夏の開放的な見せ方とは違う。
こんにちは。
clichéの杉村です。
m's braqueの服には、上品な妖艶さ、知性が感じられます。
独特な色使いも特徴的なブランドですが、
見た目に分かりやすく、透けているとか、GOLDカラーとか、
ギラついているとか、上澄み的なものではなく、
内側から吸い込まれるような、雰囲気が服に溶け込んでいます。
しかも、ブランドが好きな人、そうでない人、
どんな人が見ても、他とは違う雰囲気が感じ取れるから不思議です。
ある意味、"入り口が広いブランド"と言えるかもしれません。
お客さまの中にも、先日のハンド柄ハイネックシャツでm's braqueデビューを飾ってくださった方がいたり、
一目見ると頭から離れない魅力を再確認させてくれます。
僕も、気付けばm's braqueの服を求めるようになってしまいました。
春夏はアロハシャツの印象が強いですが、秋冬はまた一味違います。
大胆な柄だけが刺さる訳ではなく、
ブランドらしさのセンスの片鱗が垣間見える時に
居ても立っても居られない購買意欲が僕を支配する。
m's braque
￥79,200 (TAX IN)
￥50,600 (TAX IN)
フィールドジャケットと、フレアパンツのセットアップ。
ミリタリーオタクな木下が好む、
フロントのポケットが目に飛び込んでくるデザイン。
まずは、実用的な収納数に目がいきますが、
やはりm's braqueの手にかかると一味違います。
肩は落とし気味で、そこからスッと伸びる袖は袖山高く綺麗に真っ直ぐ。
身幅に対して着丈が長いシルエットに対して、
襟がスタンドカラーで、フロントは比翼仕立てですっきりとしています。
パンツにしても、コンパクトなヒップ回りからきれいに続くクリースライン。
そして美しいフレアシルエット。
実際に穿いてみると、
膝までが真っ直ぐで膝下から裾にかけて緩やかにカーブして見えます。
生地は、赤や青や黄色のミックスツイード。
ネップの凹凸感があるので表情が強く、
スタイリングに組み込む時は、インナーをシンプルにして、
生地感を際立たせて着たくなります。
CREDIT
cantate "Crew-Neck L/S Shirt" ￥22,000 (TAX IN)
Rios of Mercedes "Waxy Kansas" ￥275,000 (TAX IN)
下級戦士の見た目をしてますが、
セットアップで着用すれば気分は上級戦士です。
CREDIT
cantate "The Band Collar Shirt" ￥49,500 (TAX IN)
木下は、ジャケットの襟に合わせてバンドカラーシャツを選択。
首元に沿うようにチラッと見えるシャツが紳士的です。
打ち合わせなしに、2人とも淡い色のインナーを選んでいるので、
僕たちなりの最適解はGREIGE / BEIGE系の合わせに着地しました。
m's braque
"FLY FRONT OVER SHIRT JACKET with LINING"
￥63,800 (TAX IN)
もう1点、チェック柄の上にダイヤ柄が乗っているファブリック。
品名の"シャツジャケット"の通り、裏地がついているので、
シャツ1枚としても寒い時期のアウターとしても考えられる一石二鳥なアイテム。
また、ドレス・モードを踏襲しているブランドなのに、
自分の好きなブランドであるStussyのような雰囲気すらも持ち合わせています。
どこまで混ぜ合わせるのが上手なんだ。
フロントは同じく比翼仕立て、
カフスは珍しい角落ち。
ポケットはシームポケット。
一見、何もないようにすっきり。
ブルゾンのように丸みのある形ですが、
細部の作りで差別化を図り、
組み合わせの幅を広げるという意思が伝わってくるようです。
CREDIT
cantate "Sulfur dye Parka" ￥60,500 (TAX IN)
m's braque "EASY PANTS (HERRINGBONE)" ￥48,400 (TAX IN)
Rios of Mercedes "Waxy Kansas" ￥275,000 (TAX IN)
パーカーに合わせて、スケートライクに合わせると決めていました。
靴はVANSか悩みましたが、いかにも過ぎるので封印してRiosに。
その分パンツは攻めて、柄×柄に挑戦するべく、
ヘリンボーンのイージーパンツにしてみました。
肉感のある生地、身幅もかなり広いので、
分厚いものから、ビッグサイズなものまで、
インナーのボリューム感も自由に選べます。
CREDIT
BLESS "Demimoorebag Deux Pieces" ￥183,700 (TAX IN)
cantate "Assemblage Grange Crew Neck Sweater" ￥137,500 (TAX IN)
cantate "Fine Corduroy Trousers" ￥55,000 (TAX IN)
これでもかと、アウターレイヤードを試みていた木下。
色々と試行錯誤していましたが、
アレンジを加えすぎずに普通が格好が良いと落ち着いていました。
m'sの生地は、他では見ない強い雰囲気があるので、
配色を活かして組み込んでいただけたらと思います。
ちなみに、保温性があり十分に暖かいので、
気温面でも上からの重ね着は不要に思われます。
インナーを調整しながら、冬へと駆け抜けてください。
m's braqueの服には、怪しく人を惹きつける魅力があります。
何がそうさせるのか、不思議なブランドです。
m's braqueの魅力をお伝えするときには、形が良い、生地が綺麗とか、
決まった言葉がなくて、形容的な言葉が出てきます。
"妖艶・知的・芸術的"
この言葉だけを聞くと、美術品か何か？と勘違いしそうですが、
僕にとってm's braqueは、
美術館に飾ってある展示品を、そのまま着ている感覚です。
アートを身に纏うといった謳い文句をよく見かけますが、アレです。
夏の開放的な見せ方とは違う。
秋冬は肌を見せない奥ゆかしい妖艶さをお楽しみください。
cliché 杉村
