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BLESSのスペシャルピース

BLESSのスペシャルピース

ブリーチデニムは春の季語。

あなたの足元に。 

"どうせなら"で買ったのに。

こんなの初めて。

cantateのスウェットに出会ってから。

高校生の頃の自分へ。

見た目も気持ちもリバーシブル。

ファッションの魅力は結局、服からしか始まらない。

 

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

イレギュラー枠で僕にとってなくてはならないパンツ、

 

BLESSの"OVERJOGGINGJEANS"。

 

NIKEとLevi'sからなる前後ドッキングパンツで、

見た目から優勝している存在感爆発の一本です。

 

そもそもこのパンツ、知っていますか?

 

たしかに洒落ている組み合わせ、

誰しもが知るスポーツブランド・ジーンズの組み合わせだからこそ、

パッと見で"格好が良い"に直結します。

 

でも、、なんでこの2本?

 

 

簡単に言えば人気であり、永遠の定番だからでしょう。

 

ただそれは、"これらが誰しもが知るブランドだから"

という前向きな理由ではなく、

 

"人気であるが故の飽和状態だから"

という後ろ向きな理由になるでしょう。

 

あのNIKEの〜、Levi'sの〜、

そうして幅広く色々なマーケットに広がっていったこのパンツは、

当たり前のように圧倒的地位を確立しました。

 

個人的にBLESSに対しては、ジャンルの垣根がないと思うブランドなので、

ある意味正解だと思いますが、、、

 

そうなるとBLESSとしては、やっていることの方向性が違ってくるわけです。

 

 

以前、このパンツを買った時は僕だって、見た目にやられました。

 

当時の価格は¥109,000- / 今では¥151,800-

当時ですら高く、なんせパンツに10万なんて初めて。

買う決心まで時間がかかりました。

BLESSのアイテムはいつだってそう。

価格帯に縛られるので、いつか欲しい、ってみんなが言います。

 

僕も同じタチでしたが、大好きな赤(BURGUNDY)が出てきた時には、

そんな価格の壁なんて余裕で飛び越えて、即買いしていました。

次のシーズンにBURGUNDYは無く、未だにない。問い合わせても無い。

別注依頼も通りません。。

 

グレー、ブラック、オフホワイトは定番として出ているので、

最悪、この3色は次のシーズンに後回しでも買えます。

反面、ピンクやオリーブ、アザーカラーはマジで運ってこと。

あったら買っておいた方がいいんです。

 

今回は初のネイビー。

間違いなく買っておいた方がいい、胸を張って言わせてください。

 

探しても買えない、スペシャルピース。

今までで一番、後悔しなくて良かった買い物になったと思っています。

 

BLESS

"OVERJOGGINGJEAN A"

"OVERJOGGINGJEAN B"

¥151,800 (TAX IN)

 

名前の通り、JOGGING + JEANSという新たなジャンルになるパンツ。

一時期これしか穿いていなかったので、

好きすぎて、なぜカラー展開が安定しないのか聞いてみました。

 

意外に知られていないんですが、

このパンツが生まれた理由、ご存知ですか?

 

 

フロントとなるスウェット、これってただのレギュラーのスウェットなんです。

にも関わらず、僕たちはこの価格に動じず買ってしまうし、

もちろんそれなりに価値があると思っている。

納得しているからこそ、お金を払って今手元にある。

 

ですが、

圧倒的飽和状態にあり、叩き売りされているスウェットたちを目にし、

どうにかして価値を持たせられないだろうか。

というBLESSなりのSDGsの思想が現れたパンツだということ。

 

廃棄処分はされないものの、アウトレットのサークル型ラックに羅列されているのを見たことがある人も多いはずです。

大特価、〇〇円。

 

一方でジーンズにも、同じことが言えます。

スペシャルピースは価値があるものとしてモテはやされるが、レギュラーはそうでもない。

 

USA製のものならまだ少しはマシ。

学生時代掛け持ちでジャンブルストアで働いていましたが、

買い取り査定とか、買い物で見にいった時にラックにあれば、

 

「ジップ、TALONじゃん。おっアメリカ製、ラッキー。」

いつもより高揚感があるくらい。

 

探すつもりもないし、作りたくて作っているわけでもない。

見つけたら作る、無ければ作らない。

 

定番カラーが継続して作られている理由は、

定番だからこそ世に出回っている本数も多いから、なんです。

 

 

話を戻して、なぜこの2本なのか。

理由は前述の内容が全てですが、そうして今は、

パンツの個体を探すことが目的になってしまうほど、

このアイテムは人気になってしまい、もはや生産が追いついていない。

 

