調子に乗っていた学生時代の話。
こんにちは。
clichéの木下です。
学生時代に遡りますが、僕は松坂牛が有名で、ちょっとテレビでもちやほやされていた高校に通っていました。
とはいってもフォーカスされている学科ではなく、測量士や公務員を目指す、毎日作業着を着て実習をする土臭い学科です。
本来のキャピキャピとした学生生活とは裏腹に、俗に共学と言われる比率の学科とは、2年にあがるところから校舎決別。
そこからはずっと、監獄のような体育館の奥にある別の校舎に通い、まるで男子校に通っているかのように過ごすことになります。
普通に行けば購買も遠く、行く頃には何も残っていません。
運動場に行くにも遠い、諸々遠い。
購買なんかは、チャイムとともに走って行っていくことでなんとかまくる毎日です。
男ばかりなので、アイドルの話で盛り上がるか、みんなでふざけて怒られるか。決められた校則の中でおしゃれをしていくこと。
その頃は、中学時代に見ていたmen's eggを見つつ、少しずつsamurai ELOやmen's nonnoへと購読が移り変わって行っているタイミングです。
靴を変え、校則掻い潜って髪を伸ばし(染髪NG)、制服に細工をしたり。
ちなみにですが、髪は伸びかけの坊主、ほんの数センチくらいの子でも引っかかってました笑 勿論パーマもNG。もし髪が長かったらハサミだけを渡されてトイレで切らされてました。
少しずつ切って繰り返し行くとしまいには先生にパッツンにされます。
ちなみに僕は三年でパーマをかけましたが、びびっていた分、
共犯になろうぜ!
と一緒にかけにいった友達のみがバレて、彼は勿論謹慎。
髪を伸ばす手段としては、長めで検査に臨み、ちょっとずつ切る。もしくはみんなでアイロン、カールを持ち寄って内巻きにしてごまかしていました。
さて、話が逸れましたが、学生服は基本タックイン。
そんな沢山ある校則に唯一引っかからず、調子に乗れる、所謂チョズいていた部分。
今もその重要度は変わりません。
今の現代言葉ではそれを、"鬼チョズク"というらしい。
ベルトですね。
それからかベルトってかなり重要で、いわば名脇役のような存在。
スタッズやらデザインの効いたガチャベルト、でも重きはバックル。
今は、たまには変なのも付けますが、全然シンプルなものばかりで基本レザー。
でも程よく主張は欲しいし、殆ど毎日使うのに他を邪魔されてもかなわないので、こういったベルトが落ち着くんです。
これは先入観ですが、 、
少なからず、後回しに考えてしまう存在な気がしませんか。
ましてや、付けません。なんていう方もいることでしょう。
サイズが合っていれば、まあしょうがないかもしれません。
トップスが被っていれば見えないし、一日中第三者に見られないかわいそうな存在になっていることも。
反対に、タックインする方にとってはマストアイテム。アクセサリーの一部のような考え方ですよね。
これは、あれば別に良い。
サイズがぴったり合ってくれれば、一本あれば大丈夫。
という方に向けたベルトメインのブログです。
大好物のスクエア。
シンプルですが、入っている手縫いの糸もアクセントになっています。
"イタリアのタンナーがフルベジタブルタンニンを施し、オイルをたっぷりと染み込ませて鞣したプルアップレザーと呼ばれる革"を使用しています。
しならせるとオイルの動きが分かるほどに繊細な質感をしており、使い込むとすぐ光沢が出てきます。
僕も使用しているのですが、既にツヤツヤ状態。勿論いやらしくない程度に。
ただその分デリケートなので引っかき傷なども入りやすくなっています。もはや気にならないですけど!
厚み 4mm、幅 約2.5cmなので、少し細い仕上げ。
フロントからの見え方はやや控えめと、スーツ等に合わせても悪目立ちしない面持ちに。
ですが、中央部分だけ幅 約3.5cmと太くなっています。
ベルトをヘビーに使っていると、金具を通した穴部分がどんどん伸びてきて、普段のつけ心地とは変わってしまうということが多々あります。
そのつけ心地維持のためのデザインなのですが、後ろから見た時男らしい見え方になるので二度美味しい。
それと、強度の秘密をもう一つ。
これはカーフレザーなのですが、牛さんの最も発達している部分"背中"から採取した部分を使用しています。
背中なので縦長に取っても一頭数本、なんとなく想像できるかと思います。
余談の域ですが、一頭から4本しか作ることができないベルトです。
落ち着いたオーセンティックかつ存在感のあるベルト。
正に縁の下の力持ちでしょう。
"cantate"
¥35,000 (¥38,500 TAX IN)
cliché 木下