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「なぜこの眼鏡に惹かれるのか」──その続き。

「なぜこの眼鏡に惹かれるのか」──その続き。

“良い”を、ちゃんと良いと言えるか

あった方がいいに決まってる。

ショーツが気になる季節。

夏の浮かれ方。

 

こんばんは。cantáte 松島です。


先日、Instagramのストーリーで今はもうないレストランの動画をシェアしました。その中でスタッフの方が話していた言葉が妙に頭に残っています。


「意味のないことはしない」


たったそれだけの言葉なんですが、聞いた瞬間に10 eyevanのことを思い出しました。


実はeyevanチームはcantáteのお客さんでもあります。

もちろんメガネの話もしますが、それ以上に服の話やものづくりの話をしている時間の方が長いかもしれません。


たぶん、どこか通じる部分があるんだと思います。


ぼくの周りにはたくさんのプロフェッショナルがいます。

料理人もいれば時計職人もいるし、革職人もいればカメラマンもいる。それぞれ作っているものは全然違うんですが、本当に面白い人たちには共通点があります。


聞けば必ず理由が返ってくるんです。


なぜその素材なのか。なぜその作り方なのか。なぜその仕様なのか。


もちろん感覚で決めることもあると思います。でも話を聞いていくと、その感覚ですら長い経験の積み重ねから生まれていることがほとんどで、「なんとなくそうした」という答えが返ってくることは驚くほどない。


服もそうですが、

最終的に美しく見えるものって、最初から美しく見せようとして作られているわけじゃないんですよね。


先に理由があって、その結果として美しくなる。


ぼくはそういうものに惹かれます。

8年ほど前だったと思います。イベントでお馴染みのeyevan 森本さんに、


「今までのメガネの悩み、全部解消しますよ」


と言われたことがありました。


正直、その時は半信半疑でした。


だって小さい頃からずっとメガネを掛けてきた人間です。

鼻に跡が付くのも、ネジが緩むのも、掛けているうちに少しずつズレてくるのも当たり前だと思っていたし、それを解消するメガネなんてあるわけがないと思っていた。


でも今になって思うんです。


あれ、本当だったな。


気付けば、この8年間ネジを締め直していません。


正確に言うと、ネジを締め直す必要のないメガネに初めて出会いました。


以前のブログでも書いたように、

その理由はトルクスネジだったり、βチタンだったり、10 eyevanの様々なパーツにあります。


ただ、今思うのはネジが凄いとか構造が凄いとか、そういう話ではありません。


デザイナー 中川さんや営業 森本さんたちが、意味のないことをしなかった結果なんだと思うんです。


普通なら見過ごされるような部分に時間を掛ける。ほとんどの人が気付かないような違いを積み重ねる。そしてその一つひとつに理由がある。


だから使っていて気持ちがいいし、だから長く使える。


ぼくは服を作っていますが、それはすごくよく分かります。


襟の形も、縫い代の始末も、芯地の選び方も、説明しなければ誰も気付かないかもしれない。でもそういう部分を疎かにすると、最終的な雰囲気は必ず変わってしまう。


結局、ものづくりってそういうことなんだと思います。

だから服の話をするとき、相手の職業を聞くことがあります。料理人なら料理に例えるし、時計が好きな人なら時計に例える。その方が伝わるからです。


そのまま服の話をしても伝わり辛い。でも知りたいと思ってくれている人には、できるだけちゃんと伝えたい。


そして本当に面白いのは、プロフェッショナルほど細かい話が通じることです。


なぜなら、自分の仕事でも同じことを考えているから。


なぜそれをやるのか。


なぜそこに時間を掛けるのか。


なぜそこまで拘るのか。


その共通言語がある。


たぶん、10 eyevanを好きな理由もそこなんだと思います。


掛け心地が良いからだけじゃない。格好が良いからだけでもない。


その奥にいる人たちが信じているものに共感している。


結局、たくさん悩んできた人にしか興味がないんです。

どれだけ頭を悩ませてきて、どれだけ遠回りをして、どれだけ失敗してきたのか。


そういうものは不思議と作るものに滲み出るし、説明されなくてもなんとなく伝わるものです。

だから面白いし、だから話を聞きたくなる。


何を作っているかより、誰が作っているか。


そして、その人がどんな仕事をしてきたのか。ぼくはそこを見てしまいます。

 

以前、10 eyevanのパーツや設計について書いたブログがあります。もしまだ読んでいない方がいれば、そちらもぜひ読んでみてください。

📎「なぜこの眼鏡に惹かれるのか」──その理由を言葉にしてみた。

ネジやバランサー、クロスブリッジやシェルパッド。そこにもやっぱり、意味のないことをしない人たちの考え方が詰まっています。

 

 

そしてお知らせです。


6月12日から28日まで、clichéにて10 eyevan MORE VARIATIONを開催します。


20日、21日は森本さんと店頭に立っています。


今回のブログで書いたような話は、正直メガネだけの話じゃありません。


どうしてその仕様なのか。
どうしてその形なのか。
どうしてそこまでやるのか。


そんな話をしながら、一緒にメガネを選べたらと思っています。


もし来ていただけたら、今日書いたような話の続きをしましょう!

 

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cantáte 松島 紳

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