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clichéとは、決まり文句。

clichéとは、決まり文句。

本気になった俺の負け。

木下、いいニットを買う。

イスラエルの洋服です。

ロンTを持っていないことに気付きました。

羊が6頭。

個性、覚醒。

 

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

オープンしてから約5ヶ月、沢山の方にご来店いただき、本当に嬉しい限りです。

いつもありがとうございます。

 

さて、オープンする前から話していた企画がようやくスタートします。

 

 

お店用の新しいタグが出来ました、なーんて内容ではありません。

初めはブランド名を考えるか、ゲリラで謎の覆面ブランドとしてやってみるかとか...

色々考えはしましたが、お店のオリジナルとしてリリースします。

時には洋服以外もあるかもしれませんが、その辺はまだまだお楽しみに。

 

無理くり作るというよりは、浮かんだ時、オンタイムで着たい物へ一点集中。

僕が今までサンプル用に温めて来た古着コレクションも、ここでついに火を吹くかな。。

  

毎シーズン着たくなるような洋服。

長く着られる洋服。あくまで自然体。

そんな、シンプルで良い物を作るプロダクトです。

 

ただ断っておきたいのが、大前提、そこはキープしながら、

日々のスタイリングにアイデアをくれるような、

ちょっと面白い立ち位置になって欲しい、という願いを強く注入しておきました。

 

やっとお披露目。

ニヤニヤが止まらんです。

 

 

-cliche 0001-

"BDU JACKET BLACK357 改"

Size:SM / ML

"GAS PROTECTIVE TROUSERS"

Size:OS

¥77,000 (TAX IN)

※上下セット販売になります。

 

BDU JACKETとパンツを、セットアップでリリースします。

 

私物で着ていた古着から、よく着想を得て、別注等を提案して来たことが今まで多くありましたが、まだ手をつけていなかった、ビッグサイズのBDU。

コロナ禍に購入して死ぬほど着た服です。

綿100%のペラペラでしたが、真冬に買って、アウターとして着ていました。

 

そのBDUのこうだったら嬉しいと気になるポイントをガッツリ修正。

セットアップで着れたらって何度も思っていたので、合わせて作りました。

面倒なので、セット売りです。

 

アメリカ軍とはいえ、ルーツを辿ると交わらない部隊ですが、

そこは気にしないで下さい。

 

 

BDU JACKET (Battle Dress Uniform)は、アメリカ軍で採用され、

陸・海・空軍で使用されていたフィールドジャケット。

特徴としてフロントにはポケットが4つ施され、リップストップや様々な生地で作られて来ました。

エルボーパッチ、袖の絞りタブ、小ぶりな襟、シェイプしたシルエット。

粗野なボタン等、野暮ったさのある簡易的なジャケットです。

 

ソリッドカラー、カモ柄、トライバル等多くの種類がありますが、持っているのはブラックのタイプ。

民間用に出されているような、どこかも分からない会社の製品だとブラックもありますが、

"BLACK 357"と呼ばれる、1997年の1年間だけ生産されていたBDUが今回のモチーフ。

特殊部隊やSWATで使われていた希少なモデルとは言われていますが、実際のところは分かりません。(モンスターパーカーのブラックがパチモンみたいな話もありましたし...)

でも軍事演習の際に、仮想敵部隊として使われいたって話はなんか好きです。

357は調べても出て来ませんが、"357マグナム"が由来、なのかな?

ルパン三世の次元、シティーハンターの冴羽獠も使ってるあの拳銃です。

 

"BLACK 357"は、コットンナイロンのリップストップ素材。

脇のシェイプが効いていて、比較的スタイリッシュ。

かつサイズもS-REGULAR、M-LONGなど、大きなサイズは中々出ない。

そして薄く、寒い、メインアウターのように使いたいということで、

サイズとしては3L、超ビッグサイズをモディファイしています。

 

とはいえ大枠はずれないよう、突拍子もない変更点はないはず。

 

 

素材にはパリッとしたコットンツイル素材を採用。

ワンウォッシュをかけていますが、自立するくらい丈夫な雰囲気を出しています。

着込んでいくとアタリもでて、風合いを楽しんでいただけるような素材感です。

 

ボタンには敢えて粗野なものを採用し、いい意味で簡素な雰囲気を損なわない、良いバランス。

 

持っているものは薄くてペラいので、このサイズ感ともなると、

袖の溜まりが尋常じゃなく、ボリューム感ではなく大きな用尺のまま下に落ちて来てストレス。

生地を硬くすることでその悩みも無くなり、合わせて丸みのあるフォルムもキープしてくれるように仕上がりました。

結構分厚いので、インナーの着込み方次第では真冬を越せるくらい暖かいはず。

 

着込めるゆとりは心配いらないほどあり、

アームホールと身幅はこれでもかというくらい大きいので、インナーサイズを気にする必要はありません。

狙わずしてネックの幅も大きくなっているので、フード馴染みも良い。

タートルやモックネックが多い僕にも嬉しい仕上がり。

個人的に、この余白が好きです。

 

 

