素直にイイねって感じられる隙間に、時折覗く裏テーマ。
こんにちは。
デニムを愛してやまない、clichéの木下です。
ブログのアーカイブを見ていると、デニムのブログが多いのなんの。
1週間の中でもデニムを着用している率は5割をゆうに超え、、
気にせず24SSのオーダーしていたら、こんなことになっていました。
(僕としたことがclassのエプロンを入れ忘れていました…)
clichéでは定番となったcantateのジーンズ、
デニムジャケットは、スタンダード枠。
これ無しでは僕がデニムにどハマりすることがなかった、
と言ってもいいほど、大切な存在です。
インディゴの色落ち、着て学ぶ、デニムジャケットの歴史の面白さ。
初めから育った古着や色落ちデザインのものを買うのもいいですが、
やはり、実際に自分で育てて愛着が湧いてからが本番。
一気に、楽しくなっていきます。
他には突如として現れ、ハートを射抜かれたsteinのケミカルウォッシュや、
CLASSのエプロン、Levi’s REDのような変形ジーンズがありますが、
スタンダードとは別枠として、ある意味困った存在です。
なぜなら、興味すらなかったものなのに、
"それ"で頭をいっぱいにしてくるから。
今シーズン steinには、ケミカルウォッシュで頭をいっぱいにされました。
持っていたのに、一回も着ていないケミカルウォッシュのデニムジャケット、、
今着たくてしょうがなくなってしまい、
先週の休みに着ていました。(影響されすぎ)
CLASSは、"ナシ"だったものを"アリ"にしてくる説得力がとてつもなく、
前に出していたデニムベストだって、今回のエプロン、ジーンズだって、
他のブランドのものだったら、こんなに魅力的には感じないという確信がある。
今まで、欲しくて即買ったものだってあるし、諦めたものだってあります。
ただ諦めたものは、数年後に喉から手が出るほど欲しくなるのがお決まり。
で、今回。
この中でもあまり目立っていないやつがいますよね。
BLESS
“Demimoorebag Deux Pieces Denim”
¥195,800 (TAX IN)
BLESS
“Demimoorebag Deux Pieces Denim”
¥195,800 (TAX IN)
BLESS
“Demimoorebag Deux Pieces Denim”
¥195,800 (TAX IN)
普通のデニムジャケットに見えるからこそ、ラック映えはしません。
でもめっちゃ目立つ、ツッコミ必至のやばいデニムジャケットは、
今まで展開してきているDemimoore Bagの新型です。
1993年の映画 "幸福の条件"で、主演のデミ・ムーアが着用していた、
謎のベストのようなバッグをモチーフに仕上げているアイテムで、
今まではベスト部分のみでしたが、ジャケット部分も追加の2ピースに進化しました。
前回はテーラードジャケット型のものを入れていましたが、
24SSではデニムジャケットに。
これはデニムジャケット好きの木下も黙ってないぜ、
ということで、思い切って3着オーダーしてみました。
BLESSの古着をベースにしたもの、リメイク系は、
アップサイクルのために作られています。
価値が無いとされたモノにBLESSの目を加えることで、
価値のあるものとして作り変えるプロダクト。
噛み砕くと、純粋にもともと価値がないと言うわけではなく、
1万とされているものを10万にする、値段の引き上げ。
もっと価値のあるものへ、という考え方。
全て個体が違うので、細かいサイズスペック、色も全く別物。
その割に全部3rdなのはジワジワと来ますが。笑
色味を指定するのも面白くないので、3着フルお任せ。
知っているデニムブランドがあればラッキーと思っていたので、
届いて段ボールを開けるのも、本当に楽しみでした!
