どの型にする?どのサイズにする?徹底比較。

美しく整えること、粗を引き受けること。
時折リリースされる特別な存在。
恥をかかないための結び目。
m’s braqueと迎える、秋の始まり。
こんにちは。
clichéの石橋です。
お店に来てくださった方ならご存じかもしれませんが、
clichéに足を踏み入れるとまず目に入るのは、ずらりと並んだcantateのデニムたち。
ブランドの中でも長く愛されてきた、不動の定番です。
いま展開しているのは、ジャケット2型とパンツ3型の計5型。
僕が持っているのは “WWⅡ T-Back Jacket” と “Denim 1955 Trousers”。
1年半前に購入したときはオーバーサイズが気分だったのでこの2つを選びましたが、
最近は少しタイトなシルエットも気になっていて、ただいま買い足し検討中です。
実際、型違いで複数所有してくださっている方も多く、
一度味わうと次から次へと欲しくなる沼デニム。
というわけで今回は、183cmの僕がジャケット2型とパンツ3型を着比べ、
サイズ感やシルエットの違いを徹底的に比較してみます。
さらに、松島さんの私物も交えてエイジングの様子もご紹介。
どの型にしようか迷っている方や、サイズ選びで悩んでいる方必見です。
写真多めでいきますので、ぜひ最後までお楽しみください!
cantate
Color : INDIGO
Size : 44 / 46 / 48
Size : 48
まずは 3rdタイプのTrucker Jacket。
比較的コンパクトなフォルムで、ジージャンと聞いて一番最初に思い浮かぶ形かもしれません。
デニムジャケットを、男らしく、かつ品良く着たい方におすすめしたい一着。
肩のラインもきれいに収まるので、ラフに羽織ってもカジュアルになりすぎず、
スラックスや革靴との相性も抜群です。
そしてヴィンテージと違うのは、なんといっても裾のボタンが綺麗に閉じるところ、
脇の下の縫い代が当たっても痛くないところ。
これだけでも着用頻度が上がります。
Size : 46
身長が高いので、僕の選択肢は 46と48の2択。
程よくゆとりを持たせた48か、クラシックな雰囲気をより感じられる46か。
どちらも素晴らしいですが、この上からカーディガンやアウターを着ることも考えると、今の気分は46のタイトなフィッティングです!
松島私物 (糊付け有り 1ヶ月着用)
Size : 48
そしてこちらが、1ヶ月着用の松島さんの私物。
新品に比べると、体のラインに自然に馴染み、シルエットが綺麗に出ます。
さらに糊付けしているので、パキッとした表情とコントラストが際立ち、
より存在感のある仕上がりです。
続いて…。
cantate
Color : INDIGO
Size : 0
Size : 0
1stタイプは3rdタイプと比べると、ゆとりのあるボックスシルエットで、
ヴィンテージのディテールを踏襲しながら、程よく今っぽい雰囲気。
サイズ展開はワンサイズですが、
絶妙なサイズバランスで、不思議と幅広い体格の方にハマる仕上がりです。
そして新品の状態から糊付けして1年着用すると…。
松島私物 (糊付け有り 1年着用)
Size : 0
糊付けせずに着用すると、もう少しぼんやりと全体的に色落ちしていくのに対して、
糊付けするとシワの入り方やアタリがよりシャープな印象に。
っと、ジャケットシリーズはここまで。
次はパンツのご紹介。
パンツはというと、こちらの3型です。
-
ストレート Denim 1955 Trousers
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テーパード Denim Tapered Trousers
-
フレア Denim Flare Trousers
cantate
Color :BLACK / INDIGO
Size : 28 / 30 / 32 / 34 inch
Size : 32 inch
cantateのデニムパンツの中では1番太いストレートシルエット。
股上・ワタリにゆとりを持たせることで、
絶妙なラフさを演出しながら、腰穿きしているかのような男らしさも感じられる1本。
しっかりとした太さはありつつも、シルエットはすっきりしていて、
スニーカー・サンダル・革靴、ブーツとの相性も抜群の、懐の広いデニムパンツです。
