もうすぐ春ですね。
こんにちは。
clichéの木下です。
2月中旬なのに、東京はすでに20度の日がちらほら。
さすがにポカポカしすぎ、
窓際で仕事をしていると、暑すぎて溶けそうになる。
暖房の調整が難しい、子供達が半袖になるのも分かる。
スタバもホットばかりだったけど、アイスコーヒーにシフトかな..。
あ、そう!そろそろレザーも着たい。そんな気分です。
ダウンも、ウールのコートも衣替え。
年中スプリングコートばかりな春男木下も、
数少ないヘビーアウターを衣替えしています。
衣替え衣替え…服が多すぎて簡単には終わりません。
サボってサボって、結果何時間かかったことやら。
あー、ようやく終わった。
そうして、ぼーっと自宅のラックを眺めていると、
役目を終えて姿を消したヘビーアウターをよそに、
レザーは継続して一軍ラックに残っていることに気づきました。
今更ながら振り返ると、冬もあっと言う間でしたね。
せっかく買ったヘビーアウターを着る機会が短けえな!ちくしょう!笑
そう嘆く気持ちもわかりますが、
すぐ散ってしまう桜のように、それはそれで魅力的。
短期間だからこそ楽しい洋服もあるので、持っておくべき存在です。
その傍らでひっそりと、俺は夏以外着られるぜって、
レザージャケットがほくそ笑む。
ちょうど同じことを思ったのか、衣替えを終えて外に繰り出す際、
意識せずに自然と手に取ったのは、レザージャケットでした。
cantate
“Cash-Suede WW II T-Back Jacket”
¥605,000 (TAX IN)
以前、キラキラとしたゴールドのようなカラーの3rd型で展開していた、
カシミヤスウェードを使用したトラッカージャケット。
1シーズン振りに新たに登場したのは、大戦モデルの1st型。
ゴールドのキラキラとした印象と相対して、
やや鈍く、鉛のようにずっしりと重量感すら感じる仕上がりの、
PLUMとBLACKの2色展開です。
第一印象にまず男心にちょっかいをかけてくる格好良さがあり、
その次に、スウェードから出る品の良さが美しい一着。
デザインは同じく今季も展開している”WW II T-Back Jacket”と同じ。
40年代に産声を上げた、Levi'sの1stモデル "506XX”の、
中でもエクストラサイズと呼ばれている"S506XXE"のサイズ感をモチーフです。
サイジングはルーズでインナーを着込みやすいクラシックフィットにしていますが、
デニムタイプとは異なり、こちらは通常サイズの3サイズ展開。
ばちばちジャストで着ても良し、
ワンサイズあげてレイヤードに使っても良し。
某シューズブランドでも使用されている、カシミヤスウェードを使用。
ドレスシューズに使用されるようなものですが、
それを贅沢使いして、経年変化を楽しむというジャケット。
非常にキメが細かく、日光に当てるとキラキラと輝く表情。
ハンドブラシで逆毛を立てたりするとわかるような陰影の変化も楽しめ、
カラーが暗いことで表情もわかりやすく、独特の雰囲気を纏っています。
フロントプリーツ、針ありのバックシンチ、ポケット、縫い代は断ち切り。
デニム生地とはまた違う、肉厚ジューシーな作りに目を奪われます。
吟(裏)はところどころキズや虎模様が見られますが、
表とはまた違ったラギットな表情を見せてくれます。
ある意味不完全なようで格好がつくというのか、ギャップに萌える。
何気に裏の経年変化を楽しめるのも良いですね。
また、いつもながらに月桂樹のボタンを使用し、ボタンホールはきつめですが、
初めから緩いとすぐに外れてしまうデメリットがあるため、
馴染んでいく様を味わうという宿命のようなもの、
着ていくと袖にもシワが入り、クタッとすると同時に袖丈が上がり、
ややコンパクトな見え方になっていくのも楽しみな一着です。
着初めはボタンを外す時に手を切って血を出したりしたな…みたいに、
徐々に育って、角が取れていく風合いを楽しんでみて下さい。
CREDIT
