今年はダウンなんていらない。
"今年はダウンなんていらない。"
そんなことを言いながら冬は来る。
まだポカポカしているとは言え、冬は来るんです。
暖冬だと騒がれていたとしてもどうせ、
12月くらいになったら皆、
「さむっ。」
って言ってるんでしょう？
今年はヘビーアウターは必要無いなんてよく耳にしますが、
残念ながら、絶対にそんなことは無いのです。
それって、ダウンまでいかない中衣料やパンツ、
小物などを買うために、自分に言い聞かせているだけなんじゃない？
って、それは僕か。
こんにちは。
clichéの木下です。
"僕はダウンを持っていません。"
数年前まではそう口にしていましたが、2年前にようやく手に入れました。
持っていなかった理由は、
重ね着することが好きなことと、ダウンを着てしまったら最後、
おしゃれをすることをやめてしまうのではないかという、懸念からです。
ダウンを着たらおしゃれじゃない、ではなく、
僕が洋服を着る意味からかけ離れてしまうんじゃないか、ということ。
Tシャツにダウンを着て終わり、スウェットの上から着て終わり。
保温性が高くて楽なのをいいことに、
着飾ることを怠慢してしまう気がしたんです。
前職ではお店にはダウンが溢れ、撮影でダウンを着まくっていました。
いいなと思いながら、負けじと買わない精神を貫いていましたが、
そんなことも言ってられない行事や気候、
絶対に1着は持っていかなければいけない瞬間、
あったら良かったのに、と思う瞬間に遭遇します。
例えばキャンプなど、形から入りたい僕にとって、一着は絶対必要。
では、僕の洋服を着る意味、コンセプトに則って買うなら？
古着か？新品か？ギミック重視か保温性重視か？
そうして頭を抱えていると、
僕の東京の父、is-nessの木下さんから救いの手。
記念すべき最初で最後のダウンジャケットに選ばれたのは、is-nessでした。
is-ness
“FUNCTIONAL DOWN JACKET is-ness×NANGA”
￥97,900 (TAX IN)
毎シーズンコラボレーションで盛り上げてくれるダウンシリーズ。
今回は知名度の高い”NANGA”とのダブルネームです。
アウトドアを中心とした寝具、衣料を世に送り出しているNANGA。
僕も山奥での寒空の下で、何度もダウン寝袋に助けられた人間なので、
黄金切符の保証付き。超暖かいです。
is-nessらしい遊び心と本格派のアウトドア。
こんな共演があっていいのだろうかと思うほどに、贅沢なダウン。
例えるならそう、
ラオウと悟空の真剣勝負くらい贅沢、といったところでしょうか。
ちなみにラオウと範馬勇次郎って書こうと思ったのですが、
調べたら、範馬勇次郎が瞬殺で負けると書かれていたので変えました。笑
生地から完全別注を行い、ダウンには700フィルパワーを使用。
内側に大きいメッシュポケットを配置したバッグ入らずのデザインで、
ハーネスをつけることで、暑い時は袖を抜けばいいだけ。
サイドにはスリットのようになるジップとアジャスター。
ジップがついている分、
フロントとサイドの裾、合わせて2つのアジャスターを配置する抜かりなさ。
フードは高く、同様にアジャスターを配置し、
袖はベルクロ仕様、ポケットにもジップがついています。
これでもかと盛り込んだギミックは、
雪山でも対応しうるオーバースペックとも取れるほど。
is-nessの"らしさ"がなければ、ただの本格派で終わっていましたが、
両極端で名を馳せるツートップがお互いの手を取り合うことで、
多くの人にとって、最高な1着になってくれそうです。
もちろん耐水、撥水もお忘れなく。
リップストップのナイロンを使用しているので、生地自体の耐久性も高いです。
着用サイズ：M (175cm)
CREDIT
cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ￥27,500 (TAX IN)
cliché "EX WIDE TROUSERS" ￥30,800 (TAX IN)
カラーは4色展開でしたが、
ブラウンのみを抜いたターコイズ、グリーン、ブラックの3色でご用意。
個人的にはターコイズが好みですが、
1着目に選ぶのなら、ブラックが無難です。
着用サイズ：M (168cm)
CREDIT
cantate "Garment Dye Crew Neck Pullover" ￥55,000 (TAX IN)
でもダウンって、"派手なのが許されるもの"だと思いませんか？
僕が選んだのも明るめのカーキでしたが、
意外にも合わせを選ばずに着ることができています。
スタイリングのことを考えるのは二の次。
それがダウンの持つ包容力でもあると思うので、
ここはターコイズを選んで、思い切ってみては？
着用サイズ：L (175cm)
CREDIT
cantate "Garment Dye Crew Neck Pullover" ￥55,000 (TAX IN)
cantate "Garment Dye Pants" ￥55,000 (TAX IN)
グリーンはかなり深めのカラーなので、悪目立ちせず、
スタイリングに奥行きを持たせてくれる優秀な色味。
明るい、暗い。
どちらも捨てがたくて選べないという方には、グリーンをお勧めします。
もし悩んだら気軽に聞いてください！一緒に悩みましょう。
ROTOL
￥79,200 (TAX IN)
続いて、もう1着ご紹介。
これは、僕がダウンを持っていなかったら正直欲しかったやつ、、、
それぞれ毛色の異なるダウンなので、
ライフスタイルと照らし合わせながら選んでみてください。
ROTOLのダウンはショート丈。