ちなみに。

このくらい大きいBDUジャケットなら、どこかのブランドで発売されていそうなもの。

正直何年か期待していましたが、よく考えると

この作業工程数なので。

ポケットも多く、エルボーパッチや縫うところが多すぎる。

ボタンの量も、19個。笑

その分コストも上がり、高くなったりする。

逆にコストを抑えるために始末を変えたり、なんとなく気になる部分が多いので、

作っているところが少ない理由は、"難易度とコスト"そういうことだったようです。

 

探してあるにはあったけど、化繊だったりデザインが強く入っていたり、

僕が欲しいのは、シンプルで最後にまとめてくれる包容力のあるジャケット。

アメカジやモードの雰囲気全振りではなく、オールスタイル対応のもの。

 

モチーフにして変な方向に行くのではなく、いい意味での再解釈を加えるイメージで。

裏のロック始末と巻き縫いのチェーンステッチ、外側を走るステッチも超綺麗にしています。

アイテム柄、品があるとは言いにくいですがシンプルで良いもの、という視点においては、言うまでもなさそう。

 

 

合わせるパンツは、同じくアメリカ軍のパンツがモデルですが、ガスプロテクティブパンツをイメージ。

60年代頃のものが多いですが、コットン素材でイージー仕様、

裾にもドローコードを配置した、こちらも簡素なイージーパンツ。

スノーパンツを削ぎ落としたようなものというと分かりやすいかもしれません。

ジャケットは僕も持っていましたが、素材の特性上手入れが難しく、臭すぎて捨てたのを覚えています。

 

ガス(毒とか)用のパンツなので、身を守るためのもの。

パンツオンパンツ用に大きめに作られていて、確かポケットもなかったはず。

素材もコットンですが少し変わっていて、裏地もあり。

 

主にシルエットが好きだったので、太すぎないバランスに修正してもらい、

裏地無しで楽に穿けるパンツになっています。

裾は絞っても絞らなくても、とりあえず穿いておけば良いです。

光沢もあって割と品も良い。穿き込むとサイドのダブルステッチあたりから色が落ちて来たり、クタッとしてくるのでよりイージーな一本になっていくはず。

 

ジャケットのサイズ感に馴染みがない場合は、合わせるパンツに悩む可能性があるので、困ったらこれを穿いてください。

ってことで、

セットアップ販売。よろしくお願いします。

 

 

気になるサイズですが、ジャケットがSM、MLの2サイズ。

パンツはワンサイズ。

 

ジャケットのサイズイメージは、金曜日のスタイリングブログでご紹介しますが、 

元々のベースが3Lなので、MLとはいえある程度のサイズ感になります。

意外に着てみると大き過ぎるように感じないというのも、事実です。 

 

 

古着で探してもまず、見つからない。

見つかったとしても至る所が歯痒いよ。

cantate然り、服と向き合い、定義を作り直した服の良さはそこにある。

 

改めておさらいしますが、clichéとは、"決まり文句"という意味。

タグに書いてある、

"a phrase or opinion that is overused and betray a lack of original thought."

は、その説明。

"過度に使用され、独自の考えの欠如を裏切るフレーズまたは意見"

という意味です。

  

 

僕が洋服を買う時、然り、このお店に洋服を置きたいと思う感情を計る匙。

買った決め手ってなんだ?って。

物を良いと思うまでのプロセスが沢山ある。

逆に、パッと見て買う時だってある。

けどお金も出すわけだし、この洋服においても7万なんて安いわけではないので、

 

良いですよー!買ってくださいねー!

なーんて、クソ。

これ、はい良い、売れるっしょ!よろしくお願いします!

も、クソ。

 

前向きに、その洋服を作っている人、それを提案する人に、失礼。

100%で作り出されたものに対して、伝える人が手を抜いているのが今の現実。

売れるものじゃなくて、売りたいもの。

作り手もバイヤーも販売員も、その気持ちが一番大切なのに。

 

沢山の人が関わって、洋服が悪いわけじゃないのにそう見えてしまうなんて、

僕らの業界にも、他の業界にも絶対にあってはいけないことだと思う。

前にもブログに書いたけど、引き続き、多い。

 

頻繁に思ってしまうのが本当に辛い。

 

 

カッコつけますが、僕らは夢を売る仕事をしています。

以前先輩と動画で取材を受けた時に、

「僕らがオシャレをする意味とは?」の質問に、

"お客さまに喜んでもらうため、洋服でお客さまと繋がっている"

と答えていたのを思い出しました。

これって簡単な言葉ですがすごい含んでいて、本気な人しか答えられない言葉だと思いました。

洋服で仕事をすることに憧れ、東京に上京して来ていつしかがっかりしていました。

 

クリシェ(フランス語: cliché)は、乱用の結果、意図された力・目新しさが失われた句(常套句、決まり文句)・表現・概念を指す。

ようは常識のニュアンス。

 

ある種のアンチテーゼかもしれない。

でもこの仕事を続けていく以上、僕たちはその気持ちだけは絶対に忘れずにいたい。

そんな気持ちがこもった店として、このプロダクトを作りました。

 

伝わるといいな。

伝わらない細かい作り込み、伝えづらい想い。

買った人にしかわからない気持ち、一緒に共有しましょう! 

 

※cliché 0001 "BDU JACKET BLACK 357改"、"GAS PROTECTIVE TROUSERS"は、10/29(土)12:00より、店頭、オンラインストアにて発売します。

 

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cliché 木下

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