cantate "Chambray B.D Shirt" ¥52,800 (TAX IN)
cantate "Theren Dye Trousers" ¥49,500 (TAX IN)
cantate "Ribbon Belt" ¥48,400 (TAX IN)
杉村でサイズ44を着用。
シャツの上から着て袖丈も丁度よく、身幅がある分、
まだもう一着インナーに着られるのではないかというゆとり。
この上からスプリングコートを着用したりするだけでも、
内側から覗く"PLUM"のトラッカージャケットが、
個性のあるスタイルに仕上げてくれるはず。
CREDIT
CLASS "CCES02UNI A" ¥60,500 (TAX IN)
10eyevan "NO.3 III BR" ¥89,100 (TAX IN)
僕で46を着用しています。
次に44を比べて着用してみていますが、カットソーでまだゆとりあり。
パーカーとかのレイヤードをしたい場合、僕ならこのサイズ。
袖の幅も広い分、袖が手の甲に被りますが、
エイジングしていけば、ちょうど手首くらいの丈になるはずです。
CREDIT
stein "CUPRO BI COLOR WIDE TRACK PANTS" ¥57,200 (TAX IN)
ショート丈が好き、あるいはカットソーに羽織りたい。
そんな方は、僕と近い体型ならば44もいいかもしれません。
実際に着用してみた感想的にも、
厚手なセーターを着るためのジャケットではないし、
ハイゲージにセーターやタートルネックと合わせて、
スラックスに革靴で、上品にまとめたい衝動に駆られてしまいました。
パンツのウエストを見せびらかしてイージーパンツでラフに、
デニムパンツやタック入りのスラックスでドレッシーに。
個人的な好みとしては、こっちのサイズ感のようが想像が膨らむ気がします。
...太パン合わせのAラインが好きなので...。
CREDIT
cantate "Thermal L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
cantate "Fluffy Wide Pants" ¥60,500 (TAX IN)
最後に、あえて杉村には46を着用してもらいました。
同色形で冷たい印象の、
気張りすぎないサーマルとスウェットパンツとのスタイリング。
インナーは春先の中で軽めな合わせ方をしていますが、
言っても着丈は2cm変わる程度のもの。
高価な買い物なので拘りたい部分ではありますが、
僕たちスタッフの体型で適正サイズを示すなら、
175cmの木下で46、168cmの杉村で44です。
Aラインが好きだからとあえて44を着用したいとは言ったものの、
逆に高価な買い物で今の気分を投影するにはギャンブルすぎるかもしれません。
先のことを考えながら、以前ご紹介した"Le Corbusier Jacket"同様に、
一生を添い遂げる気持ちで選んでみてください。
それにしても格好が良い...
光を取り込んだサマが、本当に素敵です。
初めは気にして着用も憚れるかもしれませんが、
本当に気にせず、雨の日でも着用して外に出かけるくらいがいい。
そのあとハンドブラシくらいでもしておけば、雨跡も馴染んでいきます。
自然のものには自然の力。
杉村も初めライダースジャケットにシャワーをかけるなんて嫌がってたけれど、
それも儀式であり、結果的に良い方向に進んだと満面の笑み。
僕はすんなりできてしまう楽観具合ですが、、
それくらいの勢いがないと高い買い物なんてできないのも事実です。
"レザーとデニムは、どのタイミングでも100%の格好良さがある。"
どんな姿も正解と受け入れられる洋服。
ぜひ、一度手に取ってみてください。
そういえば急に暖かくなったのでSiriに、
"今年の冬っていつまで?"って聞いてみたら、
冬は2/28(木)までですって断定で返ってきました。笑
もうすぐ春ですね。
ちょっとレザーで気取ってみませんか。
cliché 木下