内容をスキップ

クリスマスというニットの時期

クリスマスというニットの時期

 

違和感の理由。

共感するということ。

新色、本領発揮。

強さの内訳。

洋服で武装する。

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

早いもので年の瀬、お店をオープンして半年になるんですね。

 

12月中旬、もうみんなクリスマスムードで浮かれてるし、

それが終われば年末ムードでせかせかする人もいる、頭がもう休みモードになる人もいる。

 

clichéでも、12月のプレイリストに切り替わって、ガンガンクリスマスムードを醸し出している

そんな僕らも浮かれモード突入中なんでしょうね。

 

ていうか、

マライア・キャリーの"All I Want for Christmas Is You"を聴いて、

浮かれない奴なんかいない。

 

そして終わった後の喪失感たるや。

さあ、今年の年末も、まだ忙しくなりそうですよ。

 

 

この時期って何を買えば良いのかわからなくなる。

今年は中々気温も下がりきらないし、日中なんかびっくりするくらいポカポカしている。

洋服屋殺しですか?商売あがったりです。

 

でも着たい。負けじと僕らはコートを着る。

杉村は、散財したcantateの"Pile Duffle Coat"を着て、

僕は、数年前のDuffle Coatを着て、自分たちでムーヴメントを作ろうとしている。

乗るしかないでしょ、このビッグウェーブに。

 

さて、本来ならある程度の買い物が済んでいるタイミング。

7、8月に入ってきたニットをまだ暑いからいらないと、買っていない人、

買い逃したくないから、暑いけど、、と先に買っておいた人、

 

僕は前者で、今になってニットを2、3着買い始めた。

それが普通な流れ。

 

ですが、

毎年、クリスマスくらいにニットが欲しくないですか?

 

 

前回のBDU JACKET SET UPと同じタイミングで企画していた、clichéの第二弾、次いで第三弾。

 

大枠は、このタイミングでニットが欲しい、ということから始まり、

僕が持っていた古着のニットをソースにイメージを伝え、制作してもらいました。

 

浮かばなければ無理矢理は作らない。

浮かんだ時、オンタイムで着たい物を一点集中で作る。

 

"毎シーズン着たくなるような洋服。

長く着られる洋服。あくまで自然体。

そんな、シンプルで良い物を作るプロダクト。"

 

その時のテンションは汲み取りつつ、来年、再来年と、

この洋服を着たいと思い馳せながら、待ち遠しくなってくれるニット。

 

普通に見えて普通じゃない、ごちゃごちゃした洋服を好む、素人かつ不真面目な僕のイメージ、

生地、糸のプロフェッショナルであり、遊び心を入れるのが巧い、松島さんの知恵を借り、完成したニット。

 

明日12/17(土)より、発売します。

 

cliché 0002 -

"ROVING 5G CREW NECK KNIT"

SIZE:SM / ML

COL:DAWN PINK / GREIGE 

¥60,500 (TAX IN)

 

cliché 0003 -

"ROVING 5G OVER KNIT VEST"

SIZE:OS

COL:GREIGE / SMOKY BROWN

¥49,500 (TAX IN)

 

ふっくらとした5Gのニットが第二弾。

松島さんがいつか使おうと、こっそり作ってた糸が良すぎたので、ベストを第三弾として同時に発売します。

 

ベースとなったのは、大学生の時に着ていたなんてことのないアメリカ製のニット。

厚手でウール100%、ずっしりとしていて重い。

ボリューム感が良く、たっぷりとしたサイジングで、

ガサツな僕が8年くらい着てきた一軍でした。

でもチクチクするし、ストレスがないかって言われたら嘘になる。

結局のところどこかで自分で落とし込むことでしか満足できない、古着ってそんなもん。

 

ただ新品で探すと見つからないので、歯痒い部分を解消し、作ることでカタチに。

 

 

ニットについては勉強中ですが、知れば知るほどニットというものに引き込まれていく。

デニムを調べ始めた時もそうだったけれど、やっぱり洋服って僕らが思っている以上に深い。

 

