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Fineって結局なんなのさ?

Fineって結局なんなのさ?

 

エイジングマン 。

clichéだけかもしれないRIER。

これは、モダナイズされたMA-1です。

おい杉村、、被った・・・そっちかよ〜www

良い加減なジャケット。

今年もお世話になります。

メイドインスパイスカントリー。 

"だってその方が面白いじゃん。"

 

こんにちは。

clichéの杉村です。

 

今回はcantate 23AWのスーツのご紹介。

とその前に、僕のスーツ遍歴をお話しさせてください。

 

1着目は、約1年前に手に入れた、cantateの"The Noble Suit"。

着用シーズンが長く、今では自分のベースとなる1着になってくれています。

 

2着目は、春夏らしく爽やかなBLUEのシアサッカーのシルクスーツ。

今までの自分にはかなり挑戦的な1着でしたが、

夏の暑さにやられて今年の夏に購入。

春夏のスーツの合わせ方の楽しさ、気温への我慢強さが養われました。 

 

そして3着目。秋冬用のスーツが欠けている中、

今季リリースされたフランネルスーツに心を奪われて購入。

 

手に入ったことが嬉しかったこともあり、届いた8月末くらいから着ていると、

フランネルのスーツは流石にまだ早い、見てるこっちが暑い。

とツッコミが入りました。

というのもこのスーツ、着用時期としては、11〜1月くらいの真冬にかけて。

立ち位置としては、コーデュロイのスーツに近いものになります。

   

しっかりと秋冬らしい表情のある生地で、

冬はこれに軽いコートを羽織れば、お出かけできるでしょう。

対する組み下のパンツも、単体で頻繁に穿いてしまうくらい形が美しく、

ジャケットも同じく、単体で欲しいという方もチラホラ出てくるくらい。

 

でも違うんです。

このジャケットのフォルムに対しての組み合わせが非常に綺麗なので、

単体使いはあくまでも二の次。

 

真冬用のスーツとして選んで欲しい、気づいたら別々でも使えていた、

極上のファインフランネルスーツ。

 

cantate

"Fine  Flannel Suit"

¥440,000 (TAX IN)

 

ジャケットは身幅、肩幅が広いボックスシルエットで、

パンツはスーツでは初のフレアシルエット。

 

リラックスしたサイズ感?とも取れますが、

スタイルアップできるシルエット。それがスーツです。

自分の体を測って作ったようなオーダーメイドではなく、既製品。

それなのに誰が着用しても、非常に美しいラインを描いてくれます。

 

生地は、非常にファインなフランネル。

なめらかで非常に肌触りの良い、

しっとりとした表情で抜群の光沢が生まれる生地。

すでに数回着用しているので、

表面がフワフワとした質感に変化しているのを感じます。

 

良い生地、良いスーツなんだな。 

良いのはわかったけど、さっきからファインファインって、、

ファインって結局なんなのさ?

 

着てみると輪郭に緩みはなく、

むしろ余裕があるのに引き締まった印象を受けるスーツ。

ハリ・コシがあるのに柔らかく、光沢も美しい仕上がりですが、

何がファインなのか。

 

コーデュロイのセットアップの名前にもファインと名付けられている。

名前だから触れまいとしていましたが、やはり気になって夜も眠れないし、

そこにこのスーツの魅力が隠れている気がする。

 

ということで、松島さんに突撃インタビューしてきました。

 

 

この場合でのファインとは、"良いもの"のこと。

 

良い生地で上質なスーツです。

そう言われても他との優劣がわからなければ意味を為さないし、

どこまで良いのかというのも、洋服の仕事をしていてもピンと来ません。

 

順を追って説明していきますが、ファインと名付けているのは、

使っている糸のグレードが一般的のそれと比べて全然違うから、ということでした。

自分の価値観の中で測られるモノサシではなく、一般的なクオリティの違い。

誰もが一見してわかる違い。

 

コンビニのお弁当 / 松屋の定食 /レストラン etc...

