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洋服の化粧。

洋服の化粧。

 

共感するということ。

新色、本領発揮。

強さの内訳。

洋服で武装する。

クリスマスというニットの時期

ずっと探していたダッフルコート。

 

 

今シーズンのベストバイの一つ。

 

cantate

"Moleskin Bellows Jacket"

¥93,500 (TAX IN)

"Moleskin Trousers"

¥60,500 (TAX IN)

 

このシリーズ、実は5着目の私。

こんにちは。

clichéの木下です。

 

友達から追い剥ぎにあった分を含めると、全部で6着になります。

 

着用頻度がめちゃくちゃ高いのなんのって、

そもそもセットアップにハマったのもこのシリーズがきっかけ。

 

そこからはジャケットに対するハードルも下がり、頻繁に着るように。

23ssでオーダーしたスーツが楽しみすぎます。

 

 

なんでか、持っていなかったネイビーのセットアップ。

展示会の時、このジャケットまたあるやん、、と思いながら、

ポケットとかも変わっていて、まじで良いな、、また買うのか。。

 

そんな感じで、唇を噛みながらオーダーしました。

 

ただ、買った時は気分がめちゃくちゃ上がりました。

今まで僕らが見てきた、モールスキンというものへのアンチテーゼから生まれたこのアイテムは、

 

なんだこの生地?という疑問と、

すげーなこの生地、、という新鮮な感情。

 

加えて、着れば着るほど、どことなくスウェードのような風合いを醸し出す表情は、より愛着を加速させる。

触れてみたい、ここからどうなるか気になる。

純粋な疑問が物欲に変わりました。

 

新品の時はフリースのようなボワっとした奥行きのある雰囲気で、例え"洗える"とは言っても、

どれくらい大きく雰囲気が変わるなんて予想はつき辛いもの。

 

洗ってみると、また困ったことに、、

買った時より今の方がアゲアゲ。

 

 

洗ってからの大きな変化は、

肘付近のアタリ、パッカリング、細かな傷も愛嬌として、

パンツは擦れて生地が潰れていって出てくる、スムースな表情に。

 

あれ?起毛していたのに。

 

 

独特な光沢とともに、覆われていた毛羽から殻を破ったモールスキンが顔をだす。

膝の裏にはシワ。

まだヒゲまではいきませんでしたが、

もう一回ヘビーに着用して洗ったら、腰回り、膝後ろに出てくるかなと。

逆に楽しみが増えたと思っています。

 

起毛こそが本命と思わせておいて、もっとかっこいい素顔が見えてきた。

ちなみに一番好きな部分はベルトによる腰回り、お尻の擦れた経年変化です。

 

 

購入してくださった方、もう洗いましたか?

洗い方の指定は特にありませんが、

洗剤を入れて、洗濯機にインするだけ。

ひら干しをしてから、アイロンがけでフィニッシュです。

 

起毛もブラシを入れてあげることで復活するので、

気になる方はしてみてもいいかもしれません。

  

CREDIT

CLASS "CCCA18UNI A" ¥31,900 (TAX IN)

cliché "ROVING 5G OVER KNIT VEST" ¥49,500 (TAX IN)

 

風合いが変わって自分の身体に馴染んでいく。

馴染むというのは、着せられているような服のフォルムではなく、自分の体の形に沿って伸びたりシワが入ること。そうなることで、合わせ方のビジョンも増える。

 

ネイビーはすでに完売していますが、買って頂いたみなさんの、クタッとしてきた風合いも見てみたいですね。

 

 

ちなみにOLIVEは、まだ数点あります。

室内で見るとチャコール、 外で見ると深みのあるオリーブに見える、

いくつかの表情を持っているのも、この生地の特徴です。

そもそも一時はドロップになるかもしれないとも言われたこの生地。

 

「めちゃくちゃむずいんよ、この生地」

と、松島さん。

 

もはやcantateに関しては今更なんですが、、

じっくり時間をかけて織り上げなければ、この風合いは生まれないことでしょう。

 

"起毛"にフォーカスを当てると、どうやら今期の"Pile Duffle Coat"と同様のキーワードであることに気づきます。

コートに使われていた本パイルメルトンも3ヶ月もの加工期間を有し、長期に渡って同じ工程を繰り返す。

気温、時期によっても左右される、超が付くほどデリケートかつ重要な作業で、

ちょっとでも焦ってしまっては、取り返しがつかないことになる。

一回一回その時の生地の特徴を捉え、じっくりじっくりと織って加工することで、ふっくらと、かつ丈夫な生地になっていくんです。

風合いが良い。

丈夫です。

僕ら販売員からしたら簡単に済ませられてしまうようなワードですが、その裏にはとんでもない苦労と技術、そして時間が詰まっている。

 

紙一重をくぐり抜け、出来上がったモールスキン。

本パイルメルトンとは作り方が異なりますが、またリピートして作られることはないですね笑

基本リピートしないcantateだし。

 

もし、あったとしても風合いがロット毎に異なるのは言わずもがな。

もし検討中の方は、今回で抑えておくことをお勧めします。

 

CREDIT 

"The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

 

着画のOLIVEは、新品状態。

シワ、パッカリングもなく、風合いも全然違います。

 

ここから部分的に白っちゃけてくるのもいい。

もはや日焼けすら待ち遠しかったりする。

 

デニムもレザーも、このモールスキンも然り、

着た先の変化があるからかっこいい。

あくまで自己満足でしかないけれど、洋服を着たり買ったりしまくるのなんて、

別にモテたいわけでも、誰かに評価されたいからでもない。

 

洋服が自分の価値観にフィットして、

そこに自らペイして、結果どこまで着倒せるかが問題。

 

 

そうして年月が経った後、部屋のラックに残り続けている洋服達を見て思います。

 

本当に良い買い物をしたな、と。

 

惚れ惚れと部屋にかかった洋服を見ながら、ニヤケることができれば良いんです。

ふと、着ている時にめっちゃ良い味出てますね!

そう言われるだけで僕は満足なんです。

そしてそれは、自分だけのもの。

 

日々のアイロンやブラッシング、手入れをして息を吹き返らせたりする。

松島さんはそれを、"洋服に化粧をしてあげる"と言う。

 

(アイロン練習中の杉村。ちなみに僕も練習中。)

 

そんな化粧の大枠でもあるアイロンも、非常に奥が深い。

 

先日お店でアイロンの大事さを実演して教えてくれた松島さん。

今ではスチーマーが主流となったけれど、

あれは最後にちょっと修正してあげるためのものであり、

本来1から仕上げるものではない。

スチーマーは、効率を意識したものと言える。

 

スチームだけをかけた洋服と、アイロンで丁寧に化粧してあげたもの。

見た目も大きく違うのは勿論、着心地、着た時のフォルムが全く違うことに驚きました。

わかってはいました、、でも想像以上に、、

めっちゃかっこよくて思わず声が出た。

 

洋服をどう見せたいか、かっこいいと思えるようにするにはどうするか。

着る人はどんな体型か、この洋服の魅力はどこか。

それを引き出すためには、ここをこうした方がいい。

 

洋服のMAXを引き出すために、100%でよく見せるために、

その一着に対して考えることを、僕らは止めてはいけないのだ。

 

もはや初めに手に取ったその時が、ピークではない。

変化したり、"化粧"してあげることでより美しい姿になるんです。

 

良い洋服、残る洋服は、ボロボロになってもカッコよく在り続ける。

そんな良い服がこの先まだ、どんな風に変化するか。

 

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cliché 木下

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