時折リリースされる特別な存在。

恥をかかないための結び目。
m’s braqueと迎える、秋の始まり。
「Rios of Mercedesというジャンル」
”時間”を感じ、”存在”を表現する服。
こんにちは。
clichéの石橋です。
朝は一杯のコーヒーから。
豆を挽いて、ハンドドリップでゆっくりと。
本を読みながらリラックスして、「よし、仕事に行く準備でもするか」——。
そんな朝に憧れてもう何年も経ちますが、いまだに実現できていません。笑
現実はというと、
アラームに起こされてから家を出るまで無駄な動作は許されない、毎朝タイムアタック状態です。
来世は朝に強い人間に生まれ変わりたいものです。笑
ただ、どれだけバタバタしていても、服を選ぶ時間だけは欠かせません。
気持ちを切り替える大事なスイッチであり、そこで妥協してしまうと一日中テンションが上がらないからです。
まだまだ気温は下がりきらないものの、9月に入って少しずつ衣替えを進めています。
僕のように、前のめりに季節感を取り入れたい人にとって、この時期に本当に頼りになるのはシャツ。
そして最近、気づけば手に取ってしまうのが、先日手に入れたcantateのチェックシャツです。
朝、コーヒーを淹れるときにお気に入りのマグを選ぶように、慌ただしい時間の中でも選ぶ楽しさをくれる一枚。
今季は、そんなチェックシャツを2型ご用意しています。
cantate
“Brushed Nep Check Open Collar Shirt”
まずご紹介したいのは、コットン100%のオープンカラーチェックシャツ。
糸にわずかに混ざったネップが、奥行きのある表情をつくり出しています。
ほんの小さな変化に思えるかもしれませんが、そのさりげない気遣いが全体の雰囲気を一段も二段も引き上げてくれる。
柔らかくふっくらとした生地感ながら、空気を含んだような軽やかさもあり、
季節の境目や気温の読みづらい日にも、思わず手が伸びてしまう一枚です。
CREDIT
EYEVAN7285 ”340MR”
街でたまに見かける——
「狙ってオシャレなのか、奇跡的にオシャレなのかはわからないけれど、なんだか妙にオシャレなおじいちゃん」。
今回は、そんな姿をイメージしたスタイリングです。
チェックのシャツに、チェックのパンツ。バッグまで柄でまとめて。
ひとつひとつが主張しているのに、全体で見るとなぜか調和して見える。
その絶妙なバランスを意識しながら、トーンや色味は落ち着いたものを選んでいます。
柄同士が喧嘩せず、派手になりすぎることもなく、むしろ余裕のある雰囲気が漂うスタイリング。
たまにお店の前を通る、あのおじいちゃん。
たまにお店の前を通るあのおじいちゃんは狙ってオシャレなのか、奇跡的にオシャレなのか、
どっちなんだろう…。
CREDIT
cantate “Denim Flare Trousers”
BLACK BASEはモノトーンで統一。
上からフーディを羽織り、ほどよいゆるさをプラス。
落ち着いたトーンのシャツに、すらっとした美しいデニム、足元は革靴で引き締めて。
リラックス感の中に、さりげなくモードの香りを漂わせるスタイリングです。
配色とネップが生み出す奥行きのおかげで、インナー使いでもしっかりと存在感を発揮。
何気なく着ても、ちゃんとサマになるんですよね。
cantate
甘く織り上げた生地から伝わるのは、柔らかくて温かな空気感。
そんな優しい雰囲気が魅力のコットンネルシャツです。
裏起毛ならではの柔らかな肌あたりで、袖を通した瞬間にふわりと包み込まれるような着心地。
程よい厚みがありながらも空気を含んで軽く、快適さもしっかりと兼ね備えています。
秋口にはライトアウターのような存在感で。
冬にはインナーとしてやさしいアクセントを添えてくれる一枚です。
CREDIT
cantate “Stupid Shaggy Cardigan”
昨シーズンは “GREEN BASE” と “SAX BASE”。
対して今季は “BLUE BASE” と “PINK BASE” の2色展開です。
一見すると少し派手に思える配色ですが、実際に袖を通すと驚くほど自然に馴染んでくれる。
同系色でまとめることで、ネルシャツの柔らかな風合いとカーディガンのシャギー感が一層際立ちます。
ふわっと軽やかなシャツとカーディガンに、パンツはスウェット。
程よい抜け感と抜群の快適さを持ちながら、しっかりと洒落て見える——。
そんな、休日にぴったりのスタイリングです。
CREDIT
EYEVAN7285 ”340MR”
パンツのシルエットがしっかりと存在感を放ちながら、淡いピンクが優しいアクセントを添えてくれます。
正直なところ、これまでピンクのシャツはあまり選んできませんでした。
けれど今季の一枚は、こんなにも自然に馴染むのかと驚かされます。
ベージュのパンツと合わせれば、むしろ全体の雰囲気を整えてくれるほど。
スタイリングを選ばず取り入れられる優秀さがあります。
松島さんの個人買いは、迷わずPINK。
いつもならBLUEを手に取りそうなのに。
きっとアメカジ好きの人にとっては、むしろ定番の色なのかもしれません。
cantateのチェックシャツは、シーズン定番ではなく時折リリースされる特別な存在。
今季は柄も色も絶妙で、どれも捨てがたいラインナップです。
肩の力を抜いて羽織れる気軽さがありながら、日常に寄り添ってくれる。
これからの季節、自然と手が伸びる一着になるはずです。
cliché 石橋