コンビニ弁当ばかり食べていては体に良くないので、ここでは最下位。

対して松屋の定食はそれよりもファインで、

レストランは最もファイン。

  

一般的とされる事実に対して、より良いものであるということを、

松島さんはファインと総称しているようでした。

 

初めに戻りますが、つまりこのフランネルは超良い。

意味がわかれば品質/価格を見ても、すんなりと受け入れられる気がします。

 

 

また、原料だけではないのもcantateの魅力ですよね。

オリジナルで作っている生地なので、

織り、仕上げが抜群に良いのは周知の事実かもしれませんが、、。

 

フランネルというのは、ミルド加工を施したものを指す。

ミルド加工というのは生機(きばた:織り上がった布の状態)に対して、

水につけたり、熱を加えたり、縮絨を施して毛羽を出す加工のことで、

そういった細かい起毛のある生地が"フランネル"と総称されています。

 

経験でこれはフランネル、と仕分けることができると思っていましたが、

思ったよりも世の中にフランネルは多く、

逆にフランネルだと思っていたものが違うことも多々あるようで、、。

 

今回のスーツに使われている糸は、60番手の双糸。

これだけでも上質な雰囲気を伺えますが、

普通は60番という細さまでしか作れない原料で、60番手の糸を作ることに対し、

cantateでは100番という細さを作れる糸で、あえて太い60番手の糸を作っている。

 

なんだか高校受験でトップの学力の人が一番の進学校へ行っても最下位かもしれない。

バカ高へ行ったら成績一位、、、みたいな考え方ですが、

 

60番手なのに、中身が素晴らしい品質の糸ができるということになります。

つまり60番手の極上。

あくまでパッと見はスタンダードですが、触ると脳みそがバグり、

僕らですら理解が追いついてこないのは、そのせいだったんです。

シャツやスウェットにおいても同様と話していたので、

canateの洋服の魅力について、今までよりもっと近づけた気がします。

ただ良い、良いものを使っていて良い仕上げ方をしているから良い、

と思いがちですが、作り方、見せ方、知恵の使い方、、

最良のものを適正プライスで手に取って欲しいという願いすら感じられるようです。

 

工場さんもそれを望んでいて、

共に現代のファッションへ影響を与えてくれるブランド。

世の中のスタンダード。

されどそれは、極地的なスタンダードかもしれない。

上質な〇〇、最高級な〇〇とよく耳にしますが、

今一度それが真実なのか確かめたいと思わされました。

そして、そんなこともわからないのか。と怒られましたとさ。w

 

さて、ファインフランネルの魅力について、

ご説明できたところで本線に戻ります。

 

  

縦と横のバランスを調整した立体的な仕上げ。

平面の布を身体に沿うようにするため、

ほとんどの工程を、ビスポークスーツと同じ手法を用いています。

 

背抜き仕立てなので、裏地がない分軽い、

純粋に風通しが良く、1日中着ていてもずっと心地良い。

袖裏にはコットン/シルク生糸を使用しているので、

袖を通す行為すらも気持ちが良いと思っていただけます。

そうそう。裏地についても教えてくれましたよ。

 

松島: 背抜きは安い作りだという人もいますが、総裏の方が安いよ。

中が見えないから誤魔化せる。ちゃんと作り込んでいる背抜きこそ作る方は緊張するし圧倒的に高級だよ。

 

あくまで緩い見た目ではなく、"上品にリラックスした見た目"

と、表現するのが正しいジャケット。

 

 

美しいフレアシルエットを描くパンツ。

ウエストの両サイドに尾錠を付けてフィットさせる仕様です。

 

フロントにはプリーツを入れ、

シルエットは裾に向かって柔らかく広がります。

やり過ぎではなく、美脚効果を期待出来る上品なフレア。

 

cantateの他のパンツ同様にパターンの妙もそうですが、

アイロンによるクセとりという工程が大きい。

ぜひ一度、動画サイトなどで調べて見てみてください。

 

職人の方が数時間かけてアイロンかけを行う、

非常に手間のかかる専門的な作業のことです。

手間をかけることで美しいシルエットが完成し、

他のクセとりをしていないパンツと比べると、

足への吸い付きが全く違います。

 

