理想。
こんにちは。
clichéの木下です。
シーズンを満了した洋服は、次のシーズンには過去のシーズンのものとして立ち位置が変わる。
言うなれば、型落ち、シーズン遅れ等、思わぬ言い方がをされることもある。
シーズン性というのは、どのブランドやメーカーにもあることだし、
流行りだったり、廃りだったりは免れられない状況。
今なんてもはや飽和状態。逆にシーズン性に捉われずにモノ作りをしているのブランドが一番強いんじゃないかと考えています。
常に、全てが定番という考え方。素敵です。
シーズンが終わって引き上げるのではなく、
アーカイブという枠に収められ、昔の服と今の服がバチッとコーディネートにハマったりする。
物の価値が変わらず、ブレず、同じ立ち位置にい続けられる弛まぬ努力、ブランド力。
僕たち責任を持って買うお店側からしても、ブランドの洋服一つに対しても、もっと向き合っていかなければならない。
シーズンなんて関係ない、もはやセールなんて無くなれば良いとも思っています。
消費者に知ってもらう機会、在庫を消化するなど、、、必要ではあるし、僕もセールに助けられたことは多々あります。
でもそうやってお店の価値観や状況に左右され、物・商品の価値が第三者に決められてしまうのは、いかがなものだろうかとも思うんです。
安いから買っておくか。
中々難しかったり決定打に欠ける。けれども価格的にどうせなら、ついでだから買っておこう。
なんて考えも正直失礼かもしれない。
それでも高かったら買わないのかな?
セールもお店によっては価格が違いますよね。
なんなら仕入れ原価割ってるところもあるくらいで、、。
でもその上代金額で売ることを目標にして買い付けたんだよな、って考えると悲しいものがあります。
セール前だから待とうか等、あると思います。全然いいと思います。
ただ、セールだから欲しかったのか、欲しいものが安くなっていたのか、前者と後者値段は一緒でも意味が全く違います。
その人にとって、鮮度抜群の時に買うから洋服っていい。
着てみたい。その素直な気持ちが手に入れるときだと思います。
全てのブランドがセールNGとなったらどうなるだろうか。
それはそれで見てみたい。実際困るけど。笑
BLESSのクリエーションは、
あくまでライフスタイルの一環であって、全てが定番。
今までのアーカイブもレイヤーが重なるように、新しいものが生まれる。
展示会になくとも、現地だとリクエストすれば今までのアーカイブも手に入るんだと言います。
押し売りスタンスじゃない点がいいのだろうか。
自分達が好きな”こと、もの”をただ世に送り出しているだけであって、
そこに共感してくれた人達が集まって一つのカルチャーとなる。
ただの絵空事かもしれないが、それはいつになっても理想的。
商業目線になってしまったら、どうしようが面白味に欠けることだろう。
売れないかもしれない。
けどいいや、僕はかっこいいと思うから。
みなさんに"知って欲しい"その気持ちで仕入れているブランドが多々あります。
うざいくらい前のめりに話してしまうかもしれないけど、愛がある服しか置いていないです。
それくらいの熱量を持ち合わせていないと、責任持って売れない。
別注一つとっても、作ってもらう段階から売れるか売れないかは考えていません。販売員という仕事は販売員次第で服が良くも悪くもなる。
服は罪はないのに。
愛があるブランドのタガが外れた姿が見てみたい。そんな自分しか見ることが出来なかった表情をみなさんと共有したい。そんな気持ちで作ってもらうことが多いです。
そんなタガが外れたアイテムご紹介します。
BLESS
¥96,800 (TAX IN)
BLESSといえば、で頭に浮かぶ方も多いブランケットですが、
いつもシーズンに4、5種類のみオーダー可能だったところ、
今回は今までの全ての柄をオーダーできるようになりました。
おおよそ30種類くらいあったので、選ぶのに苦労しました、、。
WORKBEDというのは、片方がデスク、裏返すとベッドになるというもの。
バリキャリや仕事に追われているなど、職場に寝泊まりするような方には最適な家具です。
終電を逃してしまった、、よし、裏返して寝よう。的な。
とはいえそんな切羽詰まった柄ではなく、ほのぼのとして雰囲気漂う風景。
床には脱ぎ捨てた靴、おもちゃ、そして犬が寝そべっています。
明け方か昼下がりか、ゆったりとした時間の流れを感じるのは僕だけではないはず。
床でもいいし、壁に貼り付けても良さそうです。
見るたびに心癒されるブランケット。部屋もガラッと明るくなるはずです。
BLESS
"CABLE JEWERLY MULTIPLUG -WOODEN ELEMENTS-"
¥36,300 (TAX IN)
大ぶりなウッドビーズを、延長コードに通したマルチプラグ。
インテリアとしてある程度おしゃれなものもある延長コードですが、見た目がぶっちぎりの圧勝。
もはや延長コードの間口個数なんて二の次といったところでしょう。。
単純に無垢のブナをビーズにしてコードに通してます。
ではありますが、丸・四角の形状で大きさも様々。
実際どのくらいの木の分量なのかって、店内の吉野杉のオブジェを見ながら考えていました。なんだかんだこのビーズの大きさだと、結構大きな木を削って作られているんだな、と。贅沢。
お手入れのオイルや、手の脂、日光などで色艶が変わって愛着湧くはず。
既に殆ど数がありませんが、結婚のお祝いや新居のインテリアとして選んでいただいています。
無駄かもしれませんが、それを超越するくらい、部屋にいる時のモチベーションをあげてくれるでしょう。
Jeanneretの家具に続き、ブランケット、マルチプラグとインテリア続きですが、
こうしてライフスタイルも同時に提案していきたいと思っています。
BLESSのお店は、友達の家に遊びにいく感覚と言われます。
実際そこで働いている方はそこに住んでいるし、
そのライフスタイルの延長線のあるのが、このBLESSというブランド。
僕はシンプルに洋服のクリエーションも好きだし、なんだろうこれ、みたいなアイテムにも惹かれる。
ブランド自体がおしゃれだからというのも好きな理由として挙がります。
ただよく考えていくと、変わらない価値観を持って、常に鮮度抜群。
彼らがチームとして生み出している物の全てが、世の中に媚びず、他の全てのジャンルに対するリスペクトがある。故にジャンルの垣根がなく、もはやジャンルもわかりません。
だからこそ面白くないわけがない。惹かれないわけがない。
僕の中では、BLESSは理想とする存在でもあるんです。
(おこがましい・・・。)
目先の値段や駄文に惑わされ、つまらないものを買うよりもそのお金を貯めておいて、
いいものを一つずつ、たとえ半年ごとでもいいから、と覚えて買うことが自分のためになります。
あー、BLESSのお店行ってみてー
cliché 木下