デザインは詰まっていますが、必要最低限のディテールにひと工夫です。
表面からはわからない、ダウンの中では比較的コンパクトな部類に入りますが、
フロントのハの字ポケットは上下で2分割。
ジップも比翼仕立てで隠した、匿名性のある雰囲気が漂う1着です。
カルト的な速さでもう一色のDOLLERは完売しましたが、
色が確かに良かったので、お気持ちは大変分かります。
でも、NAVYも超いいと思うんですよね。
デザイナー：大日野さんがRalph Laurenが好きだというように、
ネイビー×レッドという星条旗カラーがトラッドなオーラを醸し出しています。
ジップを開けようとするとレッドが見え、
ファスナーテープ、袖のアジャスターはオフホワイト。
ネイビーだけだったら、赤がなかったら、という声もありますが、
それなら他のブランドで検討すればいい。
このカラーじゃなくてはいけない僕がいます。
シャツ、タイドアップにも相性が良く、
反面ワイドパンツでテックシューズ、
キャップといったストリートスタイルにも馴染む。
“ダウンは適当なスタイリングでも成立する”
という考えの真逆を行き、
むしろ着る人にしっかりとスタイリングさせていくダウン。
保温性は言うまでもなく、閉めた時の首の覆うデザインも格好が良い。
レイヤードスタイルを楽しめちゃうようなダウンは、
なかなか見つからないと思います。
着用サイズ：3 (175cm)
CREDIT
m's braque "W4B COMFORT LOOSEN JACKET" ￥96,800 (TAX IN)
Nine Tailor "Kauri Watch" ￥9,900 (TAX IN)
ROTOL "UTILITY ARM COVER" ￥15,400 (TAX IN)
cantate "Traveler Bag" ￥198,000 (TAX IN)
着用サイズ：2 (168cm)
CREDIT
cliché "EX WIDE TROUSERS" ￥30,800 (TAX IN)
cantate "Kinchaku Bag" ￥66,000 (TAX IN)
先程も書いたように2極な合わせ方で。
どちらがお好きでも、洋服の系統が変わろうとも、
第一線で冬を一緒に戦い抜いてくれることでしょう。
refomed
￥96,800 (TAX IN)
最後にもう一着ご紹介させてください。
refomedのダウンはアウトドア、粗野な雰囲気を醸し出す、
クラシックな雰囲気に仕上がっています。
カラーも発色がよく、60/40クロスを使用したズバリな山用感ですが、、
ブランドを象徴するフォルム、デザインを丁寧に入れることで、
比較的コンパクトに、かつタウンユースで落とし込んでいただけるダウンに。
ネックは低く、フードもなく削ぎ落とされたデザイン。
大きめのパッチポケットとお馴染みの巾着ポケットが目立ち、
ポケットの中はフリースでハンドウォーマー仕様になっています。
カラーもブラウンとオレンジの2色展開でしたが、
どうせなら派手カラーで、オレンジのみをオーダー。
どこか懐かしさを感じさせるのも惹かれたポイントで、
肩肘張らずに、この先も長く着ていただける恒久感が最大の魅力でしょう。
着用サイズ：3 (175cm)
CREDIT
cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ￥27,500 (TAX IN)
cantate "Demim Flare Trousers" ￥40,700 (TAX IN)
10eyevan "NO.3 III BR" ￥80,300 (TAX IN)
着用サイズ：2 (168cm)
CREDIT
cantate "Ombre Check Over Shirt" ￥93,500 (TAX IN)
全面にアウトドア感を盛り込んだスタイリングも良し。
デニムにドレスシューズで落ち着かせ、色を活かすも良し。
派手なカラーでもグリーンを入れてみたり、
インナーのマルチカラーチェックで馴染ませたりするのも楽しみの一つです。
オレンジだからと構えることはありません。
こう見えて、とても懐が広いやつなんです。
clichéで出せる全てのダウンの紹介は、これにて終わりです。
まだダウンは必要無い、なんて言うんですか、、？
みなさん、本当の冬の寒さを忘れています。
家では毛布にくるまり、朝は布団から出ることができない。
こたつで寝てしまって、次の日の朝慌てて家を出るなんてこともあるはずです。
手がかじかんで、PC作業のタイピングが遅くなったり、
どれだけ保湿しても乾燥がすごくて、常にカサカサなどなど。
今はまだ暖かいかもしれませんが、それらも全て、冬の寒さのせい。
焦らされているだけですよ！
冬を侮ってはいけないのです。
付き合えそうな女性とデートに行って、女性が薄着で来てたらどうする？
あなたもアウターを着ず、ちょっとした羽織で過ごしていたとしたら？
貸せる洋服がない。だって自分が凍えてしまうから。
紳士になれるか、非紳士になってしまうのかの境目です。
そんなことで勝ち点を取ることができず、
結果も悪かったりしたら、、なんて考えただけで心も震えます。
しかも薄着で身も寒いなんてもう、救いようがありませんな。
逃した魚はデカかった。
後悔するなら初めから手は打っておきましょう。
たとえ結果が変わらなかったとしても、
逃した魚はデカかった。
もしかしたらそう思うのは、準備不足のせいかもしれません。
いつか来るかわからない15分のために、常に準備しておく。
それが暖かい冬を越す秘密です。
それでもまだ、"ダウンなんていらない"と言い続けるんですか？
cliché 木下
