色気のあるやつ。
こんにちは。
clichéの木下です。
m's braqueは、なんだかエロい。
男性服にエロいねって表現はなんか違うんじゃないかと時に思うが、
意外とすんなり受け入れられることばかりなのが不思議である。
透け感・凹凸。
m's braqueの洋服には、なんだって色気があるのだ。
光沢、ドレープが豊かで、小さな動作でもさまざまな表情を見せてくれる軽やかな素材であるとか、そこに独特のテキスタイルやパターンを持ってくることで独自の世界観へと導いてくれる。
今回入荷したMA-1は、肩肘張らずに取り入れられるミリタリーモチーフのアイテム。
MA-1ですが、武骨ではなくアンニュイなやつ。
m's braque
"QUILTED MESH REVERSIBLE MA-1"
￥92,400 (TAX IN)
裏地にはヘルプを唱えるレスキューオレンジ、
表はカーキの王道カラーのリバーシブル。
ショート丈でコンパクト、前下がりの着丈にリブの切り替え。
イメージはMA-1ですが、噛み砕きまくった、
"大体MA-1。"
WALDES社のファスナーを使用し、袖のリブはポリエステルの薄地フライス。
ややトゥーマッチな配色だけど、淡いトーンが逆に落ち着いています。
スケスケで軽い、清涼感しかないまるでカーディガンのようなジャケット。
“MA-1 intermediate flight jacket”が、インターミディエイトゾーン(-10～10度の気温) のものとするならば、
ライトゾーンからベリーライトゾーン飛んで、ベリーベリーライトゾーン。
クーラー対策で夏に丸めて持っておくくらいでも良さそう。
フロントはメッシュ、そこにキルティング加工を施し、ボコボコとしていてなんだかウロコみたい。
裏地のオレンジもスケて見え、メッシュの陰影に加えて、光沢も出てくることで独特の表情を生み出しています。
薄手のジャケットも、薄さ故に施すデザインも限られてくるので、ただのツルツルボディじゃつまらない。
ある人からしたらウッ、となるデザインですが、見慣れている配色なだけに受け入れ体制も整っている。
合わせ方もいつも通り。
非日常を味わえるMA-1でしょう。
さて、展示会でも同じでしたが、まずは着てみたい。
さぞシルエットも面白そうな気配がするし、
ドルマン？脇にタック？これもどう作用するか気になる。
着てみると、肘あたりから袖の切り替えがあるので、肩に沿って綺麗に落ち、丸みのあるフォルムに。
袖にはタックが入っているので、自然と前下がりになる為、コンパクトながら可動域は十分でしょう。
ポケットはサイドシームに沿って施され、リブは薄いからこそキュッと収まりがいい。
さりげなくも考えられたディテール、後ろから見た時のフォルムにも陰影が入って綺麗な曲線を描きます。
ドレッシーに着て欲しいと計算されたデザインなだけに、
意図せず綺麗にネクタイを締めて合わせたくなってしまうのは僕だけではないはず。
CREDIT
cantate "The Shirt" ￥48,400 (TAX IN)
m's braque "EASY PANTS A" ￥41,800 (TAX IN)
10eyevan "NO.5" ￥77,000 (TAX IN)
寒色にカーキ、オレンジが映える。
パンツも同じくm's braqueですが、定番のハーレムパンツ、
バギーパンツを押し除けて個人的NO.1に躍り出たフレアのようなワイドイージーパンツです。
3色入れているのでまた今度別でご紹介しますが、
とりあえず手に取ってしまい、他のパンツの登場頻度を奪う罪なやつ。
テロっとしたリネン/レーヨン素材で夏場大活躍の予感。
CREDIT
cantate "Mods Sleeve Shirt" ￥55,000 (TAX IN)
cantate "Denim 1955 Trousers" ￥42,900 (TAX IN)
cantate "Ribbon Belt" ￥44,000 (TAX IN)
nine tailor "Wattle Hat" ￥16,500 (TAX IN)
随所にブラウンを散りばめ、3色でまとめた引越しで忙しい杉村。
アメカジ大定番なアイテムなだけに、デニムとの相性は申し分ない。
CREDIT
cantate "Mock Neck L/S Shirt" ￥27,500 (TAX IN)
m's braque "EASY PANTS A" ￥42,900 (TAX IN)
cantate "Shoulder Tote Bag" ￥66,000 (TAX IN)
10eyevan "NO.3 III BR" ￥80,300 (TAX IN)
ネイビーに紅一点、目立たせていくスタイル。
のっぺりしてしまうのでバッグで色味を足しています。
出かけてすぐは表で着て、帰りには裏返してモチベーションを上げて。
友人と待ち合わせている時はオレンジを着て手を振ってあげるといい。
遊園地で迷った時も、オレンジを着て園内を走り回ったら、すぐ合流できます。
CREDIT
cantate "Sulfur dye Parka" ￥60,500 (TAX IN)
cantate "Sulfur Back Satin M-51 Pants" ￥52,800 (TAX IN)
ミリタリー上下の合わせもなんのその。
男らしい合わせを中和してくれる、
いわばカフェラテのミルク的立ち位置。
CREDIT
stein "OVERSIZED GRADATION PLEATS LS" ￥41,800 (TAX IN)
refomed "OLD MAN TRACK PANTS" ￥28,600 (TAX IN)
nine tailor "Lacking Tam Beret" ￥8,800 (TAX IN)
今日は裏返さない。
そう誓った日には思い切ってカラーパンツを合わせてください。
カーキ×レッドはやはり相性バッチリ、
短丈なのでワイドパンツとのバランスもピッタリです。
CREDIT
cantate "Thermal L/S Shirt" ￥27,500 (TAX IN)
cantate "Back Satin M-51 Pants" ￥52,800 (TAX IN)
レディースライクなスタイリングを意識して。
元々、今一度MA-1を着たいなと思ったのは、海外のスナップがきっかけ。
女性が真っ黒なスタイリングにさらっと羽織って馴染ませていたり、
MA-1らしからぬスタイリングでゴリっとした印象を払拭して組み込んでいたのが、猛烈にかっこよかったから。
大雑把に袖を捲って見える華奢で白い腕、
インナーはキャミソールやタンクトップだろうか(僕には無理だけど)、
その細い線をカバーするようにMA-1が全体をまとめ上げていました。
見た目にらしさがあれど、オリジナルほど凝り固まらなくてよくて、
とりあえず羽織っておけ感覚でスタイリングに入れることで、良さが発揮される。
ディテールだのなんだのは着ていくうちに納得がいく部分なので、
まずは見た目で選んでもいい、日常をがらりと変える、迫力のあるトリッキーなジャケット。
いつもながらに、節炸裂〜っ、なm's braque。
先日発売したジャンプスーツに加え、
スカーフも買ったしネックレスも勿論購入しています。
小技という面でも探してたところにドンズバ。
ただの好みですが、
フランスの空気感を直輸入してくれます。
色気とはあくまでさりげなく、
奥ゆかしさを持って個性を出すことで生まれる。
香水をたくさんつけて香りを無駄に振りまいても無駄、
筋肉をドヤ顔で見せびらかしても無駄、
内面から滲み出る自分らしさがカギ。
ゴツゴツとした男らしい表情、
うちから来るオレンジという主張、
ミニマルなフォルム。
それでいてパッと見ミステリアス。
対照的な雰囲気を併せ持つこのMA-1は、
本人を引き立てる懐の広い存在だと思います。
まあ、友達から色気がない男代表として名指しされる僕が言っても説得力なんてないんだけど。
色気の出し方、教えてください。
cliché 木下
