見た目も気持ちもリバーシブル。
こんにちは。
clichéの杉村です。
一昨日のブログで紹介した、steinとの別注企画、第2弾。
clichéの無茶振りとも言えるフルオーダーを、
steinの持つ柔軟性で形にした懐の深さが伝わってくる別注です。
stein for cliché
COL: BURGUNDY / BLUE GREY
¥68,200 (TAX IN)
今回はリバーシブルのスナップブルゾン。
BURGUNDY / BLUE GREYを表カラーに、裏面はソリッドなSILVERで統一。
表の色が、ほんのりと裏に透けているので、同じSILVERカラーでも温度感が違って見える。
表も裏も、どちらの面も格好が良い仕上がりです。
別注レザージャケットの熱も冷めないまま、
今回もまた、BURGUNDYを購入しました・・・。
steinの服を1着も持っていませんでしたが、これで一気に2着目。
いきなりの急加速。
少し飛ばし過ぎかな、、と思いながら購入に踏み切った理由は、
"steinが散らばった要素を拾って、自然に、それでいて洗練された形にしてくれるブランド"で、
今回のスナップブルゾンにも、その巧みさが存分に発揮されているのが感じられたから。
生地がパキパキで硬い・安っぽい・タイトなサイズ感など、
僕が持っている"古着のスポーツブルゾン"に対する先入観を1つ1つ解いて、
最後に全部壊してまとめてくれたので、すんなりと手に取ることが出来ました。
スポーツ系のジャンルが特別好きという訳ではなく、
"ナイロンのスポーツブルゾンを裏返したデザイン"に惹かれたんです。
みなさんも、新ジャンルの1枚として迎え入れることが出来るはず。
過去出会って来た洋服や人、思い出などバラバラになったピースを、
一つのパズルにしてくれるような感覚。
シンプルなアイテムだからこそ、平面的に見るとミニマル。
そういった表現になってしまいますが、中身がパンッパンでミニマルなブルゾン。
最後までチョコたっぷりです。
特権でフライング。すでに着ていますが、着たことのない新鮮なシルエットが嬉しくて、
表裏をひっくり返しながら、毎日違った雰囲気でスタイリングを200%楽しんでいます。
CREDIT
cantate "Rugby Shirt" ¥40,700 (TAX IN)
cantate "Denim Flare Trousers" ¥40,700 (TAX IN)
CREDIT
cantate "Denim 1955 Trousers" ¥51,700 (TAX IN)
168cmの僕は、迷わずSサイズを選びました。
当時モノのピタッとしたタイトなシルエットを思い浮かべるところですが、
適度なボリュームを出してサイズアップ。
腕周りに余裕を持たせて、インナーに着込めるゆとりを残し、
過度ではないコンパクトなフィッティングをキープ。
当時のようにミニマルな雰囲気に。
こればっかりは好みかもしれませんが、前回のレザー同様に、
165-170前後はS、
170-175前後はM、
175以上L、といった感じで、大きすぎないサイズを選んで欲しいです。
BURGUNDYは、ハーバード大学にちなんだクラシックなカラーなので、
ラグビーシャツに羽織ってスクール感のあるスタイリングを組んでみました。
古着のプリントTEEに合わせても、もちろん合う。
CREDIT
KOOKY ZOO "JUVENILE TRIM TEE" ¥13,200 (TAX IN)
refomed "OLD MAN TRACK PANTS" ¥28,600 (TAX IN)
CREDIT
cantate "The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)
cantate "Tender Wool Cardigan" ¥60,500 (TAX IN)
cantate "Hard Twist Stain Suit (組下のパンツのみ)" ¥363,000 (TAX IN)
cantate "Traveler Bag" ¥198,000 (TAX IN)
木下は、175cm / Mサイズを着用。
こちらのスタイリングは、生地と絡めてご紹介します。
古着がゴワゴワで薄い、常に心配が付きまとうような安っぽい生地ではなく、
OLMETEX社の生地を使った、しっとりとした肉感のある生地。
見てわかる通り鈍い光沢があり、BURGUNDYとBLUE GREY、
それぞれのカラーを品良く際立たせているのがポイント。
普段スポーツをする人の休日をテーマにしたという、木下のスタイリング。
ビンテージ感のあるトリムTシャツに白のトラックパンツ、コートシューズという、
一歩間違えると、ただの運動着のようにも見えそうな組み合わせですが、、
品のある表情のおかげでバランスを保ち、ファッショナブルに成立しています。
一方で、カーディガンにタイドアップして、
最後のアウターとしてブルゾンを羽織るクラシックなスタイル。
シャカシャカしていない、しっとりしなやかなナイロン生地には、
ウールのニットやシャツなど、綺麗な服がよく似合います。
こんな風に、服装に幅を作れるところは、古着のスポーツブルゾンからは想像もつかないし、
合ったとしても、野暮になりすぎて厳しいと思います。
細かい悩みを解消してくれる、別注ならではのツボを押さえたアップデート。
着たいと思っていたけど、デメリットが多く手を出せなかった方や、
古着を着たくない方に猛烈におすすめしたいアイテムです。
軍モノだって格好良いですが、出来れば古着より新品の方がいいじゃないですか。
CREDIT
cantate "Mods Sleeve Shirt" ¥55,000 (TAX IN)
cantate "Regular Chino Trousers" ¥42,900 (TAX IN)
今からの時期の外出にめちゃくちゃちょうど良い!
