面倒臭いデニム。
2022's Ombre Open Collar Shirt.
こんにちは。
clichéの木下です。
2連休で弾丸の帰省をしています。
三重県伊勢市、電車と新幹線で片道4時間半、、
まあまあ遠いんですよね。笑
昨日はknock outに遊びにいって(今日もですが)、夜中に友達を呼び出し、
今日は家族で大好きな赤福氷を食べに行きました。
そんなこんなで今は新幹線でブログを執筆中。
家族には母のみ連絡を取り、祖父母、姉夫婦、親戚にはサプライズ。
一家騒然で、反応を楽しませていただきました。
犬だけは、、30分間追いかけても逃げられ、触れることさえ困難でしたとさ、、。
ついでにウサギは無反応。
明日から連休も終わり、営業再開になるタイミングで、steinより2nd Deliveryが到着します。
写真がなく、自撮りですみません。。
毎シーズン問い合わせがある商品ではありませんが、
steinではイージーウェアと柄&色モノを中心に買い付けています。
というのも、同ブランドのイージーウェアというカテゴリのアイテムには、
着用感はラフでありながら、見た目のイージーさがなく、
品があって革靴に合わせられるような、ソリッドな雰囲気を持ち合わせているものが多いから。
入荷するフリースは、ゆったりとブランド特有のサイズ感でありながら、
ポリエステル/ポリウレタンを使用したウールライクな仕上がり。リバーシブル仕様で、フリースという感覚のみならず多用途でスタイリングに取り入れられます。
程良く光沢が生まれ、落ち着いた雰囲気で着られるので、オーダーしました。
アウトドアを彷彿とさせるデザインながら、その片鱗すら感じさせず、シンプルに潔く仕上げたsteinのアクティブセットアップ。
これをアウトドアシーンで着ているのもかっこいいなと。
自分用に上下一着ずつつけていたので、秋冬のラフ着として使うのが楽しみです。
※連休の関係で掲載準備が行えていないので、まずは店頭優先での販売になります。
在庫状況にもよりますが、翌日8/21(日)よりオンラインストアでも販売スタート予定です。
さて、続いて本日のご紹介です。
cantate
"Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)
"Denim Flare Trousers" ¥40,700 (TAX IN)
シーズンの立ち上がりに入荷し、既に1ヶ月ほどは経過しましたが、cantateのデニムがどどっと入荷です。
今シーズンはINDIGOのみだったカラー展開に、
・BLACK
・GRAY
が加わり、豊富な3色展開にてご用意しています。
デニムといえばINDIGOではありますが、この2色の追加という切り口も興味深いです。
既に店頭にもオンラインにも並んでいるので、よくお客さまと話していますが、
ベタ塗りのブラックデニムって中々見なくないですか?
思い返すと色の落ちた古着とか、新品があってもむしろあまり目がいかない。
なんでだろう、、
考えてみましたが、ブラックデニムは新品でも加工物が多く、
それでいて真っ黒のものでも細いものやドレス面すぎるのものが多いことで、
自分のスタイル的に目がいかなかったのではないか、と。
正直INDIGOばかりだったので、"育てるBLACK"めっちゃ楽しみです。
続いてGRAYは、ぱっと見渋く見えてしまうカラーながらも、
合わせてみると90年代の雰囲気を感じさせるかのようなユーズドの面持ち。
INDIGOにはイエロー、オレンジ、BLACKはブラックの縫い糸を使用していますが、
このGRAYにはアイボリー系のグレーを採用することでマイルドな見え方に。
無骨な印象のうしろに少しの奥ゆかしさを感じる、 絶妙な切り口ではないでしょうか。
お前は半年後、1955デニムのBLACKを買っている。
試着している時に松島さんからケンシロウばりに予言されましたが、多分これは買うでしょう。
不思議と真っ黒な見え方と太さが、ロールした時に出る赤耳のさりげなさが、
なんだかBEN DAVISのゴリラパンツのよう。
ガンガン穿いて、1から育てるの超楽しそう〜っ!!
