どうせ持つならば。
こんにちは。
clichéの木下です。
"どうせ持つならば最上のものを"
我慢して貯金して、なのか。
あるいは考えて考えてやっと、なのか。
折角買って手にするのであれば、そりゃあ最上のものがいい。
先日のブログにも書きましたが、中途半端に買っても、
無駄な浪費に過ぎず皆、消費を繰り返す。
二次流通が盛んになっている訳も、所詮そんなところ。
いずれは手放す時も来るかもしれない。
ただそれを自分のものとして昇華されてからではないと、なんの意味はないと思うんです。
パッと買って、あーよかった、もういいや。
みたいに、機械的な横流しをして欲しくないからこそ僕たちは、
最良の満足を感じてもらいたい。
松島さん「 今着たいんだよね〜。きのぴー、どう?」
僕「いやめっちゃいいと思うっす。」
から始まった今回の別注企画。
そもそも反対材料なんて全く無いし、僕の生きていない世代も生きている方の意見は、まだ未知の世界。
松島さんはその世代を生きていない、僕と近い世代とは言え、
あらゆる洋服、アメカジには特に精通しているし。
ざっくりと流行を知る中で、僕も沢山目にして、調べたりしてきた。
両親の若い頃の流行りだったりもたまに聞かされていましたが、
実際にその熱狂ぶりを目の当たりにした訳じゃない。
エアマックス狩り、ボンテージ狩り。
空前のアメカジブームや裏原全盛期。
誰かが着用した、とか。
雑誌ならBOONを筆頭にメンノン、fineやPOPEYE etc...
現代の流行りとは対照的に、誰もがのめり込んだカルト的人気。
今みたいにオンラインも主流では無いし、実際に並んで、買えたり買えなかったり。
抽選なんてものも勿論ない。
現場の空気感を感じながら、そこでしか感じられない雰囲気や、
そこでしか聞けない話を聞いたりして洋服を買う。
それが普通だったのが羨ましいです。
思い出がある洋服、あの時のあれ。
あれ買えなかったんだよね〜みたいな思いも馳せられる。
そんな洋服を、今週末の10月1日(土)より下記店舗にて発売します。
・大阪府梅田 Silver and Gold
・愛知県名古屋 kink chikaramachi lab.
全世代に届け!
cantate
"Buffalo Check Overshirt"
¥82,500 (TAX IN)
言わずと知れたバッファローチェックを使用したオーバーシャツ。
150年以上前から作られていたと言われるバッファローチェックですが、(リーバイスと同時期、ゴールドラッシュですね。)
そもそも何故、バッファローチェックと言われるのか。
狩猟・ハンティングの際、獲物と誤認して、
ハンター同士誤射してしまわないよう、目立つ配色にしたと言われています。
都市名という説もありますし、デザイナーがバッファローを多く飼っていたとか、そんな理由もあるとかないとか。笑
シャツ型のジャケット、マッキノウジャケット等、
ボタンが大きくポケット付き、重厚で重い、
ウール100%のジャケットを古着屋とかでもみたことあると思います。
ベースはそこから、いつしかアメカジの定番として、90年代一躍大ブーム。
あのホッケードラマ "プライド" でもお馴染み、あの人が着たチェックシャツです。
そうしてジャケット、シャツと続き、
2022年秋冬、今回cantateで製作したのはオーバーシャツ。
今くらい肌寒くなってきたらTシャツに羽織る、
次はニットを着て羽織る、
最後に真冬はコートのインナーに使う、オーバーシャツ。
となるとウール100%はどうなのか。
暑すぎて着用バリエーションを制限されるし、チクチクしたりする。
ルーツは活かしつつ、現代に置き換えてよりデイリーに着用できるようにするには、、
見方によってはメリットもデメリットに変わってしまう。
現代であれば、ウールに化繊を混ぜるのが主流ですが、
今回使用したのはコットン。
英国羊毛にコットンを沢山混ぜることで、チクチク感、重さ、ハリの強さなどのデメリットを解消し、
着込むことで擦れたり、日焼けで褪色する、エイジングすら楽しんでいただける仕上がりとなっています。
ウールのみだとバッキバキになるので、堅苦しい。
秋めいてきてそろそろ長袖、、そろそろジャケット、、を考える中で、
AWで買ったのに、オンシーズン中に使い道を制限されてしまってはなんか悔しい。
Tシャツに、ニットに、インナーに。
3段階で楽しんでいただけるよう、オーバーシャツとして提案します。
ブルゾンでもないしジャケットでもない、解釈によってはそれぞれ異なるかもしれませんが、
用途が広いことには変わりがない、万能な仕上がりが嬉しい。
パッチポケットを2つと、サイドポケット付き。
フロントには、可愛らしいレザーの包みボタンをつけています。
こういったボタンはやや大きめを想像しますが、比較的小さく。
光沢もあり、品のある表情に映るのは、ボタンの効果も大きいかと。
襟・袖にはお馴染みフラシ芯を入れ、より品の良さを格上げ。
土臭い、粗野なバッファローチェックですが、またとない上品な面が新しい。
カラーに関しては、BLUE×BLACK、GREEN×BLACK。
あれ、REDは。このアイテムといえばREDじゃないですか。
松島さん「そこはこの2色っしょ。」
REDは分かれる、派手すぎる。
メリハリがある相反した配色だからこそ、
あくまで落ち着きを感じられるよう、この2色展開になっています。
鮮やかさがさりげなく、邪魔せず、適度に派手に。
好みのカラーを是非お選びください。
洋服は消耗品ではなく、永く使うもの。
どんな形であれ残り続けるし、どうせならそれぞれに熱量を感じ、
自分なりに昇華して自慢しまくっていたいじゃないですか。
そうして友人に渡ったり、親から子へ渡ったりするのも良い。
このオーバーシャツも、そんな1着になってくれると嬉しい。
"どうせ持つならば最上のものを"
これは、バッファローチェックと非常に縁のある方が残した言葉です。
最上の判断基準は人によって異なるが、品質、値段は勿論のことながら、
正直なところ値段、価値にも関わらず物を大事するのが理想的。
clichéにあるものは全部最上だと思っているし、いわば買うまで、買った後のストーリーが最も重要なのではないかと、僕は思います。
アイテムの話に戻りますが、
当時のものはウール100%、それが"最上"なら、
コットンを混ぜたこちらは、"至高"だと松島さんは言う。
ただ、最上であり至高、そう思う人間もここにいます。
※cantate "Buffalo Check Overshirt"は、10/1(土)12:00-より下記店舗にて発売開始します。
・cliché
・kink chikaramachi lab
愛知県名古屋市東区主税町2-18
052-971-3800
・Silver and Gold Umeda
大阪府大阪市北区鶴野町1-3 安田ビル103
06-6375-8288
cliché 木下