今までで一番着たシャンブレーシャツ。
こんにちは。
clichéの木下です。
今までで一番着た、シャンブレーシャツ。
購入してから早くも3年目へと突入し、
いい具合に色が落ちて、最高に格好が良くなってきました。
写真のものは、23ssのシーズンに発売された、”Mods Sleeve Shirt”。
リラックスしたサイズ感のシャンブレーシャツですが、
袖にはモッズコートなど、軍モノに用いられるタックを採用した1着で、
シンプルでいて、表情のあるシャツ。
春はジャケットの下、スプリングコートの下に。
夏はタンクトップ、半袖の上から羽織として。
秋はスカーフやネクタイで味付け、メイン/インナーで。
冬はニットの下に着てみたり、裾を出したりレイヤードとして。
手持ちの洋服の中でも珍しく、オールシーズン一軍を張っています。
冬場になるとタートルネックやニットばかりになる木下も、
不思議とこのシャツだけは、ラックから退くことなく鎮座し続ける。
今まで全然着てこなかったアイテムなのに、不思議ですよね。
古着屋に行っても粗野、野暮ったさを感じて買うに至らず、
新品でも、何か物足りなく感じて買うに至らずを繰り返し、
その両方を一気にクリアにするドレッシーさと、エイジングしていく荒々しさ、
どちらの良さも兼ね備えたシャツに出会うことができました。
cantate
¥52,800 (TAX IN)
直球勝負のシャンブレーシャツ。
Mods Sleeve Shirtと同じライトオンスの生地を使用していますが、
フロントにあった2つのフラップポケット、
袖のプリーツを無くしたシンプルなボタンダウンシャツ。
しかも、ラルフローレンのBDシャツのように、
ラフに着用できるルーズなサイズ感になっています。
シンプルだからこそ、今まで以上に面構えに対してクオリティが求められますが、
縫製は細かく、襟の綺麗さや袖のステッチのカーブなど、
全てがパーフェクトで、品の良さを感じられる仕上がり。
今までのデニムシャツやシャンブレーシャツの印象は、
猫目ボタンでトリプルステッチなど、ワークで男らしいイメージでしたが、
このシャツはステッチのカラーもオフホワイトを用いていて、
柔らかい印象で、角を全く感じません。
好みでなかった雰囲気を一蹴し、がらりと印象を塗り替えてくれました。
全体のトーンにも影響して淡い雰囲気に仕上がっており、
古着のシャンブレーシャツや、アメカジを連想させるシャツがエスプレッソであるならば、
このシャツはカフェオレみたいにマイルドな印象と感じられるはず。
甘さと辛さを兼ね備え、さらに、ここからエイジングしていくことで、
それらが綺麗に混ざり合っていくという...。
楽しみが詰まった1着。
購入して間もないため変化はめちゃくちゃわかり辛いですが、
かなりの頻度で着用している杉村のシャツも、
クタッとして小慣れた印象が出ているように感じられます。
まだまだ未熟ですが、ここから全体的にフェードして、
もっとクタッとして柔らかくなってくると、
ジャケットの下に合わせた時に、いい仕事をするようになってきますよ。
春夏にリネンジャケットの下に合わせたり、
冬はウール、ツイードの下に合わせたり。
想像が膨らんでしょうがないですが、まずはこれからの季節に向けた準備として。
なにしろ、主役を張らせても最高なんですよ。
タックイン、アウト、ボタンを締めずにさらっと羽織るスタイル。
スラックスにタックインしてドレスシューズや、
チノパンにスニーカーを履いてざっくりと羽織るスタイリング。
様々なスタイリングに対応してくれる幅の広さは、
無駄にデザインを入れることなく、
シンプル、綺麗で、まっすぐなデザインがあるからこそ。
この手のシャツは何かデザインが入っているものが多いので、
合わせやすくて本当にいつも助けられています。
古着で買うのも忍びなく、イチから育てていきたいというワガママな方に。
ぜひ手に取っていただきたい一着。
CREDIT
cantate "Thermal L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
stein "WINDPROOF NYLON WIDE EASY TROUSERS" ¥38,500 (TAX IN)
BLESS "Gobelin Bag" ¥28,600 (TAX IN)
タックインしない杉村。
インナー定番、サーマルの上から。
パンツはいつもと角度を変えて、ナイロンのイージーパンツで軽快に。
CREDIT
BLESS "The Stand-Up DemimooreBag" ¥152,900 (TAX IN)
stein "CUPRO BI COLOR WIDE TRACK PANTS" ¥57,200 (TAX IN)
タックインばかりする僕。
両者雰囲気は違えど、夏まではこのスタイリングを引きずっていただけるはず。
インする場合はボタンを2つ3つ開けて、程よくブラウジング。
袖は雑にぐっと捲るのがミソ。
ジャケットすらも巻き込んで、わざとらしく雑に。
CREDIT
cantate "Ribbon Belt" ¥48,400 (TAX IN)
stein "WINDPROOF NYLON EASY JACKET (BLACK)" ¥67,200 (TAX IN)
BLESS "SMLXL Readymade" ¥130,900 (TAX IN)
困った時に助けてくれる、同じトーンのジーンズとの合わせは、
絶対に頭の片隅に入れておいてください。
上からジャケットを羽織れば完成するし、
これからの季節、デニムジャケットを着るのも暑くなってくるので、、
夏のデニムオンデニムスタイル用にご用意してみては。
CREDIT
cantate "Harrington Jacket" ¥99,000 (TAX IN)
KOOKY ZOO "JUVENILE TRIM TEE" ¥13,200 (TAX IN)
refomed "RIGHT HANDED DOUBLE KNEE PANTS" ¥41,800 (TAX IN)
トリムTee、ダブルニーのワークパンツ、ブーツと、男らしいアメカジスタイル。
ブラックは無骨な印象が出るため、
鮮やかなカラーを入れてポップに落とし込むと良いでしょう。
古着でやってしまえば農夫になりそうなスタイリングですが、
全てのアイテムの持つ程よい品の良さがそう見せさせません。
やってみたかったけど、上記の理由で諦めたスタイルもこのシャツさえあれば。
ボロッボロに破けたヴィンテージTシャツの上から着たりすると、
新鮮なギャップを味わっていただけると思います!
先日、Houyhnhnmの
"ヒップなあの人が愛用する、ごく私的な定番品。"
という企画にて、僕を紹介していただきました。
テーマでもある自分の定番となるアイテムを考えている中で、
自他共に見ても やっぱり欠かせないのは、デニムという存在でした。
パンツより上物のほうが多いので、いつも着ているデニムジャケットとなると、
夏にはお役目を終えてクローゼットに籠ってしまう。
そうなると僕のスタイリングの軸が崩れてしまうので、
代わりにこのシャンブレーシャツが一軍の中の一軍として活躍してくれるんです。
いつの時代も定番として語り継がれるシャンブレーシャツ。
来年にはどんな姿になっているかを想像しながら、
バチバチに着倒してやってください。
cliché 木下