今日は違う自分になりたい。
こんにちは。
clichéの木下です。
今までの経験で馴染みがあるものを、
工夫して着ることをスタイリングというと思ってます。
が
なにこの、"デコボコ"
馴染みがない。
マダム系のレディースではあるのかもしれませんが、、
女性らしいというポイントに惹かれ、
オーダーした今回のsteinのアイテム。
非日常を味わうのではなく、違う人間になれる。変身できる。
洋服の力を感じさせられるラインナップではないでしょうか。
洋服を買う決め手なんてものは、
似合う似合わないとかは関係なく、
その洋服を着たいか、着たくないかでしかない。
普段の洋服からの緩急というのでしょうか。
いつもスーツの人は、
休日こそ堅苦しい洋服を着たくない、と聞く。
私服が仕事着な僕ら。つまり毎日楽しみ。
そんな僕らでも毎日別の人間になりたいと思って洋服を選んでます。
街中で僕を見かけたとして、
あれってそうなのかな、、いやでも、、あんな服着てたっけ?
くらいの変身度合いを目指して。
そんな時によく思う。
今日はsteinを着ようって。
stein
"BUMPY PATTERNED KNIT CARDIGAN"
¥50,600 (TAX IN)
デコボコな、ガタついた、を表す"BUMPY"。
時空が歪んでいるかのように、
平行四辺形を重ねて凹凸を表現している、不思議なカーディガン。
直営で聞いてみると、実際に買う人は女性が多いらしい。
これを見てフェミニンだなって思った人は、正解。
ファッションは自由だ、好きなものを着ればいい。
とは言いますが、実際メンズに比べて、レディースの方が圧倒的に自由度が高い。
スケスケの生地、肌見せの服。洋服の種類もとてつもなく沢山ある。
ワイドパンツにキャミソール、サンダルといった、
夏に街中でよく目にするスタイリングなんて、僕だってしたいくらいだ。
そんな風に、女の子に生まれたかったなと思うほど、
洋服のスケールが広いのが羨ましく思う。
でも、着るわけにはいかない。
どうすればいいか迷うところに、いつもsteinの洋服が懐を広く迎えてくれます。
そんなジェンダーレスなアプローチに、いつも助けられるんですよね。
CREDIT
cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
cantate "Denim 1955 Trousers / BLEACH" ¥51,700 (TAX IN)
洋服屋らしからぬ発言ですが、
身に纏うだけでお洒落だと思う。ズルいくらいに。
似合わないって突っぱねさえしなければ、
手に取った人だけに訪れる幸福を手にできる。
百聞は一見にしかずというのも、まさにその通り。
無駄なことをせず一点入れで鏡の前に立てば、
あれ、これって本当に俺?
CREDIT
cantate "WW II T-Back Jacket" ¥66,000 (TAX IN)
cliché "EX WIDE TROUSERS" ¥30,800 (TAX IN)
これ以上アクの強いアイテムを加えなければ、
派手なグリーンを加えたって同じこと。
デニム、スラックス。
シンプルならば一工夫、それでいて守りに入らない姿勢を貫いてほしいです。
カーディガンも入荷時は暑いと思っていましたが、
そろそろ手を出していいタイミングかなと。
だってもうすぐ9月だぜ?