ニットって何?って聞かれても、初め僕は答えられなかったし。

編んだもの。そんな上っ面のことしか答えられませんでしたが、

よく見ていくと一本の糸で、身頃・袖・襟それぞれが一本の糸でできている。

何の気なしに日常にあった"ニット"という洋服、それってすごく贅沢な服だったんです。

 

解けたところを切ってしまうと、全部スルスルっと解けてしまうのだ。

そうだったのか、面白い。もっと知りたい。

 

 

ニットを編む工程において、

・ホールガーメント

・自動機

・手横

・手編み

大まかに分けてこれだけあります。

 

上から順に生産効率が高く、現代的な技術になるイメージ。

下に行くにつれて、人力になっていき、手間がかかる作り方に。

 

ホールガーメントは原料さえ入れておけば、寝て起きたら勝手に完成しているもの。たとえ効率がいいとは言っても、型にはまったことしかできないため、どのブランドも顔が同じという面白さにも欠ける。

自動機は、ホールガーメント同様設備投資はかかるが、これは早く効率がいい。でも糸の性質は保ったまま自動で作られていくため、目付を重くしたり特殊なことをするには天才が必要。

手横(てよこ)は、設備は必要ですが、電気を使わない。

人力でやりながら編んでいくため、手編み同様に時間はかかります。担当する人の力によって度詰、度甘を調整でき、各パーツをそれぞれ無理矢理成形編みして、一着のニットが完成。

ちょっと変わったディテールも入れることができる、自由度の高さが魅力として挙がります。

最後に、手編み。これは完全にハンドメイドで作られているもので、天才おばあちゃんがいれば作れるもの。設備投資がかからない分いいですが、とんでもなく労力がいる。量産しようとしても人件費がかかってくる。

 

生産効率、自由度、再現性、どれを取るかとか、

それぞれ特性はあり、その方法でしか作れないものもあるわけですね。

 

糸のありのままを、最上級に作るなら自動機が最適。

ですがclichéのニットは、ちょっと普通じゃない、ひねくれたニット。

 

作るイメージを伝える時に、おぼつかない僕のお願いはすんなり通った。

「なんでもできるよ、手横だから。」

この言葉が頭を離れない。笑

 

 

幅の広い襟を、ダブル付けでアクセントに。

裾、袖はただ切り替わっているだけのような、弱めのテンションで馴染むように。

 

肝心の肌触りは、というと、めっちゃふわっふわです。

肉厚でバキッとしてしまうのではなく、ふわふわで気持ちいい。

 

ウール製。

手横特有の超度詰に加え、撚りを解いた糸で、優しいふわふわ感を実現。

キュンキュンに撚って引っ張った糸を撚り戻すと、戻る力が加わり弾力が増すイメージです。

これでこの肌触り。

んなわけ、、ですが実は、カシミヤも10%だけ入っているという技アリな一着。

本来なら10%かよ、、なら、入れなくてもよくね?みたいにも思う率ですが、

このカシミヤの良さを引き出すための、"撚り戻し"。

もっと高くてもいい。

そう見えるほどの仕上がりは、この細かな技術の盛り込み方にあるということ。

 

度詰で型崩れがし辛い、ふわふわのニット。

原料の、天然繊維のいい部分を最大限まで引き出したニット。 

自分のイメージが形になったからこそ、気に入っているのは間違いないです。

良いものは高いのが当たり前だけれど、全てではないです。

 

 

そんなこんなで完成まで色々ありました。

クルーネックの方は一発でドンズバのOK。

 

ベストは元々キョンシーみたいな前掛けをイメージして作りたくて、、脇下を開けて、ストールみたいな仕様にしていたのですが。

正直着てみるとバチバチに難しくて作り直しました。

でもこれ、イメージ通りコートの上からも着られるんです。

脇下の開いた作りもいいけど、来年は着ていないだろうな。

 

これでよかった。安堵と共に、秋冬が楽しくなる音がする。

 

