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なんて愛に溢れたブランドなんだろう。

なんて愛に溢れたブランドなんだろう。

なんてことない、カバーオール。

めちゃくちゃ良いタートルネック。

そこにシビれる、あこがれる。

Pierre Jeanneret.

散財の入り口。

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

 

僕はドメスティックブランドが比較的好きな傾向にあるので、

思い返してみると手持ちにはHED MAYNER、STUDIO NICHOLSON、

今回ご紹介するRIERしかインポートはありませんでした。

それぞれ明確な背景があり、洋服に反映しているからこそ買うまで至ることができると思います。

 

本日はそんな"RIER"というブランドについて。

そもそもインスタでかっこいいなあ、って見ていたくらいだったので、去年までは実物を見たことはありませんでした。

買い付けしようにも代理店がないので、日本での展示会も、、、

と思っていたら、他の展示会に行った時に奇跡的に合同で行なっていたことで、出会えたブランドです。

実物を見てハッとして、やはりカッコ良すぎる。狂いはなかった。

 

 

- RIER (リア) -

フランスを拠点に活動しているRIER。

デザイナーは、Andreas Steiner、2018年スタートのブランドです。

彼の生まれ故郷でもある、オーストリアとイタリアの間に位置する南チロルの伝統や美学を反映し、そこに現代の大都にあるようなライフスタイルを取り入れた、中性的なアプローチが特徴。

テーマは、TYROLEAN PUNK(チロリアン・パンク)。

"TYROLEAN"は、チロルの伝統、"PUNK"は、既成概念へのリアクションを意味します。

ジェンダーレスとも言える中性的なコレクションは、シンプルで合わせやすいワードローブであり、それでいて民族的な現地のエッセンスがアクセントとなり、既出感のないスタイリングを形成してくれるでしょう。

 

ジェンダーレスクロージングとも言っていますが、伝統的衣装であればそこまで性別の垣根も気にしなくていい。多くの人が、より手に取りやすく。

まさに愛国心の感じられる洋服のラインナップ。

 

ちらっと聞いた話ですが、イギリス Wales Bonnerのデザイナー、グレースも一目置いているとかいないとか。そんな勢いのあるクリエーションに目がいってしまうらしい、と聞きました。

業界でも、かなり勢いがあるんですね。

 

RIERに対しては、どこか高貴なイメージがあるというか、他取扱店舗を見ても、ラグジュアリー路線に溶け込んでいることが多い印象です。

見方によっては、かっちりとシックなラインナップ。

うちの店舗でお取り扱いするのも、

背景や作り手の気持ちが透けて見えるから。

 

展示会では前よりも型数が増え、困った。

とはいえ僕が好きなラインはナチュラルウール/フリースのコレクションがメインなので

今回ご用意したのも、新作とそのライン中心のラインナップです。

 

 

英語か。読めねえな。

 

ってなりがちな文章ですが、アイテムそれぞれのために説明が書かれています。

オーダーしたのは大きく分けて、

・KEYHOLDER NECKLACE

・WALKER FELTED

・NATURAL FLEECE

・WALKER FLOWER

の4カテゴリから。

 

"WALKER GILET UTILITY CROP"

COL: IVORY / TREEBARK

¥88,000 (TAX IN)

 

シンプルで平面的なアイテムですが、パイピング使いと、バイカラーがアクセントとなった一枚で雰囲気をガラリと変えてくれるベスト。

今までは身幅が比較的狭かった反面、今シーズンは"UTILITY"という新型としてそれぞれ登場。"UTILITY"と入っているものは身幅が広く、フロントが比翼仕立てに。

"CROP"モデルも今回からの新型となり、丈が極端に短い、なんともオシャレすぎる仕上がりです。

 

ぱっと見は薄く、ペラっと見えるベストですが、柔らかく、まるでニットのようにふっくら織られた、表情のある仕上がりが魅力的。

Like LODEN と書かれているように、ローデンウール(圧縮ウール地)のような風合いで、保温性も高くキープ。もたつかない分レイヤードし易く、見栄え、保温性の面での強い味方です。

 

遡ることは中世 とも書かれていて、オーストリアの職人が、このユニークなウール生地の生産を開始したのが始まり。

フランスやイタリア、それこそ彼の生まれでもあるチロル地方では非常にポピュラーな、狩猟用の"ローデンコート"で使われているのが主流でしょう。

油分を多く含み、高い撥水性と防風性、さらにはシワになり辛く、臭いも付着し辛いという特性あり。

撥水性というのも加工を施している訳ではなく、織りの緻密さと油分が相まった結果です。

古くは狩猟として。今ではライフスタイルにも市民権を得ました。

 

後にご紹介しますが、要はアウトドアにも向いているんです。

 

"WALKER JACKET UTILITY CROP"

COL:TREEBARK

¥93,500 (TAX IN)

 

ベストの袖ありバージョン。

カラーは一色のみのご用意になります。

ベストに比べて、腕周りを調整しているので少しアームは太めです。

 

アームホールはベストのようにパイピングにせず、インサイドアウト。

 

このタイプのノーカラーは、レディースの洋服でたまに見かけますが、メンズではまずない。

カラーと作りの無機質な雰囲気からは想像できない、無地で見せるスタイルの中で最も突出した印象を与えてくれるのではないでしょうか。

一点組み込むだけで大きな違い。

 

"WALKER JACKET UTILITY"

COL:BLACK / FLOWER

BLACK ¥126,500 (TAX IN)

FLOWER ¥159,500 (TAX IN)

 

続いてはミドル丈。見た目はハーフコートなので、着用のイメージとしてもコート同様の位置付けです。

m'sのチャイナジャケットもそうなんですが、パイピング×ノーカラーの組み合わせが民族感を助長してくれるというのか、、非常に好み。

 

