違和感の残し方。
“再現”じゃなくて“解釈”。
そりゃ惹かれるよな、と思える一枚です。
無駄のかたち。
世界に一本という価値。
こんにちは。
clichéの石橋です。

でかい。

めちゃくちゃでかい。
25AWで、シャツの形をしたコートのような一着を見ていたこともあってか、
CLASSのこのサイズ感にも、意外とすんなり順応できている。
とはいえ、今季は生地的にもよりシャツに近い。
その分、バランスの違和感はより際立つ。
ちゃんとシャツなのに、どこかおかしい。
でも、そのズレが妙に心地いい。
感じたことのない違和感は、やっぱり健在です。




<CLASS>
”CCGS01UNI D〈HEMP PLAIN WEAVE OVER SHIRT〉”
COL : NATURAL
SIZE : F
¥82,500 TAX IN
言わずもがな、超オーバーサイズ。
不自然なほどに広いアームに、ガバガバなネック周り。
いわゆる“計算されたオーバーサイズ”とは違って、
整える気がないバランスがそのまま形になっています。
だからこそ、着たときに「どう収まるか」ではなく、
「どう崩れるか」が面白い。
一見かなりユニークなフォルムですが、
ベースになっているのは、アメリカのトラッドブランドに実在したシャツ。
見た目は新鮮なのに、袖を通すとどこか馴染む。
その感覚は、きっとそこから来ている。
素材は、ドライなタッチと弾力を持つヘンプ。
無染色ならではのナチュラルな色味も、この季節にちょうどいい。
超オーバーサイズだからこその風通しの良さもあって、
夏場でも無理なく羽織れる一枚。
タンクトップの上から、ラフにばさっと。
それくらいの着方が、ちょうどいいと思います。



<CLASS>
”CCGS01UNI B〈HEMP LOTUS OVER SHIRT〉”
COL : INDIGO
SIZE : F
¥183,700 TAX IN
一方こちらは、先ほどと同じシャツに正藍染めを施した一着。
アメトラ由来のシルエットの中に、
どこか和の空気が混ざる、少し不思議なバランスです。
染めの工程で縮みが出ているため、
先ほどに比べるとサイズ感はやや控えめ。
とはいえ、奇妙なサイズ感はそのまま。
ぱっと見の違和感は残しつつ、
どう着るかを自由に想像させてくれる一枚です。

襟にはロータスを使用し、
色合いや質感のコントラストがさりげないアクセントに。
染めによる質感の変化も魅力で、
全体はややパリッとしたタッチに仕上がっています。
着用を重ねるごとに、質感や色味にも変化が出てくるので、
クタッとしていく過程を想像しながら、
気にせずガシガシ着ていきたい一枚です。



<CLASS>
”CCGS06UNI B〈HEMP PLAIN WEAVE JACKET〉”
COL : NATURAL
SIZE : 2
¥123,200 TAX IN
さて、こちらは同じ素材を使ったジャケット。
今回は極端なオーバーサイズではないものの、
当然、シンプルなジャケットで終わるはずがない。
ライトな素材に、フロントはボタンレス。
パッドや毛芯も入らない、カーディガンのようなラフな仕上がり。
かと思えば、肩幅は意外とコンパクトでクラシックフィット。
さらに、この手のジャケットには珍しいシャープなピークドラペル。
わずかにシェイプを効かせた、
あくまでジャケットとしての綺麗なラインもきちんと残されています。
ラフなのに、ちゃんと整っている。
整っているのに、どこか崩れている。
このあたりの絶妙な違和感の残し方は、やっぱりさすがです。

そしてやっぱり目を引くのは、ウルトラスエードのポケット。
これがあることで、全体の軽さの中にほんの少し重さが加わり、
ぼやけがちな輪郭をぐっと引き締めてくれる。
異素材ならではのタッチの違いも効いていて、
シンプルなはずの一着に、ちゃんと“引っかかり”を残している。
ラフにも着られるし、整えても成立する。
そのどちらにも振り切らない曖昧さの中にある、ブランドらしいバランス。
サイズ感や素材、加工による違和感。
ラフさと綺麗さ、そのあいだにあるズレ。
CLASSの洋服は、そういう“少しズレた部分”をあえて残している。
整えすぎていないからこそ、着たときに余白が生まれて、
その人なりのバランスで自然と馴染んでいく。
違和感も消さずに、そのまま一着の中で成立させる。
その落としどころが、やっぱり面白いんですよね。
cliché 石橋