175cm

DAWN PINK: ML

GREIGE: SM

 

168cm

DAWN PINK: SM

GREIGE: ML

 

どちらも程良くゆるっとルーズに。

好みで良さそうですが、丈感、袖・リブのテンションも弱くて、

どちらもパンツとのバランス良し。

 

脇下の減らし目も厚みと相まって、くっきりとアクセントとして目立ってくれている。

 

ちなみにこのリブの継ぎ目の穴は、古着から採ったディテール。

謎ディテールではあるが、そこもポイント。視覚的な新鮮味をくれるでしょう。

 

175cm

SMOKY BROWN: OS

GREIGE: OS

 

168cm

SMOKY BROWN: OS

GREIGE: OS

 

ベストはワンサイズで。

ポイントは天幅(ネック)の広さと、アーム幅の広さ。

 

タイトなインナーとの合わせは余白を持たせて。

パーカーやコートであったりに合わせる時は伸縮性も相まって、嵩張らないバランス。

 

意外にないんですよね、この手のニットベスト。

タイトなものも気になるけど、無いから生み出したい。

リブが弱く大きめ、レイヤードに使えるよう視野に入れ、

いつもの合わせ方にもすんなり馴染む、そんな万能選手です。

最近ベストが本当に欲しかった。

しかしニットベストはどこにも欲しいものがなかった。

ようやくリリース、みなさんにも是非手に取ってみてほしい。

  

シンプルでいて、ちょっとイキって他と差別化できる。

それがちょうど良い。

 

 

CREDIT

cantate "Mac Coat" ¥275,000 (TAX IN)

stein "VINTAGE REPRODUCTION DAMAGE DENIM JEANS" ¥44,000 (TAX IN)

Rios of Mercedes "Herness Latigo Cowboy Roper" ¥220,000 (TAX IN) 

 

綺麗に溶け込むGREIGE。

 

CREDIT 

PORTRAITE "Classic Field Jacket Short" ¥33,000 (TAX IN)

CLASS "CCCA15UNI B" ¥69,300 (TAX IN)

 

肉厚なので保温性十分。

店頭にあったら一番スタイリングに使いがちなGREIGE。

 

CREDIT 

cantate "Fine Corduroy Suit (ジャケットのみ着用)" ¥330,000 (TAX IN)

cantate "The Shirt" ¥46,200 (TAX IN)

cantate "Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

 

DAWN PINKは、ブラウン系に合わせたい。

とりあえず肩に巻いても良い。

 

CREDIT

cantate "Pile Duffle Coat" ¥330,000 (TAX IN)

cantate "The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

cantate "Regular Chino Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

 

アースカラーに合わせる鮮やかなカラーリング。

「DAWN PINKまじでいいっす!」と、スタイリングを楽しむ杉村。

 

CREDIT 

cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ¥25,300 (TAX IN)

yifat finkelshtein "PAZATZKA" ¥74,800 (TAX IN)

 

こう見えてかなり特殊な形のオーバーベスト。

余談ですが、改めてcantateのタートルネックは優秀すぎるなと再確認。 

もう全色欲しい。笑

 

CREDIT

cantate "Fluffy Parka" ¥49,500 (TAX IN)

 

とりあえずこのスタイリングはしよう。

決めていたオールクリームスタイリング。

肉厚なパーカーもなんのその。

 

CREDIT

cantate "Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

 

そもそもプルオーバーベストをコートの上から着ようなんて考えるかわかりませんが、

面白いから良いんじゃん。

ずっとやりたかったから、非常に満足しています。

 

- cliche 0002 -

"ROVING 5G CREW NECK KNIT"

SIZE:SM / ML

COL:DAWN PINK / GREIGE

¥60,500 (TAX IN)

 

 

- cliche 0003 -

"ROVING 5G OVER KNIT VEST"

SIZE:OS

COL:GREIGE / SMOKY BROWN

¥49,500 (TAX IN)

 