こうだったらもっと綺麗な形になるのに。

なんて理想を叶えてくれるシルエット。

手前味噌な表現ではありますが、まずは穿いてみてください。

これがスーツの世界なんだと感じる奥の深さと、

カジュアルウェアでは通常体験できない穿き心地にアッと驚きます。

 

その分、とんでもない手間暇がかかっていることもお忘れなく。

 

CREDIT

cantate "The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

Rios of Mercedes "Waxy Kansas" ¥275,000 (TAX IN)

 

シャツにネクタイ、足元にはブーツ。

シャツとブーツは比較的新しく買ったものなので、

最近のお気に入りの組み合わせです。

 

スーツを着るにあたり、ネクタイの締め方も細かく教わりました。

まだまだLv.1程度の修行中ですが、朝の時点で綺麗に結べて、

その日1日緩むことなく過ごせると気分が良いです。

 

過ごし方、人との接し方にも影響するので、

たまにスーツを着るというのは、やはり非常に大事なことだと、

常々思い知らされています。。

 

CREDIT

cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)

Rios of Mercedes "Waxy Kansas" ¥275,000 (TAX IN)

 

シャツも良いですが、たまにはタートルネック等、

インナーに変化が欲しい時があります。

 

幸いにも、今のclichéにはタートルネックを始め、

サーマルTシャツや柄入りのハイネックシャツまで揃っている。

これは、散財の予感。。

 

そういえば僕の購入した23AWのcantateの財布は、

使って3ヶ月目とは思えない程、馴染んできています。

革の良さはとても上質で、エイジングも最高。尋常じゃない質感。

度重なる高額会計に、

財布もリアルダメージを受けているとでも言うのか、、!?

 

CREDIT

cantate "Traveler Bag" ¥198,000 (TAX IN)

cantate "Denim 1955 Trousers" ¥51,700 (TAX IN)

AVM "PRAY" ¥81,400 (TAX IN)

AVM "ANGEL" ¥55,000 (TAX IN)

AVM "VINTER" ¥242,000 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "The Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

cantate "Fine Corduroy Trousers" ¥55,000 (TAX IN)

RIER "NATURAL FLEECE SCARF" ¥52,800 (TAX IN)

cantate "Ribbon Belt" ¥44,000 (TAX IN)

 

スーツに対する"制服感"部分のみを汲み取ってしまうと、

気負ってしまいどうしても着る機会が少なくなりがちです。

 

上下を別々でも着られます、というのはあくまで最後の最後。

別々で着てみたら、良いスタイリングが完成した。みたいに、

休みの日はジャケットとパンツをそれぞれ単体で着ることもありますし、

あくまでおまけ程度に、参考材料にしていただけると嬉しいです。

 

ちなみにclichéでは、スーツは上下セット発売のみ。

どちらかだけ買うと結局後から欲しくなるし、

上下で着てこそ、100%完成系だからです。

 

自分も可能な限り100%のスーツスタイルに近づくために、

ここ1年は、スーツを買ってシャツに合わせたり、

たまにスカーフを巻いてみたり。

色々試していると次は自然とネクタイが欲しくなり、追加で2本購入。

次はシャツの別の色が気になり始め、SAXカラーのThe Shirtを買いました。

さらに次は革靴3足、、

 

最後の方は、お財布事情的に震えながら会計していましたが、

揃える過程に流れがあるので楽しいし、まだまだ青くさい坊主ながら、

理想とするスタイルに近づけていく充実感もあります。

一歩一歩、着実に。

 

億劫だと思っていた毎週水曜日のスーツDayも、今では待ち遠しいです。

出勤時の電車からスーツ、それにビッグサイズのトラベラーバッグ、

たまに読書、そして坊主。

出勤時の電車内での"アイツ何者??"という目線も、

今では心地良い刺激で、自然と背筋も伸びます。

電話番号聞いてくれてもいいんだぜ。そこのナイスミドル。

 

スーツを着ることでしか得られない、日常と非日常体験。

そんな特別な気持ちを味わうには、

cantateのスーツがピッタリだと思います。

 

なんたって日常と非日常、2つの顔を行き来出来る服、

「ハレとケのワードローブ」を目指すブランドですから。

 

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cliché 杉村

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