育て甲斐がある。
そんなことを考えて、お客さまにきもいくらいに熱弁している日々です。
断片的に話しすぎたので、ここからはちゃんと紹介します。
着用サイズ:32
着用サイズ:30
着用サイズ:28
"Denim 1955 Trousers" ¥40,700 (TAX IN)
選ぶサイズによってレングスやワタリ幅も大きく変化するため、
スタイリッシュなのか、少し野暮ったさを求めるのか、
合わせる靴によって、選んで欲しいデニムパンツです。
ウエスト40インチのリーバイス501をモチーフにし、
股上・股下・ワタリ・裾幅といった部分はそのままに、ウエストのみ適正サイズに仕上げているデニムパンツ。
オリジナルを100%で現代に蘇らせるといった切り口でもない、
さりげなくも、最もデザインされているであろう仕上がりではないでしょうか。
バックポケットの閂止め1つとっても、
ベルトループの閂止めを、1mmだけ落としたマニアックなディテールも、
はたまたフロントポケットのステッチの工夫なんかも。
皆が知っているようなデニムのディテールは勿論抑えられていますが、それ以外にも本当に学びの多いデニム。
ぱっと見て高そう、とか、良い、かっこいいの感情が浮かぶのは、それら小さな工夫の積み重ね。
たとえ個人の解釈であろうとも、試行し、そしてその結果を知らない僕たちにとっては、穿いて感じてみるしかない。
ただそれを自分にとって満足に感じる、間違いない、と自信を持っておすすめできるのも、その作り手の背景があるからに他ならない。
ある意味、売り手にも配慮がされているように感じます。
古着コピーというワードをたまに耳にします。
でもその言葉が出てくるのは、古着を古着としてしか見ていない、知識が浅いからこそ出てしまうワードなのかなと。
僕も思い浮かんだことはありますし、知識もまだまだなので、
商品を見て、その本質を見てからなのであれば、出てこなくなるのかなとも考えてみたり。
何を持ってしてその洋服を良い、と捉えるのかはそれぞれに与えられた感性の自由ですが、良いも悪いも適材適所。
作り込んだブランドはあり続けるべきだし、ニュアンスで、センスで創造するブランドもあり続けるべき。ただそこに芯を持っていて、ブレることなくあり続けて欲しいと思います。
洋服って面倒臭い。
本来気軽に楽しむものでもあるとも思っていますが、
そういう面倒臭い存在も、ファッション業界にあるべき形なのでは。
着用サイズ:32
着用サイズ:30
着用サイズ:30
"Denim Flare Trousers" ¥42,900 (TAX IN)
続いて既に数本目に突入している方も多いフレア。
別注の時にしこたまご紹介したので、よければこちらのブログも見てみてください。
待ってましたと言わんばかりに、新色に多くの反響をいただいております。
1955とも同様の内容にもなりますが、BLACKのフレアパンツってスラックスが主流だったり、あるいはスタプレだったり。
艶のある品の良さが特徴的なパンツが多いからこそ、カジュアル使いできる程よい品の良さが際立つ仕上がり。
毎度これもお客さまと意見共有していますが、INDIGOに続くベストセラーの予感、、です。
GRAYも同様に自然と馴染む落ち着いた雰囲気。
既に色落ちを表現していることで、地の目の表情も感じ取りやすく奥行きのある面持ちです。
フェードしたブラックデニムともまた違う、新鮮な雰囲気を取り入れてみてください。
本当にシンプルなデニムです。
二番煎じというものも、確かに少なくないと思います。
ただオリジナルがあるからこそ、今の洋服のデザインが成り立っているのも事実です。
分かりやすく奇抜で、異質なディテールが踏襲されているものが評価される世の中なのであれば、確かに古着コピー・二番煎じと言われざる負えない?
確かに、分かり辛いけれど、古着の良さを踏襲しているけれど、
より穿き手にとって快適で、いい色落ち、肌触り、今まで多くは語られてこなかった細かなディテールなど、
再現ではなく現代のネクストヴィンテージとして作り出されているデニムとして、評価されるべきと思う洋服です。
本当に細かいので、実際に買って穿いていただかないことには毛頭伝え辛い話ではありますが、分かり辛い故に伝わった時の威力は半端じゃない。
ここまで作り出すのに色々な人が関わっていて、本当に面倒臭い人たちが詰めに詰めて作っているからこそ生まれるデニムなのです。
知らないことがひょんなことから良さに転じることもある。
でもそんな陳腐な表現をするくらいなら、
あくまでその材料としての知識くらいは持っていたい。
cliché 木下