ようやく纏まりました。
「めっちゃイケてるって思ってました！けど僕には難しいですね…。」
「やばないこれ、いかつっ！誰が着るねん！
でも女の子とか、似合いそうやなあ。」
「これルックで見て気になってた〜！でも僕には小さいね…残念。」
「前、留めれないんですね…。」
「破れそうですね…。着るの怖いです…。」
プラスとマイナス様々な意見が飛び交う、賛否両論ジャケット。
と思いきや、自分が着る着ないに関わらず、
”格好が良い”のは皆、共通認識のよう。
しかも着るともっと格好が良いです。
見た目がイケてるだけの洋服も良いですが、この洋服は着ることでもっと高みへ。
着ることで良さが引き立つこのジャケットの魅力を引き出すのは、
意外にも、ノーマークだった そこのあなたかもしれません。
こんにちは。
clichéの木下です。
オペラの衣装、レ・ミゼラブルを思わせるかのような、西洋の雰囲気を纏った1着。
カーディガン、いやノーカラージャケット？
おそらく殆どのみなさんにとって、
初めての経験となるジャケット。
毎日目にしている僕たちの目は慣れていますが、
これの正解はなんだ…？
着方の正解を見つけるのに時間がかかりました。
が、ようやくまとまって今回のブログ執筆に至ります。
このスタイリングを撮影したのは数ヶ月前ですが、なんかしっくりときたんです。
突然脳内に降ってきた系スタイリングなので、他はすべて私物。すみません。
前述にもあるように、ジャケットなのかカーディガンなのか、
分からないこの羽織は、なにしろ初めてなので、
特定の何かと言い表すことも難しいです。
前例もなければ経験もない。
合わせ方に正解がないというのは、まさにこのことだと思います。
サイズ感もピッタリ目で、身体に吸い付く感じ。
冒頭のようにフロントも留められないので、ペロンってなります。
考えて始めると、ここがこうだったら、
なんて理想がたくさん出てくると思いますが、
大きくて前が留められたとしたら別物で、CLASSの服では無くなってしまいそう。
そもそも利便性を考えて作られた洋服でもないのだから、
甘んじて受け止めて、そこに愛着を感じて欲しいです。
”完璧ではない”、なんて考えからピンで留めたりしても良いと思います。
生地もストッキングのようにひっかけた瞬間に伝染してしまいそうな生地なので、
汚さない、破らない、ずっと綺麗を保ちたいという思いも叶わないでしょう。
数年前に買ったCLASSのストッキング地のTシャツも、今ではボロボロ。
猫に引っかかれたかのように破れ、繊維がずっとヒラヒラしてます。
でも、その姿が好き。
白パンとかも買った瞬間は気をつけますが、1ヶ月くらいして汚れ始めたら、
結局もうどうでも良くなっちゃうじゃないですか？
このジャケットも同様に、みなさんの手で魅力を100%、120%に引き上げてください。
それはそうと、かなりカオスなスタイリングですね。
我ながら賛否両論がありそうだなと思っていますが、
ファッションって楽しい！そう教えてくれるのは間違いないと思います。
生地はポリエステル/ポリウレタンの”RENU MONOFILAMENT”。
とても洋服に用いるものとは思えなかったので聞いてみると、
建築資材の展示会で見つけた生地？なんだそう。
「・・・・(そもそもそんな展示会あるんだ...)。」
あの、お中元とか贈答品とかであるような、果物を包んであるやつみたいな。
身近だとやはり、ストッキング的な...。
構造線は千鳥始末、ポケットは手まつり。
デリケートなので、尖ったものは入れないように！
マイナスイメージばかりのように聞こえるかもしれませんが、そうではなくて。
数年後を想像してみたら、そんな気持ちは軽く吹き飛んでしまう。
そんな力強さを感じる1着です。
CREDIT
cantate "Mock Neck L/S Shirt" ￥27,500 (TAX IN)
cantate "Fluffy Wide Pants" ￥60,500 (TAX IN)
時に、シンプル。
CREDIT
cantate "The Shirt" ￥48,400 (TAX IN)
Atto Vannucci "BOTANICAL PRINT SETTE PIEGHE TIE" ￥41,800 (TAX IN)
時に、クラシックを破壊するような合わせ方で。
CREDIT
m's braque "EASY PANTS" ￥42,900 (TAX IN)
夏用のスタイリングはこうで、
CREDIT
m's braque "OVER SIZED BLOUSON" ￥96,800 (TAX IN)
cantate "Ribbon Belt" ￥48,400 (TAX IN)
10eyevan "NO.3 SUN" ￥84,700 (TAX IN)
ミッドシーズンにはインナーにして、袖やフロントに遊びを。
どこに自分に合うシックリが転がっているかわかりません。
面倒ですが、そのシックリを模索しながら着ていってみてください。
家でファッションショーを開いちゃったり、暇さえあれば洋服のこと、
ファッションのことを考えてしまう前のめりな方向けな1着。
きっと、もっと魅力を引き出してくれるんだろうなあ。
まるで、嫁入り前の箱入り娘みたいです。
CLASS
￥136,400 (TAX IN)
世の中にもそう多くは出回っておらず、
わずかな人だけが感じられる、この高揚感を味わうのは、
もしかしたら、目を逸らしていたあなたかもしれません。
よく起きる大どんでん返し。これは、CLASSの1番の醍醐味です。
cliché 木下
