楽しさではないでしょうか。
昔から馴染みのあるデニムジャケットも、合わせるパンツを変えるだけで、また違う楽しみ方ができる。つい何度も着てしまいそうな組み合わせです。
Furry Pile Zip Blouson × Proper Tailored Trousers

CREDIT
cantáte " Furry Pile Zip Blouson 〈BEAR〉 "
cantáte " Proper Tailored Trousers 〈NOIR〉 "

ここからはパンツを変えて、Proper Tailored Trousersを使ったスタイリングです。まずは、毛足のあるFurry Pile Zip Blousonに、ブラックのトラウザーズを合わせました。
最近のように急に寒くなると、やはりこういった暖かみのあるブルゾンが気になってきます。お店でも、見た目から暖かさが伝わるようなアイテムを探されている方が多く、季節が変わったことを実感しています。

ブルゾンは素材そのものに存在感があるので、パンツにはすっきりとした印象のものを選んでいます。もしここに太いデニムやスウェットパンツを合わせれば、もっとカジュアルな着方になると思います。
それもいいのですが、今回はあえてスラックスを合わせることで、少し品のある雰囲気にまとめました。 毛足のある柔らかな素材と、きれいに落ちるトラウザーズ。それぞれの質感が違うからこそ、お互いの良さが見えてくるように思います。

個人的には、ボリュームのあるアウターを着るときほど、パンツとのバランスを大切にしたいと考えています。上半身に存在感がある分、下半身をすっきりさせることで、全体が重たく見えすぎないようにする。
カジュアルなブルゾンだからといって、全身をカジュアルにする必要はありません。 むしろ、どこかに少しきれいな要素を取り入れることで、大人っぽく着られるのではないでしょうか。
暖かさはもちろん大切ですが、それだけでなく、どう着るかも考えながら冬の服を選びたいですね。
Furry Cashmere Cardigan × WWⅡ T-Back Jacket × Proper Tailored Trousers

CREDIT
cantáte " Furry Cashmere Cardigan 〈BEAR〉 "
cantáte " WWⅡ T-Back Jacket 〈WAXED BLACK〉 "
cantáte " Proper Tailored Trousers 〈NOIR〉 "

最後は、今回の中でも少し変わった組み合わせです。Furry Cashmere Cardiganの中に、WWⅡ T-Back Jacketを重ねてみました。
カーディガンの柔らかく毛足のある表情に対して、ワックス加工を施したデニムジャケットには、独特の硬さや無骨さがあります。それぞれ単体で見ると、あまり結びつかないアイテムかもしれません。ただ、実際に重ねてみると、その違いがかえって面白く感じられました。

カーディガンの柔らかさの中から、デニムの硬質な表情が少し覗く。 素材の違いがはっきりしているからこそ、重ねたときにもそれぞれの存在感が失われないのだと思います。
通常であれば、デニムジャケットの上にはコートやブルゾンを重ねることが多いと思います。でも、こうしてカーディガンを上から羽織ることで、いつものデニムジャケットが少し違うものに見えてきます。

秋冬は着るものが増える分、重ねる順番を変えてみるのも面白いですね。必ずしも薄いものから厚いものへと重ねるのではなく、サイズ感やシルエットを見ながら、自由に組み合わせてみる。
パンツにはProper Tailored Trousersを合わせて、全体を引き締めました。上半身にはボリュームがありますが、パンツをすっきりまとめることで、重たく見えすぎないようにしています。
個人的には、こういう異なるテイストの服を混ぜる着方が好きです。普段なら別々に着ているものを、あえて一緒に着てみる。最初は少し違和感があっても、実際に袖を通してみると、意外としっくりくることがあります。
服を組み合わせる面白さは、こういうところにもあるのだと思います。
急に寒くなったことで、ようやく秋冬の服を本格的に楽しめるようになってきました。お店でも、実際に着ることを想像しながら服を選ばれるお客様が増えていて、僕自身も皆さんとスタイリングについてお話しする時間が楽しくなっています。
もちろん、新しい服を買うことも楽しみのひとつですが、今持っている服の中にも、まだ試していない組み合わせがきっとあると思います。
いつも穿いているパンツを別のものにしてみたり、普段は重ねない服を合わせてみたり。色や素材のバランスを少し意識するだけでも、着こなしの幅は広がります。
今回スタイリングを考えながら、僕自身も普段なら選ばない組み合わせに新鮮さを感じることがありました。頭の中では少し違うかなと思っていても、実際に着てみると意外とよかったりする。そういう発見があるから、服を着ることは面白いのだと思います。
これからさらに寒くなって、ニットやアウターを着る機会も増えていきます。せっかくいろいろな服を重ねられる季節なので、いつもの組み合わせにとらわれず、少し違った着方も楽しんでいただけたら嬉しいです。
お店でも、皆さんが普段どんな服を着ているのか、ぜひ聞かせてください。一緒に新しい組み合わせを考えるのも、きっと楽しいと思います。
cliché 冨岡
