君に赤を脇役に添える度胸はあるか?
こんにちは。
赤には目がない、clichéの木下です。
赤の中でもシャンクスの髪くらいのワインレッドのような、
深みがありながら発色が強い赤に目がない。
ついでに、ミリタリーも好き、スカジャンも好き。
スーベニアジャケットとかも好き。
なぜかって、大学の時着ていたことが記憶の奥底に残っているから。
古着とかでもよく買い漁ってたなと、良い思い出として蘇ってくる。
その時は髪が金髪とシルバーくらいだった。
眉毛も脱色していたし、パンツは確か、レディースサイズのスキニーだったな。
地元のイオンでJKに足ほせぇ!って、
すれ違い様にびっくりされるくらいのパンツを好んでいた僕は、
東京でできた友達に、"上京して良かったね"
と言われるほどの芋野郎の経歴を持つ、、煽ってる?笑
いわゆる、ジェンダーレス男子。
しかも中学の頃は、ギャル男。
M字と外ハネ、逆毛が命より大事だったのだ。
田舎から出てきた反骨精神が捻じ曲がったのか。
いつしかサイズ感で自分を大きく見せ、
カラーを身に纏って派手に見せていた芋野郎時代。
一時期に比べると少し落ち着きましたが、
やっぱ自分を変えてくれた赤は、外せないカラーの王者です。
そういえば今季のrefomedは、
デザイナー安藤の19歳の思い出を投影したコレクションだと言う。
みんな同じか。考えていなくとも、潜在的に意識してしまうものなのだろうか。
過去があるから今がある。
振り返るつもりはないけれど、確実に今に活かされている。
あ〜、ギャル男でよかった。
refomed
"REVERSIBLE STADIUM JAMPER"
¥62,700 (TAX IN)
OLIVE面、WINE RED面、リバーシブル仕様のスタジアムジャンパー。
言うまでもなく、WINE REDに惹かれてオーダーしました。
元々は、現場作業後着て帰る際に汚れが目立たないようにする、
という考えからインスピレーションを受けたデザイン。
日常に置き換えると汚れは気にしなくていいけれど、
場所やシチュエーションによって色を変えられるのが魅力的です。
赤の印象が強い分、お気に入りで高い頻度で着てしまえば、
"いつも赤いアイツ"と揶揄されることでしょうが、片面はOLIVE。
ガラッと雰囲気を変え、
赤ほど目立たず、穏便に過ごしていただける仕上がりです。
スーベニアジャケットの要素と、
OLIVEから感じるミリタリーの香り、
派手に行きたい時は赤を羽織る。
なんて美味しいジャケットだろうか。
2度じゃなく、3度くらい美味しいというのか、
味わい甲斐があるという表現が僕的にしっくりと来ています。
両面共に、コットンレーヨンを使用したサテン素材を使い、
光沢があり、表情は強め。
だからこそパンツはシンプルでいい。
その代わり、チノパン、スラックスと種類を変えるだけで、
アメカジとモードらしさを行き来できる。
WINEの面にはキルティングステッチを施して中綿も入っている分、
アウターとしても機能する保温性も兼ね備えています。
シルエットは身幅が広く丈が短めの、お馴染みrefomedフォルム。
タックの入ったワイドパンツや、スラックスと相性が良く、
目立つジャケットにも関わらず、パンツを隠さず主張できるのが嬉しい。
光が入るとかなりインパクトが強くなります。
昼は落ち着きつつ、夜は荒々しく、
自己表現として裏・表を使い分けるのもいいですね。
CREDIT
cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
cliché "EX WIDE TROUSERS" ¥30,800 (TAX IN)
Rios of Mercedes "Stovepipe" ¥275,000 (TAX IN)
赤だけを使い、他はダークトーンでまとめた紅一点スタイル。
インナーを白に変え、今時期のスタイルにそのまま羽織るだけでもいい。
それくらい有能なジャケット。
短丈が苦手な方は、インナーを出してあげるとバランスがいいですよ。
周知の事実ではありますが、MA-1とかにもあるように裾がギュッとしているので、
比較的スリムなパンツに合わせる時には、リブの出るスウェットが◎。
CREDIT
cantate "Garment Dye Crew Neck Pullover" ¥55,000 (TAX IN)
cantate "Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)
デニムと赤。
杉村(直人)の得意とする"ハマダー"スタイルだ。
本物のスカジャンでやってしまうと巣鴨にいるであろう、
浜ちゃんリスペクトスタイルになりかねないが、
これくらい崩したジャケットならさりげないエッセンスとして。
靴もRED WINGではなくRIOSで。
ハマダーならぬ、ナオトースタイルの完成だ。
CREDIT
cantate "T Shirt" ¥20,900 (TAX IN)
cantate "Fine Corduroy Trousers" ¥55,000 (TAX IN)
もっとカジュアルなスタイリングに落とし込むなら、
パンツにベージュを選ぶといいですよ。
インナーをタックインしても長と短のバランスが美しく、
ジップをフルで開けて、ウエスト周りを見せつけてやりたくなるバランスです。
ここで気づくんですが、WINEとOLIVE。
共にギャップのあるカラーながら、
パンツをそのままにしてもすんなりとスタイリングが成立してしまう。
着続けていけばもっと使い道が生まれてくるでしょうし、
臆さずに着ていくことで見える景色もある。
CREDIT
cantate "Fine Corduroy Trousers" ¥55,000 (TAX IN)
カラーに頼っていた僕。
赤に助けられた芋野郎時代。
その頃は自分が脇役になっていたというか、あくまで主役は赤。
気づいていなかったが、僕は赤に着られていたのだ。
一瞬自分を大きく見せることができても、
ただ大きい、ただ赤いだけではいけない。
しかし今はどうか。
このじゃじゃ馬を乗りこなし、赤の使い方をもっとわかったつもりだ。
もっとあるけれど、まずカーキとレッドの相性は抜群。
カラーを合わせるなら、まずミリタリーを手に取るのが吉。
アメカジとして合わせることも出来れば、
スラックスやドレスパンツに合わせても、イヤらしくならずにまとまる。
皆 自分なりの最適解を求めながら、常に洋服とも戦っているのだ。
派手な服だと臆してはいけない。
服に使われるな、使ってやれ。
自分より目立とうとすんじゃねえ。
お前は俺を引き立ててればいい。
服に対してもエゴイストでいたいよな。
君に赤を脇役に添える度胸はあるか?
cliché 木下