魅力があるもの、中身があるものは、知れば知るほど興味が湧く。

実際には明かせないような内面、秘密な話を聞いても納得の上で興味を持ち続けることができるだろう。

 

逆はどうだろう。

一般的に知ってはいけないような部分を知った時に、深く幻滅する。

嫌悪感を持つくらいに。

 

高い、安いへの感じ方なんて、収入によって変わるものです。

1円と1000円だったら、そりゃあ1000円の方が高い。

 

では、ライターが今必要なのに近くのどこにも売っていなかったとする。

でも近くの人が売ってやろう、と言ってきた。

コンビニだったら100円ちょっとで済むが、1000円でどう?って。

その場合、どう感じますか?

 

他の例だと、原価1万円のものを5万円で売っています。

でも横には、原価5万円のものが15万で売っていると来た。

 

どちらが高いと感じるだろう。

 

そもそも、どちらもでも大金なので、高く感じるのは誰しも同じだし、僕もそう。

簡単に払う気にはならないのは当たり前だ。

払う気にさせてくれるのはいつだって、 

元々の価値に見合ったもの。

高いものは高い。でもそれにはちゃんと理由がある。

 

安いものをより良く、見せるのも僕らの仕事だ。

価値を引き上げ、伝わったその人に魅力という未来への価値を増大させる仕事。

みんなにその理由を嘘なく伝えて、知ってもらう責任がある。

逆に安く見せてしまうことも僕らの働きが影響するんです。

 

仮に消耗品で、高かったけどめっちゃ長持ちした、思い返すとその買い物は安かったなと、また買ったしまったという経験があるはずです。

反対に、安くてすぐ使えなくなるのは当たり前と考える。

それがもし長持ちしたのなら、ラッキー。

ナンパで超アイドル級の子と出会えて付き合えたぜって感じ。(この例え合ってんのか?)

 

百聞は一見にしかず。論より証拠。

これって今の時代を体現したものだと改めて思う。

 

間違った知識や歪んだ情報に踊らされ、影響され、間違った方向に行くことばかり。

目を覚した方がいい。

特にわかったフリしてる、そこのあなた。

 

高いものが良いって言っているわけじゃない。

どちらかと言うと安いものが好きだ。安ければ安いほどいいっす。笑

悪徳商売じゃない限り、むしろ安く提供したいと思う気持ちが普通だろう。

だからこそ僕たちは、人間としてお店として、高い買い物だったけれど、すごく幸せ!安く感じる!よかったな!と感じてもらえるように日々精進している。

すべての購買に該当する話なので、高くても安くても、それぞれの価値観、その人にとっての最良の選択肢。

誰かがそれはどうなのよ?と口出しすることでもないはずです。

高いなら買わなきゃいい。

見なきゃいい。

なにも思わなくていいじゃないですか。

自分に合ったものを買えばいいだけなのに。

 

高かったら良いものであることが当たり前。

安かったら悪いのが当たり前という精神でいるが、

その中でもパフォーマンス力が高いものを探している。

つまり、お、値段以上ニトリ。

 

そして高くて良くないものはただのクソだ。

安くてよかったなら儲けもんです。

 

この状態が続けば、素晴らしい職人や技術が絶えてしまうかもしれない。

そうなれば価値もわからず、本当に全てが悪徳な世の中が来てしまうと思う。

そんな気持ちを、これら洋服を通じて共有できたらって思います。

 

もし、このシリーズが長く続いたら、

cliché らしいですね。って

いつか言ってもらえたら嬉しいです。

 

ニットの闇は深い。

 

※cliché "ROVING 5G CREW NECK KNIT" , "ROVING 5G OVER KNIT VEST"は、

明日12/17(土) 12:00より、店頭/オンラインストアにて発売します。

 

cliché OFFICIAL INSTAGRAM.

  

cliché 木下

ショッピングカート

お問い合わせありがとうございます。ご返信をお待ちください。 購読ありがとうございます ありがとうございます。利用可能になり次第ご連絡します。 これ以上追加できません 一点のみカートに追加できます カートに追加できるのは点だけです