と盛り上がる木下と僕。
本当に時期的にちょうど良くて、びっくりしています。
日中は暖かい日が増えてきて、朝晩はまだ少し寒い。
インナーの枚数を調整しながら着られるので、気温の変化にもスムーズに対応出来る。
撥水性があるので、来たる梅雨にも着たいし、
むしろ雨が楽しくなる洋服になってくれるでしょう。
海、山、川、どこに遊びに行っても良い。
薄くて軽いので、丸めてバッグに入れておいても良いし、
憂鬱な気分を晴らして、楽しみを増やしてくれる一着になる。
なんだよ、、気分までリバーシブルなのかよ。
ちょうど良いポイントを押さえ、やりすぎていない現実的なところも好きです。
やはり買って良かった、、
好きなポイントの連続ですが、
今回僕が購入に踏み切った理由はまだあります。
先月のレザージャケットを皮切りにして、
AVMのリング、cantateのブリーチデニム、ブーツ2足など買い物の連続。
見てわかる通り、僕の財布は虫の息なのに。。
彼女もいないしょっぺー僕に決断させてくれたのは、
ある2人の人物が大きく影響しています。
まずは、別注の企画者である木下。
皆さんにも印象があるかと思いますが、自他共に認めるコーチジャケット好きの人間です。
店頭でも頻繁に着ているし、前に映画スラムダンクを観に行った時も、
OLD GAPのコーチジャケットを着ていたっけな。
ネットでも古着屋でも、見つけたらつい買ってしまうというので、
新古に関係なく、もはや収集癖でしょう。
そんな無類のコーチジャケットラバー木下が、別注をお願いしたブルゾン。
前提として、clichéに置いてある商品は全て、その道のトップのもの。
取捨選択してオーダーしているので、店内で同じカテゴリの服が被ることは、
基本的にありません。
以前は、is-nessの別注コーチジャケットがあったので、
万能ライトアウターの枠は埋まっていましたが、
完売してから、ぽっかりと枠は空いたまま。
好きなアイテムが店頭から無くなることに、どこか寂しそうな木下でしたが、
だからといって、軽い羽織りであれば何でも枠に収まる訳ではない。
自分たちで納得したモノだけを店頭に並べる。
間に合わせでなく、100%納得のいく服を作りたいので、
気温・身の回りのトレンド・テンション、、、
全部が合致するその瞬間を待って、今回の別注はスタートしました。
完成に至るまでの経緯、その過程を間近で触れている僕にとって、
今思うと欲しくなるのは必然でした。
前回の木下のブログに集約されているので、まだ読んでいない人は、
そちらもぜひ、ご一読ください!
もう1人は、前回の別注レザージャケットのブログにも登場した、
焼きそばパンをパシってくる、地元の先輩。
文字だけを見るとただのイヤな先輩ですが、
実際は、自分の部屋を埋め尽くすほどの服を持っていて、
映画や音楽に詳しく、スマートで男気もある、服装も人間としても憧れる存在。
焼きそばパンをパシってくる"めちゃくちゃオシャレ"な先輩なんです。
よく遊んでもらっていた時、
その先輩が、古着のBURGUNDYのブルゾンをサラッと着こなしていた。
18歳の僕は、BURGUNDYという色に対して、大人が着る色という感覚が強く、
「 ふーん、格好良いじゃん。」
くらいに思い、長い間その感覚でストップしていました。
時は流れて今、steinの別注ブルゾンを目の前に懐かしい記憶が蘇ってくる。
BURGUNDY=難しい超えられない壁、みたいに、
後ろ向きな印象がこびりついていた僕の頭をリセットして、
BURGUNDY=クラシックで馴染み深い色として上書きされました。
今思うと、いかにも古着らしい癖のあるカラーなのに、
驚くほど自然で格好が良いスタイリングだったなと思う。
パシらなければ、今でも憧れの先輩です。
今の素直な気持ちに従って作った最新の閃きが盛り込まれているし、
スクールカラーを拾ったBURGUNDY / BLUE GREYの2色には、
思い出と共に、懐かしさを感じる。
木下の、今までの服の歩みや趣味嗜好を詰め込んで、
デザイナー:浅川さんが、それにフィルターを掛けて形にする。
おこがましいですが、
好きな服や雰囲気の部分で通ずる部分がありながらも、
全く別ベクトルのものを生み出すことが出来る、違う世界を見せてくれる両者。
stein × clichéの別注でしか完成し得ない、
今と昔の気持ちを掛け合わせた、他では再現出来ないブルゾンです。
僕たちが今欲しい要素が全て詰まっているけど、
押し付けがましいデザインや、凝り固まった雰囲気は微塵も感じられず、
浅川さんの言葉を借りると、"無の空気感"が漂ってくる。
誰にでも平等なブルゾンなので、各々が好きな部分を拾って、
自分なりに理想のスタイルを目指してみてください。
僕の服の理想、"焼きそばをパシッてきた先輩"は、
今でもその背中が、すぐそこに見えそうで見えない、ギリモザなんだ。
この一着を着こなせば、今の僕でも少しは追いつけるかな。。
見た目も気持ちもリバーシブル。
新しい自分が見つかるかもしれない、そんなジャケットです。
※stein for cliché "REVERSIBLE SNAP BLOUSON"は、4/15(土)より発売開始します。
・店頭 /オンラインストア共に 12:00〜 発売
※ご購入は先着順になります。
cliché 杉村