Size : 34 inch
僕の適正サイズで言えば 32 inchですが、
このパンツに関しては、いつもよりワンサイズアップで穿くのも一つの選択肢。
より太さを強調したいという方は、ワンサイズアップで、
もしくはロールアップもしくは、丈詰めして穿いてみてください。
松島私物 (糊付け無し 1年半年着用)
Size : 34 inch(丈詰めしています)
この松島さんの私物を見ると、僕の私物の未完成さを痛感させられます。笑
全体に自然なフェード感が現れ、
太ももやひざ裏にはうっすらとヒゲやハチノスが形成されています。
ついついエイジング加工のデニムに目がいってしまうこともありますが、
こうして見ると、やっぱり一から育てたデニムの方が圧倒的に格好が良いんですよね。
cantate
Color : INDIGO
Size : 28 / 30 / 32 / 34 inch
Size : 32 inch
次は、センタークリースが品の良さを引き立てるテーパードシルエット。
すっきりとしたウエスト周りから、自然なゆとりのある腰回り。
そこから裾にかけて緩やかに細くなる、上品な印象ながらやりすぎ感のないフォルムです。
カジュアルスタイルから、タイドアップなどのドレッシーなスタイルまで、
気分に合わせて幅広く合わせられる1本。
Size : 34 inch
ワンサイズ上げると、全体的にゆとりが出てきます。
細いパンツは苦手。でも大人っぽくて品のあるシルエットのデニムパンツが欲しい。
そんな方におすすめのサイズ選び。
ジャストサイズでは味わえない抜け感が生まれ、
ほんの少しボリュームが出ることで、コーディネートにリラックスした雰囲気がプラスされます。
それでいて、シルエット自体はきれいにまとまるので、
カジュアルすぎず、大人の余裕を感じるスタイリングが楽しめます。
松島私物 (糊付け有り 半年着用)
Size : 34 inch
エイジングすることで、よりカジュアルダウンした印象に。
一週間も穿き込めばセンタークリースが取れてきて、また少し違った表情を見せてくれます。
取れてしまうのが嫌という方は、定期的にアイロンをかけてあげてください。
ちなみに、アイロンを定期的にかけることは、雑菌を殺すことにもとてもいいんだとか!
cantate
Color : BLACK / INDIGO
Size : 28 / 30 / 32 / 34 inch
Size : 32 inch
最後はフレアシルエット。
なんといっても特徴はこの美しいシルエットです。
寸法上は膝と裾幅に差寸はなく、ストレート。
見た目も裾がわずかに広がる程度なので、
いわゆる*「フレアデニム」という言葉からイメージするような派手さやクセ*はまったくありません。
フレアパンツに苦手意識のある方や、あまり馴染みのない方でも、
きっと抵抗なく取り入れられるはず。
松島私物 (糊付け有り 1年半着用)
Size : 34 inch
先ほどの2型に比べると、
アタリがバッキバキ。
全体的に陰影が強くハッキリでているのでメリハリのある表情が魅力的。
最初見た時、鬼ヒゲすぎてびっくりしました。
糊付けで硬さを残したまま育てていくことで、シワにエッジが立ち、色落ちに立体感が生まれます。
結果として、ヴィンテージのような存在感を放つ一本に仕上がっていくんです。
「ヴィンテージのヒゲって、なんであんなにバッキバキなんですか?」と松島さんに聞いたところ、
「ゴールドラッシュで金を掘りに行ってた漢たちが、ユニフォームみたいに毎日着た汚ったねーデニムを自分で洗濯なんてしないでしょ。
つまり、クリーニングのおばちゃんが『ユニフォームなんだからしゃんと着てね』ってことで勝手に糊付けして仕上げていた。
だからあんなふうにバッキバキのエイジングになったんだと思う」
とのこと。なるほど…納得・・・!
このブログを書きながら、改めてcantateのデニムがエイジングしていく格好の良さを実感しました。
自分のデニムも少しずつ変化してきたな、なんて思っていたのですが――ぜんっぜんまだまだでした。笑
そうそう、松島さんがジージャンとジーンズについてブログを書いているので合わせてご覧ください!
これを機に、より一層デニム育てに力を入れていこうと思います。
皆さんもぜひ、自分に合った1本を見つけて、自分だけの1本に育ててみてください。
cliché 石橋