こんなの初めて。
こんにちは。
clichéの木下です。
気温が上がってアウターを脱ぎ捨て、
ライトアウターに切り替わり始めてまた、
スタイリングが一変して楽しい毎日がやってきました。
僕は最近ジャケットばかり。
それか、カットソーに軽いコート。
季節が変わったからといって、別にわざわざ衣替えすることもしていませんが、
ここ最近は、服装を決めてる時に、こう思う。
「うわ。インナーがない。。」
あるには、ある。
でも、意外に無い。
そういえば去年もこんなことを書いてたな。
危機感で数枚カットソーを購入したんですが、言っても去年と同じものだし、、
状態は申し分ないが、今時期のタートルネックは暑苦しい。
心機一転したいというか、長く着る目的でインナーを買い始めて、
まだそんなに経っていないこともあって、手薄なのもある。
秋冬にタートルネック、春夏にモックネック。
ロンTの枠は先日杉村が紹介した、サーマルを2枚購入したのでok。
基本的に、ネックのあるものが大好きな僕、
原点回帰してもう一回袖を通してみたけど、やっぱりモックネックは最強です。
ジャケットのインナーにはシャツを着ることが多いですが、
たまに着るクルーネックは、首元がスッキリして軽くなりすぎてしまう。
肌を出さないようにスカーフを巻いたりしてカバーするのもいいが、
早い話で、こいつをおすすめさせてください。
cantate
¥27,500 (TAX IN)
Tシャツから始まり、少し前にロンTee、前回にタートルネック。
そして今回モックネックが新型としてリリースされました。
季節関係なく言うなら、僕はモックネックが一番好きです。
去年タートルを2枚買いして、タートルの使い勝手もヤベェな。
って思いましたが、
春夏は首元が重く感じるので、モックネックがナイスポジションでしょう。
カットソーとパンツといった、春から夏にかけてのワンツーパンチスタイリングにも、
いい役割を果たしてくれるモックネックは、もはや洋服のカテゴリー分類としても、個人的第一位かもしれない。
(※大学2回生 / 学食にてうどんを食べる様子)
現に昔の写真を見返していたら、服装が変わってなくてびっくりしたくらい。
これは大学2回生の僕ですが、傷んだ髪の毛、髪色、ダサいピアス、全部無視してみて下さい笑
眉毛も脱色しているし、強いて言うなら肌が綺麗ですね。。。
服装は、ギャルソンのモックネックに、ギャルソンのワイドスラックス。
ブランドは違えど好きなものに変わりはなく、驚きと共にどこか安心もしています。
まあ、すでに手元にはありませんが。
そうこうして、そろそろ30歳。
ここまで来るともう、デザインはもちろんですが品質が超重要。
それでいて、できるだけ長く付き合っていく上での、良いサイジング。
一枚でもレイヤードでも大きすぎず小さすぎないバランス。
耐久性、気の利いた生地...etc
長い目で見て、選びたいインナーでしょう。
最重要ポイント、"目の詰まり" 。
多分このレベルの"度詰"は、初めて見た気がします。
社会人からずっとアパレルなので、
何度も超度詰と言われるカットソーを見てきましたが、
これ、コットンですよね？
みたいに光沢も強く、超タフな印象のボディ。
詰まっていたらパキパキしてそうなものですが、それでいてしなやかで、
ドレープが強く、品のある表情。
アメリカ綿のヘビーウェイトの王道、"CAMBER"のようなマッチョ具合なのに、
奥ゆかしく、品があるという良いところ取りです。
とは言ったものの、"超度詰め"のカットソーにはよく出会う。
マサラタウンを出たばかりの草むらで会う、コラッタ、ポッポくらい見かける。
「編み機の限界まで度詰めにした〜」
「手横でしかできない限界まで度詰めにした〜」
全部超が付くなら、同じランクなのだろうか。
じゃあ"超"以上っていうのがあるのか？
僕みたいにそう思っている方も多くないかと思いますが、
重要なのは、生地はもちろんながら、工程、後処理にあるようだ。
例えば、
カットソーに光沢を出すためにする加工として、
"シルケット加工"という技術があります。(※別名マーセライズ加工)
水酸化ナトリウムの液に浸し、糸の断面を整える加工のことを言い、
強度も増し、シルクのような光沢が生まれるといったもの。
ただ、生地が硬く上がってしまうため、綿のいいところは無くなり、
目に見えない毛羽が生じ、その毛羽に埃が付きやすくなるシルケット。。。
先日ブログでお話しした、ウォッシャブルシルクに似た事案が起きるということ。
何かを得るためには、何かを失う。とはよく言いますが、
コットン、はたまたシルク。
選んでいるにも関わらず、
本来の良さが魅力として引き出されていなければ、もう意味はない。
価格帯も違うので需要も異なるし、僕も持ってるので、生地をそこまで気にしなければ満足。
反面、この先を見据えて長く着たいのが最重要項目なのであれば、
気にする必要が出てくる。
たかがインナー。されどインナー。
せっかくなら、長く着られて耐久性が高く、ストレスも少ないものを。
信頼のあるもののサイズを覚えておけば、毎シーズン買い足せばOK。
僕にとってその、信頼のあるものにあたるcantateのカットソーは、
シルケットに似た感覚を覚えますが、
"サイロスパン"という特殊な紡績方法をとっています。
サイロスパンとは、紡績と撚糸を同時に行う方法で、
糸の構造は双糸ながら、単糸に似ています。
撚糸しながら紡績を行うので、糸の毛羽を内側に入れ込みながら糸が完成する。