結果は、1着目にLee。
2着目に謎のブランド、最後に謎のブランド...。
聞いた事のないブランドだなとは思いつつ、
素性を調べるのは野暮なんじゃないかなと思っています。
Levi'sであろうが関係ないし、
もはやMIKIHOUSEでもいいくらい。
レギュラー品として、
それぞれの価値観のもと手に取りやすい価格で売られているモノや、
メル○リなら2000円とかでも買えるんじゃないか、とか。
ワンチャン実家にありそうだな〜みたいなもの。
元々はなんて事のない、レギュラー品なのに。
僕たちはその、
”実は大した事のないとされていたモノ”に価値を感じてしまっている。
安くても高くても、価値が無いものなんてありません。
こうして見ることで、改めて本質を見ることができる気がします。
よくある、ブランドのフィルターを通した〇〇というワード。
正直どうでも良いし興味がないけれど、BLESSにおいては特別です。
純粋に格好がいいと思う気持ちと、モノの持つインパクト、
素直にイイねって感じられる隙間に、時折覗く裏テーマ。
それらがBLESSの1番魅力的かつ、好きなところです。
CREDIT
cliché "EX WIDE TROUSERS" ¥30,800 (TAX IN)
BLESS "MULTICOLLECTION IV T-SHIRT" ¥31,900 (TAX IN)
BLESS "Gobelin Bag" ¥28,600 (TAX IN)
デニムジャケット にclichéパンツ。
いつもながらに、ただの木下なスタイリングですが、
ジャケットのデザインのおかげで全くの別物。
「え、それどうなってるの?」
そう聞かれるだけでも話題性があって楽しいし、
「これ実は、〜でさ。こうもなるんだよね。」
視線集めっきりで、鼻高々ですよ。
このスタイリングに使っているLeeのタイプは、
XLがベースでかなりゆったりサイズ。
大きい肩幅に対して途中でぶった斬られているので、
合わせた時にややアンバランスになるのも魅力だと思います。
CREDIT
cantate "Chambray B.D Shirt" ¥52,800 (TAX IN)
BLESS "OVERJOGGING CAMOUFLAGE" ¥156,200 (TAX IN)
続いては、H.I.Sという謎ブランドのデニムジャケット。
届いた3つの中でサイズが最もスタイリッシュなモデルで、
一番落ち着いていて大人っぽい。
袖の溜まりや肩幅の余りもないことから、
やり過ぎな印象が薄く、色落ちもまだ楽しめる余地が残されています。
遠目から見たらLevi'sのような赤いピスネーム。
キングオブデニムメーカーの偉大さがわかりますが、
このジャケットのピスネームの位置は、逆サイでした笑
デザイン的にも、小振りな胸ポケットは飾りと化す。
これもまた一興。
CREDIT
BLESS "SMLXL Readymade" ¥130,900 (TAX IN)
ちょうど一緒に届いたデニムパンツと近い色味で、
セットアップのようにも着用できるグッドエイジングな一着は、BRAM'Sのもの。
こうした色味にもエッジィなデザインが入ることで、
野暮さが無くなって、カラー物との合わせも容易。
感覚的にはLeeのものよりも大きく、
ガクッと肩が落ちるリラックスフィットです。
CREDIT
cantate "Ribbon Belt" ¥48,400 (TAX IN)
KOOKY ZOO "BAG" ¥39,600 (TAX IN)
最後にレイヤードスタイルで。
超絶ショート丈なデニムジャケットとベスト。
別々に使うならイン、アウトで見せるのも面白いと思います。
デニムジャケットのようにセットで、
ショートジャケット、ベストでも、バッグでも。
重ねる順番も問わなければ、ジャケットのみインナーにして、
アウターの上からベストだけ着ても良い。
ジャケットだけ着て別のベストを着れば袖代わりになるので、
袖が寒い時はジャケットのみ使うのも良いかもしれないし、
上からニットを着て、襟、袖のために使うのも良さそう。
大きいサイズになればアウターの上から着られるものもあるので、
試着は必須だと思いますが、
オンラインでサクッと買って、届いてから自分なりに慣らしていくのも、
なんか、BLESSっぽいなって感じがします。笑
・ジャケットのみのA
・ベストのみのB
・両方合わせたC
うーん、この楽しさ、、まるで変形・合体ギミックを盛り込んだ、
バンダイのDX超合金シリーズのよう。
あくまで僕の匙でしかありませんが、どれを買っても楽しく、
本当に大活躍するアイテムになることは間違いない。
手持ちと絶対に被らないデニムジャケット。
何?それどうなってんの?
新しい人と会う度に聞かれるかもしれませんが、
子供の頃におもちゃを買ってもらった感覚でスタイリングが組める。
そんなデニムジャケットだと思います。
cliché 木下