無骨で、美しい。cantateが仕立てるワークウェア

「B品のふりをしたA級」
パンツが3本、だけど1型 ─ CLASSの「境界線」を穿く。
「悩む時間ごと、楽しい」— 僕が選ぶ、今年のEYEVANたち。
「なぜこの眼鏡に惹かれるのか」──その理由を言葉にしてみた。
こんにちは。
clichéの石橋です。
8月に入ってから続々と25AWアイテムが到着し、
撮影やオンライン掲載などの準備に追われる毎日です。
ブログでのご紹介はまだ追いついていませんが、
「早く見せたい」と思えるアイテムばかり。どうぞご期待ください。
さて今回は──
“B品のふりをしたA級パンツ”のご紹介です。
cantate
使われているのは10ozのセルヴィッチデニム。
軽やかで柔らかな質感ですが、セルヴィッチ特有の耳の存在感はしっかり。
見た目はオーセンティックなペインターパンツそのものですが、
そこにcantateらしいひとひねりが加えられています。
股上はやや深め。ルーズな印象を残しながらも、
収まりの良さとスタイリッシュさをギリギリで両立する絶妙なシルエット。
「作業着の無骨さ」と「ファッションとしての美しさ」、
その間のラインを攻めています。
……と思いきや
──”あの仕掛け”。
ほんとニクイですよね。笑
股上も深めに設定されているので、ルーズな印象を演出しつつ、
収まりが良く、スタイリッシュに見えるギリギリのラインを攻めた絶妙なフォルムです。
B品仕様のディテールが隠されているとはいえ、
軽やかな生地感が表現する美しいシルエットに、
微かに品の良さが漂う面構え。
ペインターパンツ本来の無骨さと、
cantateのアイテムが持つ美しさが見え隠れする1本です。
CREDIT
cantate “Deep Skipper Fleece Blouson”
スタイリングは自由自在。
ロールアップしてセルヴィッチの耳をチラ見せすれば、
王道のアメカジライクなムードに。
逆に、裾をワンクッションさせて土臭さを残すのもいい。
写真では、リラックス感のあるフリースにシャツをレイヤードし、
足元はドレスシューズで引き締めたスタイルをご提案。
“野暮ったさと洗練さ”という、このパンツの持ち味を活かした組み合わせです。
CREDIT
is-ness “THM MANASLU SHELL JACKET”
もうひとつは、シェルジャケットとのアウトドア寄りスタイリング。
ワークウェアの代表格とアウトドアの定番という異ジャンルを掛け合わせることで、
それぞれの雰囲気の違いが引き立ちます。
ワークウェアの代表格であるペインターパンツと、
アウトドアの定番・シェルジャケット。
本来は異なるフィールドで活躍するアイテム同士ですが、
掛け合わせることで生まれる、ミスマッチの面白さがあります。
それぞれの持つ空気感の違いを、あえて楽しむのも良いですね!
ペインターパンツの普遍性はそのままに、
cantateならではの洗練された品の良さも併せ持つ。
そしてそこに、通常はない手間を増やし、
“あえて”のB品仕様ディテールを仕込む。
見えないところまで妥協を許さない服作りに対して、
いつもとは違った角度からのアプローチで仕上げられた一本です。
ちなみに、上の写真でチラ見えしている、
共地のカバーオールジャケットも発売予定。
こちらもお楽しみに!
cliché 石橋