今は当初の目的であった価値を持たせるという考え方ではなく、

販路に流すために探す、という目的に変わってしまったんです。

 

買おうと思っていたものが次シーズンには姿を消し、後悔するのが目に見える。

これってBLESSだけに留まらず、どの洋服にも言えることですが、

特に近い将来、展開が無くなってもおかしくない立ち位置と言えるでしょう。

 

 

ウエストはフロントのみのイージー仕様。

僕は175cm 60kgですが、限界まで絞って普通に着用しています。

 

SとLの2サイズ展開なのですが、Sになると股上がキュンキュン。

Lでさえ結構浅い、、ということがLサイズしかオーダーしていない理由です。

 

杉村も168cmで55kgですが、ベルトループもついているので容易に調整が可能。

ポケットは両サイド2つあり、右サイドにはスウェットに元々ついているバックポケットも、隣に残されているデザインです。

全体では5つもポケットがあり、意外にも機能的とも思える一本です。

 

着用スタッフ:杉村 (168cm)

 

着用スタッフ:木下 (175cm)

 

clichéでは2本仕入れていますが、個体差もあるので、

お気に入りのカラーバランスのものを選んで下さい。

ただそれ以前にサイズ感も異なるので、

まずはサイズスペックを見た上で選んでいただけると幸いです。

 

ちなみに着用してみた感じ、大差はありませでした。

 

CREDIT

stein "REVERSIBLE SNAP BLOUSON" ¥68,200 (TAX IN)

BLESS "MULTICOLLECITON T-SHIRT" ¥20,900 (TAX IN)

10eyevan "NO.3 III BR" ¥80,300 (TAX IN)

 

スポーツ感を活かして、トップスにはプリントTEE、ナイロンジャケットでスタイリング。

どうせ合うんだろうなと思って組んだsteinの別注ジャケットとの組み合わせ。

予想以上に相性が抜群すぎて、、困りました。

財布の許す限り、セットで買って欲しいなと思う木下です。

 

合わせ方ですが、ボリュームのあるパンツなので、

トップスは大きすぎないほうがバランスを取りやすい。

革靴でシックに合わせても問題ないですが、

シューズもNIKEで合わせてテンションも上げちゃいましょう。

 

CREDIT

cantate "Assemblage Grange Cargidan" ¥159,500 (TAX IN)

KOOKY ZOO "JUVENILE TRIM TEE" ¥13,200 (TAX IN)

 

カーディガンでラフに。

インナーのトリムTEEは体操服みたいでパンツと好相性。

ちょっとダサいくらいがちょうど良いです。

 

いつもなら複数本入荷すると、それぞれフロントの色が全然違ったりするので、

売る側も困ってしまうのですが、今回は殆ど同じで安心しています。

ある意味条件が揃ってしまった、、悩んでいる暇はなさそうです。

 

 

それはそうと、BLESSからしても、

ここまで爆発的に売れることを望んでいなかったのかもしれません。

 

とはいえ確かに格好が良い、作りたい。

オーダーする側としても無くなってしまうのは惜しい気持ちです。

 

値段をあげたのも、単純に工賃とか、いろいろあると思いますが、

価値に共感してくれる人の手だけに渡れば良いという、

考え方の果て。

その可能性があるのかな、と勝手に考えてしまいました。

 

飽和してしまった結果、変に二次流通が流行り、偏った流行りができたり、

何を買えば良いのかわからなくなって、

“ある人”が紹介しないと価値を感じないような脳ミソになってしまった人が多い。

逆手に取って販売の戦略としてやっているバカなブランドも多いが、、

それじゃあこの業界は終わってしまうでしょう。

本当にいい服、自分が着たい服ってなんだろう。

 

洋服は、足りないくらいが丁度良い。

正直SDGsとか、僕自身は対策をしているかって言われるとそうでもないし、

どうでも良いとまではいきませんが、ある意味関心がない。

 

多分みんなそう。

だからこそ、そんな背景を押し付けられてもな、、って思います。

 

でもちょっとくらいは、

目の前にある洋服と向き合ってみてください。

洋服への愛着も変われば、もっと自信を持って自分のスタイルに落とし込めるでしょう。

そんな人たちが増えれば、おそらく今後洋服の在り方も変わってくるんじゃないかなって思います。

 

関係ない、気づいた時にはもう遅いかもしれません。

服にも、そんな時代が来ていますよ。

 

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cliché 木下

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