「彼女とシェアしてほしいですね。」
寂しそうに、杉村はそう口にするのでした。
stein
"OVERSIZED GRADATION PLEATS JACKET"
¥79,200 (TAX IN)
steinの変形の代名詞といえばプリーツ。
ジャケット、プルオーバー、カーディガンと数型展開していますが、
ジャケットをオーダーするのは初めてです。
普段はかっちりとしたジャケット、いわばスーツが店頭に並んでいるので、
カーディガンのように、
羽織ることができるイージージャケットを探していました。
ただ、大きいだけじゃない。
そんな盛り込み感に惹かれた、
堅苦しく考えず、Tシャツ、サーマルに羽織れる1着。
肩を大きく落としているので、リラックスムードも漂い、
パンツのポケットに手を突っ込んでいる後ろ姿が非常に格好良い。
少しだらしなく着たほうが良いなと思っています。
CREDIT
refomed "RIB THERMAL TEE" ¥24,200 (TAX IN)
cantate "Thermal L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
m's braque "EASY PANTS (HERRINGBONE)" ¥48,400 (TAX IN)
名前の通りグラデーションになっているので、
GREIGE一色ではなく、隙間にCHARCOALが見え隠れします。
表情を強調し、陰影が入ることで色も拾いやすい。
せっかくなので、ワントーンでスタイリングしてみるのもいいでしょう。
デニムやチノパンとも相性抜群ですが、
真っ先に浮かんだのはm’s braqueのイージーパンツ。
ワイドながらスラッと落ちる縦のラインが強調されるシルエットは、
steinのオーバーサイズの洋服とは絶妙にマッチ。
CREDIT
cantate "Thermal L/S Shirt" ¥27,500 (TAX IN)
cantate "Garment Dye Pants" ¥55,000 (TAX IN)
対照的に、スウェットを使った脱力感溢れるスタイリングも良さそう。
すっかり同系色で合わせてしまいましたが、
古着では得られない洗練された雰囲気になるのがポイントだと思います。
ジャケットが着たい。
でも踏み出せないという方に、肩慣らしとして手を出してみては?
どんどんジャケット沼に入り込めますよ。
stein
¥48,400 (TAX IN)
傾いた、曖昧な、を表す"OBLIQUE"。
前述のプリーツの要領で、直線ではなく斜めをストライプ状に表現した新シリーズです。
ネイビーとブラックを織り混ぜ、等間隔で色を替えることで、
明るいところで見たら、斜行がより強調されるデザイン。
大好きなモックネック、縦に落ちるバランス。
カラーも一番求めているネイビーだったので、迷わずオーダーしました。
どこかマダム感があり、
これぞレディースライクなアイテムの骨頂。
気分は金持ちのマダム。手にはシュシュ。
片手には、ドレスを着たダックスフンド。
袖は長めに作られているので、一枚で着用するときは折り返すのも◎
インナーに着るときは、首元、袖で変化をつけられるので、
あえて出して見せることによって、味付けとして使うのがおすすめ。
ここ数シーズンで2回目のオーダーとなるプリーツですが、
ワイドパンツにタックインするスタイリングがやめられません。
出してもいいのですが、タックインした後が完成形だと思っています。
clichéのタックイン専用パンツを手にしてくれた方、
秋口のスタイリングに迷ったらこれを選んで下さい。
CREDIT
cantate "Hard Twist Satin Suit" ¥363,000 (TAX IN)
cantate "Fine Corduroy Trousers" ¥55,000 (TAX IN)
下もコーデュロイときたら畝だらけで渋滞するかと思いましたが、
気にするだけ無駄でした。
思った以上に肉厚なポリエステル生地なので、寒い時は暖かく、
暑い時は風通しがいいですよ。つまり適温です。
明るめのネイビーをトレンチコートの下に、、もう考えただけでヨダレ。
こう見えて手洗いができるところも嬉しいですね。
今日、なんかあるんですか?って。
いつもとなんか違うねって思わせたら思惑通り。
こちらは普段通り。
それこそ洋服で着飾って、違う自分になって外に飛び出しているのだから。
毎度一緒じゃつまらない。今日は漢、明日はフェミニンな自分を。
洋服って自分を変えられるツールだし、
これのおかげで東京で友達ができ、彼女ができて、晴れて結婚もできた。
今をときめく高校野球。甲子園で例えますが、
野球は頑張って練習しないと"変化球"は会得できないけれど、
ファッションでは誰だって、変化は会得できるもの。
洋服分のお金と、気合さえあれば、誰でもね。
今日は違う自分になりてぇな。
そんなときこそ僕は、steinの服を手に取っている。
cliché 木下