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スーツは誰のために着るのか。

スーツは誰のために着るのか。

どこかへ行きたくなる服。

特別なネクタイの、長い話。

着たいものを、着たいときに。

走りの服。

 

こんばんは。cantáte 松島です。


スーツの話をすると、どうしても作りの話になりがちです。

肩の構造だったり、芯地だったり、スラックスのシルエットだったり。


もちろんそれは大事な話です。

ただ今日は、少し違う話をしてみたいと思います。

作りの話は、以前書いているのでジャケットの話スラックスの話を覗いてみてください。

男にとってのドレスとは何なのか。

つまり、スーツという服の役割の話です。


少し前まで、よく聞かれました。


「このセットアップで結婚式に行っても大丈夫ですか?」


いわゆるシャカシャカのセットアップ。

スポーツウェアの延長のような服です。


もちろん、本人がそれで良いなら止める理由はありません。

ただ、ドレスという観点で言えば答えは決まっています。


ダメに決まっています。


その場の主役は、あなたではないはずなので。


スーツは、本来目立つための服ではありません。


むしろ逆で、

目立たないための服です。


もう少し正確に言うと、

自分のためではなく、

自分以外の誰かのために着る服。


結婚式なら新郎新婦。

葬儀なら故人や遺族。

仕事なら相手やその場。


その場の主役を立てるために、

自分は背景に回る。


そのための服がスーツだと、ぼくは思っています。

<cantáte>

”Fine Gabardine Suit”

COL : NAVY , MARON

¥407,000 TAX IN

※スラックスはFine Garbadine French Trousersを着用しています。

 

<cantáte>

”Fine Garbadine French Trousers”

COL : BLACK×OFF WHITE , NAVY , MARON

¥132,000 TAX IN


スーツという服は、実はとても不思議な服です。


自己表現の服ではない。


色はだいたいネイビーかグレー。

柄も無地か細いストライプ。


つまり、我を出す余地がほとんどない。


でも、だからこそ面白い。


サイズ感。

仕立て。

素材。

そして着ている人の所作。


派手ではない部分に、その人が出る。


ファッションは自由です。

それは間違いありません。


でも、

場の空気を壊す自由ではない。


結婚式で主役より目立つ服。

葬儀で浮いてしまう服。


それはファッションというより、

ただの自己主張です。


場に合わせて自分を整える。


その感覚があってこそ、

服は本当に面白くなると思っています。

時々、


「自分はカジュアル派なので」


という話を聞きます。


もちろんカジュアルは楽しい。

ぼくも好きです。


でも、ドレスを知らずにカジュアルだけを語るのは少し危うい。


どちらが上とか下とか、

そういう話ではありません。


両方を同時に知っておくべきものです。


なぜなら、

スーツは着たいときに着る服でもあるけれど、

着なければいけない瞬間が突然やってくる服でもあるからです。


結婚式。

葬儀。

大事な商談。


そういう場面は、意外と予告なしにやってきます。


ぼくはよく、

ゲリラ豪雨みたいなものだと思っています。


晴れていたのに、

急に降り出す。


そのときに、

傘を持っているかどうか。


スーツも少しそれに似ています。


普段は着なくてもいい。


でも、いざというときに

ちゃんとしたスーツを持っているかどうか。


それだけで、その人の振る舞いは大きく変わります。


男にとってスーツは、

ある意味「装備」みたいなものなのかもしれません。


靴が磨かれていること。

ネクタイが一本あること。

そして、きちんとしたスーツが一着あること。


それだけで、突然の場面でも慌てずに済む。


ぼくはスーツを着ると、

歩き方や立ち振る舞いまで変わります。


背筋が伸びて、

自然と所作が整う。


服が人を整えることも、あるのだと思います。


服は自由です。


でも、自由を本当に楽しめるのは、

ルールを知っている人だけだと思っています。


ドレスを知っている人のカジュアルと、

ドレスを知らない人のカジュアル。


似ているようで、

実はまったく違うものに見える。


そして、そのうえで。


スーツという服は、

とても静かな服です。


派手なデザインもない。

奇抜な装飾もない。


でも、作り手の考え方は、

細部にかなり表れます。


肩の構造。

ラペルの表情。

スラックスの落ち方。


目立つ服ではないからこそ、

ほんの少しの違いが

全体の空気を決めてしまう。


cantáteのスーツも、

まさにそこを考えて作っています。


目立つスーツではなく、

静かなスーツ。

でも、

着たときに自然と整って見えるスーツです。


スーツは目立つ服ではありません。

 

だからこそちゃんと作る意味がある。


誰かのために着る服。

場の空気を整える服。


そんな服を、

少しでもちゃんと作りたいと思っています。

 

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cantáte 松島 紳

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