OLD MAN って?
refomed
¥27,500 (TAX IN)
¥28,600 (TAX IN)
こんにちは。
clichéの木下です。
refomedから入荷したOLD MANシリーズ。
今回で、clichéとしては3シーズン目になる同ブランドですが、
商品名からの「?」が多い。
RIGHT HANDED / MOSQUITO / DONGOROSU
意味は分かれど関連性が難しい。
今回はOLD MANと来た。
そのまま、おじいちゃんかな。
言っても、ある程度お話をしているので知っているつもりではいましたが、、
ブランドを始めた理由でもある彼の育ちの良さだったり、背景が滲み出ているな、と毎回感じさせられます。
ちなみに先に断っておきますが、、
彼と言っても上から目線という意味ではなくて、
何度もお酒を交わしているので、呼び方どうしよう、みたいな。
安藤さん、安藤さま、安藤くん、全部違う。
こんな感じで呼び方がわからなくなってしまったので、
今回は"彼"でいかせてください。
ところでOLD MANってなんなの?
直訳では、おじいちゃん。
refomedの中でディテールとして、テーマとして最も印象深いワードでもあります。
左官屋さんであるおじいちゃんから影響を受け、同じく若い頃から左官という業種に携わり、それらの知識であったり、身近なものから着想を得ているアイテムがたくさん存在します。
彼のおじいちゃんが若い頃上京した時には、巾着ひとつだったと言います。
そういったワードを切り取って、アイテムにお馴染みのディテールとして落とし込む。
今回のOLD MANというのも、太ってお腹がぽっこりと出てしまっても着られるデザインであったり、パンツも同様に前後にタックを施したもの。
よく、何タックやねん。
といったような、4プリーツでHED MAYNERさながらのデザインのスラックスを穿いているおじいちゃんを見かけるかと思いますが、
動きやすさであったり、利便性を考慮した結果のデザインがそれ。
ようはサカゼンである。
上下でオーダーしたトラックジャケット、パンツ。
スポーツ系が好きで、かつ今シーズンはよりそこにフォーカスしたい僕にとって、一歩間違えたら体育の先生になってしまいそうなこのアイテムはドンピシャ。
コットンポリのダンボールニットを使用し、ハリがあり、程良く光沢もある1着。
スウェットにも近い仕上がりですが、裏毛ではない分、毛が付着しなかったり、洗濯もできるので手入れが楽なのも嬉しい。
シルエットは短丈で、アームは太く、袖の先でぎゅっと溜まるフォルム。
袖・裾のリブにはボーダーを入れ、スポーツブランドの雰囲気を感じさせます。
一際目立つタックは、前述のOLD MAN仕様。
その上にある不思議なポケットは、50年代くらいのadidasのトラックジャージからとったものだそう。
何気にadidasを掘っている僕ですが、このディテールは見たことがない。
なんともマニアック。
見たことのない深さのハーフジップ。
言っても深さに決まりなんてないと思っていたので、得に気には留めませんでした。
新鮮味が強い分、なんかいいっすね〜となってしまうのですが、
実はこれも小ネタあり。
例えばジップのある洋服を着て左官の作業をしていたら、
セメントがジップに付着して固まってしまい、壊れてしまうらしい。
その一説をディテールとして使い、ハーフジップとして捉えられる限界まで位置を下げたのがこのデザインです。
そこまで厚手と感じるアイテムでもないので、春から夏にかけての微妙な気温の時期に、スキッパーとして肌を見せて着用するにも適しています。
それぞれの使い方でぜひ。
CREDIT
cantate "The Band Collar Shirt" ¥46,200 → ¥27,720 (TAX IN)
cantate "Chinos" ¥SOLD
CREDIT
stein "VINTAGE REPRODUCTION DAMAGE DENIM JEANS" ¥44,000 (TAX IN)
CREDIT
cantate "Mods Sleeve Shirt" ¥55,000 (TAX IN)
cantate "Sulfur Back Satin M-51 Pants" ¥52,800 (TAX IN)
イメージはジャージーなので、王道のスポーツブランドのトラックジャケットを着たくない天邪鬼な方に。
春服が着たすぎて前のめりに薄着したりしているので、スタイリングも前のめりに薄着っす。
勿論コートの下にレイヤードして保温性を足すのも良く、今時期から取り入れられるので、即戦力として選んでも良いです。
続いて、、
セットアップにもなる、ピンタックのトラックパンツ。
赤パン好きの僕としては、はずせないオーダーでした。
太すぎず、主張もしすぎないシンプルなデザインがツボ。
トップスに同じく、adidasで持っているパンツと類似したディテールもありつつ、
サイドラインは無く、同色のフライス接ぎにすることでメリハリをつけています。
ジャージーであり、スウェットパンツのような側面もあるイージーな一本。
ダンボールニットのハリと光沢を活かし、品があることでブーツとの相性も抜群と言えるでしょう。
セットアップでオーダーしていますが、
正直上下で合わせて欲しいという気持ちはなく、
単体ずつでスタイリングに彩りを加えて欲しいです。
CREDIT
cantate "Thermal L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
10eyevan "NO.6 3FR" ¥79,200 (TAX IN)
CREDIT
cliché "ROVING 5G OVER KNIT VEST" ¥49,500 → ¥34,650 (TAX IN)
m's braque "NO SIDE SEEM SHIRT" ¥42,900 → ¥30,030 (TAX IN)
CREDIT
cliché "BDU JACKET SET UP (ジャケットのみ着用)" ¥77,000 (TAX IN)
cantate "The Band Collar Shirt" ¥48,400 → ¥33,880 (TAX IN)
CREDIT
stein "SILK MOHAIR FAIR ISLE KNIT CARDIGAN" ¥68,200 (TAX IN)
cantate "Moc Neck L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
10eyevan "NO.6 3FR" ¥79,200 (TAX IN)
上下で買っても良いし、勿論セットアップで着ても良いですが、
個人的には単体使いで魅力爆発。
揺るがず推しカラーは、REDです。
ただ、2023SSはOFF WHITEを推していきたいので、他のブランドからも多く入れてみました。
cantateのスウェットパンツやCLASSの軍パン然り、スタイリングでめっちゃ使いやすい。
暗い洋服やアウターの中でも目立ってくれて、かつ他の色と喧嘩せず馴染む。
柄物ですら軽くいなしてくれるカラーなので、今一度お勧めしたいと思っている次第です。
さて、OLD MANから話が逸れてしまいましたが、
結局それの意味がどうのこうのなんていうのは一番重要ではなくて、
昨今の洋服でそんなサカゼンみたいなディテールがあるかと言われると、僕らのマーケットには少ないし、
なんなら彼の背景があるからこそ共感ができて、ならではなものだなと強い説得力すら覚える。
おばあちゃん、今回で言うとおじいちゃんっ子な僕にはわかる。
彼もおじいちゃん子で、洋服を作ることで親孝行というのか、自分の心情を表現しているのだなと。
見ていて、スッと入ってくるというのか、心地が良い。
タグを取れやすく作っているのもここに繋がってきていて、
未来の自分がクローゼットから出した時にどこのブランドだろう、
古着になってどこのかわからないけれど、なんか面白いじゃん。
理由はあるけど分かり辛い、着用する人が勝手に考えるくらいがちょうどいい。
細かな部分にも意味のあるものを。
僕が、refomedの好きな部分です。
cliché 木下