毛羽がなく、表面がツルッとした仕上がりになります。
つまり、ツルッとしている分、繊維、埃が付着し辛い。
白とかベージュであれば見えませんが、ブラックやネイビーなど、
これらを洗濯した後見てみたり、お出かけから帰ってきた後なんかは、
他の繊維がついて、見るも無惨な姿になっていることがしばしばある。
そんな悩みも、もうおさらば。
力技のライクシルクか、技術と知恵のライクシルクか、、
そして、原料の良さを損なうのか損なわないのか。
理想の答えは後者です。
まるでドーピング。
あっと驚く風合いに、繊維を拾わないメリット。
加えて表面がタックインで潰れて白くなり辛く、透けも少ない。
長く着るなら選びたい、そんなTシャツではないでしょうか。
正直、こんなにリピートしたカットソーは初めてです。
CREDIT (着用サイズ 44)
cantate "Washable Silk Grosgrain Fish-Tail Coat" ￥302,500 (TAX IN)
cantate "Mods Sleeve Shirt" ￥55,000 (TAX IN)
cantate "Denim 1955 Trousers" ￥51,700 (TAX IN)
cantate "Ribbon Belt" ￥44,000 (TAX IN)
探そうとするとアップデートされたり、生地が変わりました！とかで、
物理的にリピートできなかったりすることも多々あります。
こんなことを書いたら松島さんにプレッシャーを与えてしまいそうですが、
今の所ブランド初期からあるカットソーなので、心配は入らなさそう。
そんなことを度外視しても、一着持っておけば数年は一軍入り確定。
向こう3年、4年は白モックネック買い足しのイベントは来ない。
CREDIT (着用サイズ 46)
ROTOL "BASIC SHIRT" ￥35,200 (TAX IN)
BLESS "ULTRAWIDEPLEATED" ￥101,200 (TAX IN)
10eyevan "NO.3 III BR (BLACK)" ￥80,300 (TAX IN)
真っ白すぎないオフ白は、インナー使いで馴染む点がいい◎
キラっとした新品感が無く、それでいて、
リブ有りのデザインが、一枚でメインにしたスタイリングを手助け。
室内で脱いだ時にも、格好が、品が良い。
私生活とか、品格が問われるカットソーは、
やはり品質が良すぎるに越したことがないのです。
CREDIT (着用サイズ 46)
KOOKY ZOO "JUVENILE CHORE COAT" ￥48,400 (TAX IN)
stein "HIGH COUNT KNIT PIN TUCK WIDE TROUSERS" ￥52,800 (TAX IN)
TシャツにMID NIGHT(NAVY)が登場してから、
みなさん口を揃えて、「良いネイビーのカットソーが無い。」と言っては、
やっと見つけましたと、買ってくれるカラー。
前述にあるようにホコリ、アタリも目立たず、あまりのノンストレス具合に、
洗濯をせず毎日着てしまいそうになるのだけが問題点ですが、、笑
めちゃくちゃにオススメ。
CREDIT (着用サイズ 48)
cantate "QUILTED MESH REVERSIBLE MA-1" ￥92,400 (TAX IN)
BLESS "ULTRAWIDEPLEATED" ￥101,200 (TAX IN)
正に縁の下の力持ち。
こいつ無しではこれらのスタイリングは成り立たないというように、
味わい深い雰囲気を放つ、モックネックです。
cantate
￥20,900 (TAX IN)
そういえば、同じく定番のTシャツも展開していて、既に店頭に並べています。
早い方はもう準備し始めていて、
インナーは半袖が良い、みたいな方には確かに最適かもしれません。
今回はOFF WHITE、MID NIGHTに加え、
春らしい新色のMANDARINとSKYが新登場。
モックネックも本来この4色あるのですが、汎用性、需要を考えて、
cliché では、OFF WHITEとMID NIGHTを鬼積みして2色展開にしました。
オンシーズンが来たらスタイリングを交えてご紹介しようと思っていますが、
この新色は、アニメ"シティーハンター"、
冴羽 獠のジャケットとインナーのカラーリングなのです。
、、遊び心〜。笑
グッときてSKYとMANDARINを2色買い。
まだ開封しただけですが、真夏には手持ちの、OFF WHITE、OLIVE、
MANDARIN、SKYを、軍パンにタックインして着回し予定です。
夏服の心配はもう、ない。
サイロスパン、度詰めなど色々と能弁を垂れてみましたが、
素材はGIZAコットンを使用しています。
以前にGIZAについては触れたので多くは書きませんが、
ギザコットンとかスビンコットンは、世界で栽培されている綿花のうち、
0.001%ほどしか採取できない貴重なものと言われているのにも関わらず、
あれもGIZA、これもGIZA。世の中には GIZAが溢れています。
それも作り手ではない僕らにはどうしようもわからないことですが、
デザイナー本人に聞くか、自ら買って確かめるしかない。
同じGIZA同士でも価格帯も大きく違うのであれば、
今の僕なら迷わず高い方を選ぶでしょう。
そう思えるようになったことが、
このカットソーをリピートし、気に入っている理由と言ってもいいと思います。
本当に。
こんなカットソーは、初めてだ。
cliché 木下
