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革が、服になる瞬間。

革が、服になる瞬間。

”理由”と”直感”。

「おばあちゃんの寝具から生まれた服」

「スタイルに悩む時間がない人のための制服」

m’s braqueという品格。

 

革が、服になる瞬間。

 

こんばんは。cantáte 松島です。

 

MA-1という服は、もともと戦闘機のパイロットのための装備だった。

寒空の上で、命を守るための“機能服”。

そのルーツを知っているからこそ、

ぼくはあえて、職人の手で再構築するという選択をした。


ファッションとして消費されていくものではなく、

長く育てていくための一着として。

 

<cantáte>

”Leather Flight Jacket"

COL: NOIR

SIZE: 44, 46, 48

¥495,000- TAX IN



ANNOAYのカーフレザーという素材


ベースに選んだのは、フランスの名門タンナー〈ANNEAY(アノネイ)〉社のカーフレザー。

この革の素晴らしさは、鞣しや仕上げ以前に、原皮の時点で際立っています。


 

フランスでは古くから子牛の肉を食す文化が根づいており、健やかに育った仔牛の皮が、

副産物として自然に集まる。

その恵まれた環境と食文化があってこそ、世界でも屈指の品質を誇るカーフが生まれるのです。


その上質なカーフを贅沢に2頭分使い、しなやかさとコシを併せ持たせました。

最初はわずかに張りがあるものの、着るほどに体の線に沿い、

やがて深く沈むような艶を帯びていきます。


銀面は緻密で、指先でなぞると吸い込まれるよう。

光の角度で表情が変わり、“地艶”と呼ぶにふさわしい静かな輝きを放ちます。

それは華やかさではなく、成熟した革だけが纏う余韻のような光沢です。



リブに宿る、もう一つの緊張感


革の柔らかさを支える、もうひとつの要が段リブ(ミリタリーリブ)だ。

 

厚みのある糸をしっかりと編み立て、伸縮性と復元力を備えたこの素材は、まるで筋肉のように機能する。

着た瞬間にピタリと吸いつき、袖を通すたびに「服が自分の動きに反応している」感覚を覚える。


リブには「リブ目」と呼ばれる縦の編み方向があり、基本的に真っ直ぐにしか裁断できない。

そのため、手首がフィットしている場合は、腕全体も同じようにフィットするのが常だ。

けれど段リブは、見た目だけでなく、その制約を解く構造を持つ。

手首だけをしっかりと包み、腕側には適度なゆとりを残すことで、

動きやすさと美しいシルエットを両立している。


上品な革に、無骨なリブ。

異なる素材が持つ“緊張感”が、服の中でせめぎ合いながらも調和している。


異素材のぶつかり合いが、ひとつの調和を生む。

その関係性こそ、cantáteの服づくりが大切にしている部分です。




見えない誠実さ。

裏地には、ウール100%のバックサテンギャバジン。

 

袖にはシルク生糸とコットンを交織したサテンヘリンボーンを採用した。


どちらも滑らかな肌触りと保温性を兼ね備え、

袖を通したときの快適さを、静かに支えてくれる。

見えない部分ほど丁寧に、抜かりなく仕立てるのがcantáteの流儀だ。


ファスナーには、YKKが誇る最高峰、EXCELLA(エクセラ)を使用。

ほんの数センチの金属パーツさえも、妥協なく選び抜いている。

中でも採用したのは、エクセラの“ダブル”と呼ばれる、最も光沢の強い特別仕様。

メッキの種類も特殊で、プラチナのように白く冴え、上品な艶を宿す色合い。


それは単なる装飾ではない。

「服の完成度は、見えない部分で決まる」――その思想を体現するための選択だ。



機能服を、“装い”へ。


“機能”のために生まれたMA-1を、

“品格”と“奥行き”を備えた大人の装いへと昇華させる。

それが、このジャケットの本質だ。


本来、ミリタリージャケットとは、目的のための服だった。

寒さや風、動作の制限を防ぐための、いわば“道具”。

けれど、cantáteが目指したのは、その機能性の上に

「美しさ」と「人間らしさ」を重ねることだった。

 

・シガレットポケット

・ミリタリーポケット

・丸みを出すのに重要な、肩ダーツ

・まるで巻き縫いをしているかのような、ダブルステッチ


無骨さの中に、柔らかさを。

タフな構造の中に、静かな艶を。

そこに生まれる矛盾のような調和が、

この服の魅力をいっそう深くしている。

 

CREDIT

i'm here ”ONE TUCK VENETIAN PANTS”

cantáte ”Turtle Neck L/S Shirt”

EYEVAN7285 ”358”

 

CREDIT

cantáte ”Stupid Shaggy Cardigan”

cantáte ”Brushed Nep Check Open Collar Shirt”

cantáte ”Denim 1955 Trousers”

EYEVAN7285 ”358”

 

たとえば、革が苦手だという人にこそ、袖を通してほしい。

最初に感じるわずかな緊張や硬さが、

日を重ねるごとに和らぎ、体温を記憶していく。

その変化の過程そのものが、“育てる愉しみ”になる。

いつの間にか、革が自分の一部になっていることに気づくはずだ。


過剰な演出も、装飾もいらない。

必要なのは、素材の声を聴く感性と、

その声を正確に形にできる職人の手


見えない部分にまで手をかけ、

派手さではなく、内側から滲む説得力で魅せる。

このジャケットは、機能服という枠を超えて、

日常の中に“誠実な美しさ”を宿すための一着。

 

CREDIT

cantáte ”Mouton Vest”

cantáte ”Rough Flannel Shirt”

cantáte ”Denim Flare Trousers”

 

無骨でいて、繊細。

頼もしくて、優しい。

そんな二面性を許す大人の服こそ、

今、最も心に響く“装い”だと思う。



上品な革に、無骨なリブ。

異なる素材の緊張感を重ね合わせ、

見えないところに誠実さを仕込む。


その一着が完成したとき、

MA-1という軍服は、ようやく“服”へと生まれ変わる。


一過性ではなく、時間とともに育つ本物。

それが、cantáteが考える「革ジャン」のあり方だ。


季節が変わっても、流行が移ろっても、

手に取ればいつでも変わらずそこにある——

そんな存在でありたいと思う。

 

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cantáte 松島

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