このタイプのみFLOWERをご用意している理由は、ベストのようにインナーとしてチラリ。ではなく、全面的に花柄を見せびらかしてほしいから。

この花柄は、南チロルでもかなりアイコニックな存在。僕らでいう白いご飯くらいポピュラーです。

各村ごとに花の種類は変わり、男性のみの衣装としてアルプスで使用されている花柄ですが、

これは何の花なのか。わかる方は教えてください。。

 

花柄にはシルバーのコンチョボタン、が分かりやすく衣装らしいですが、新型はブランドのロゴ入りの水牛ボタン。よりモダンに、馴染みやすくアップデート。

 

"POLOR FLEECE"

COL:RED / INDIGO

¥126,500 (TAX IN)

 

天然のナチュラルウールパイルを使用した、フリースのハーフジッププルオーバー。

このモデルは定番ですが、ジップアップのジャケットタイプがメインだったので、今季はこちらにしました。

ジップアップはやや縦長で身幅はそこまで広くないんです。

反面プルオーバーは身幅が広く、袖、裾にゴムが入っているので丸みのあるフォルムが特徴的で、スポーティーさが垣間見える仕上がりが刺さります。

 

うちは2色ですが、実は本来7色ほどあるモデル。

これだけは、、、既存のRED、新色で個人的にも気分のINDIGOを選びました。これの上にコートも着ず、勿論暖かいからメインでの着用に。

どうせなら発色強めでいきましょう。

 

彼らの地方の、最も文化としてわかりやすいのがハイキングです。

クライミングから始まり、冬になればウィンタースポーツ、スキー等。

その他にも遊牧、狩猟、農業といったものがありますが、僕らで言う別荘的な場所で過ごすときは、トランクスにルーズソックスばりに長く分厚いウールのソックス、トップスはこのフリースのようなものでトータルスタイリング完了。

保温力と動きやすさ、彼らならではのスタイルです。

また、クライマーが着ていた伝統的なワードローブもデザインソースになっています。

そのアウトドア/スポーツ要素が付いてくるアイテムを、ririのファスナーでラグジュアリーさ漂う雰囲気にアップデート。

 

愛国心、文化の継承、どれこもこれもRIERらしさのある、唯一無二なアイテム達。

 

それは勿論このネックレスも。

  

"KEYHOLDER NECKLACE"

COL:BLACK

(右) BRAID SMALL ¥71,500 (TAX IN)

(左) TRAPEZE CURLS ¥71,500 (TAX IN)

 

惚れ惚れします。惚れ惚れしすぎて僕も買いました。

 

フルベジダブルタンニンレザーを使用した幾何学形状のキーホルダーネックレス。

南チロルでは古くから親しまれている、フォークロアのレザーサスペンダーからインスパイアされたアイテムです。

フランスのヴィンテージ等でも時折見られる花柄のような型押しが雰囲気抜群。

長さは調整可能で、スタイリングに組み込み、鍵をつけたりとアレンジをしながら使ってあげてください。

 

トップ部分はレザーを2枚重ねて重厚にし、一つ一つ丁寧にハンドメイドで作られています。

少々値段は張りますが、首元から圧倒的な雰囲気を放ってくれますよ。

 

CREDIT

CLASS "NOSTALGIC MESH WOOL MOCK NECK L/S" ¥31,900 (TAX IN) 

cantate "Denim 1955 Trousers" ¥42,900 (TAX IN)

cantate "Ribbon Belt" ¥38,500 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "Fluffy Crew-Neck Pullover" ¥42,900 (TAX IN)

refomed "AZEAMI THERMAL PANTS" ¥24,200 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "The Band Collar Shirt" ¥48,400 (TAX IN)

m's braque "EASY PANTS"¥55,000 (TAX IN)

Rios of Mercedes "Harness Latigo Cowboy -Roper Style-" ¥220,000 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "Crew Neck Sweater" ¥121,000 (TAX IN)

cantate "Fluffy Pants" ¥45,100 (TAX IN)

 

CREDIT

CLASS "NOSTALGIC MESH WOOL MOCK NECK L/S" ¥31,900 (TAX IN)

cantate "Denim Tapered Trousers" ¥40,700 (TAX IN)

 

CREDIT

cantate "Turtle Neck L/S Shirt" ¥25,300 (TAX IN)

refomed "AZEAMI THERMAL PANTS" ¥24,200 (TAX IN)

 

CREDIT

ROTOL "TWIST TRACK PANTS" ¥31,900 (TAX IN)

10eyevan "NO.6 3FR" ¥66,000 (TAX IN)

 

花柄だけでなく、フリースやウールといった全てのプロダクトが、現地の方からしたら身近な存在。

仮に日本で置き換えたら、白いご飯くらいポピュラーだと。あるいは着物だったり、それくらい身近な存在の洋服、ライフスタイルをベースに、より現代に特化したアプローチをするRIER。

こうやってその歴史であったりを知ることすら珍しい。元々は特に興味もなければ、別に調べたりしなかったことなのに、今はすごく興味深く面白いんです。

そうして新たな知識を得られるだけでなく、その歴史から作られる洋服の説得力が、愛着のある洋服として手元に残っていく。

 

洋服は着飾るモノ。

ライフスタイルそのもの。

でも時には、"伝えるツール"にもなる。

勿論逆も然り。

 

文化の継承、そして後世に伝えたいという気持ちの表れ。家族愛や愛国心、、なんて愛に溢れたブランドなんだろう。

その点clichéでお取り扱いしているブランドは、通ずる部分が多い。

 

僕の中で、今後も永く残っていって欲しい、多くの方に知って欲しいブランドの一つだ。

 

オンラインではブログ投稿と同時にアップです。

是非チェックしてみてください。

 

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cliché 木下

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