スウィングトップをデニム素材で作ったらどうなるかと、ショートブルゾンとしてリリース。

使われているデニムは経糸（たていと）にカリフォルニア産サンフォーキンコットンを、緯糸（よこいと）に硫化染めのグレーの糸を採用。

素材表面の起毛も上品さを感じさせ、羽織るような感覚で着用してもらえればと一枚仕立てでつくりました。

デニムは旧織機の機械でゆっくりと織られたもので、セルヴィッチ（耳付き）。

背中のヨークの両サイドにはプリーツを入れ、ウエストの両サイドにストラップを付けています。金具はトラウザーズに使われているものと同じで、衿も小さく、洒落て見えるように考えました。

デニムのブルゾンでも縫製はスーツなどを縫う工場に依頼することで、ステッチも非常に運針が細かく、細番手の綿糸を使い繊細に縫われています。

量産化が始まる前の服も普通のミシンしかなかったため、こうした細かいステッチで縫われていたのです。

そんな時代に想いを馳せてデザインしました。