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馬鹿馬鹿しい。

馬鹿馬鹿しい。

なんてことない、カバーオール。

少し、エモい。 

めちゃくちゃ良いタートルネック。

そこにシビれる、あこがれる。

現代の日常生活における戦闘服。

 

こんにちは。

clichéの木下です。

 

2シーズン目となる、cantateの"Stupid Shaggy Carigan"。

= 馬鹿馬鹿しい素材使いのカーディガン、というように、

本当に馬鹿馬鹿しいカーディガンです。

 

今季のカラーはKURT、CHAMOIS。

 

 cantate 

"Stupid Shaggy Cardigan"

¥159,500 (TAX IN)

 

かっこいいが、、値段、、で諦めていましたが、

今季の"KURT"カラーにやられ、購入。最終は値段無視しました。

 

KURTは人名から、CHAMOISは前回のBEIGEよりも明るい、まるでGOLDのような風合い。

グランジスタイルを代表するモヘアカーディガンですが、今季は"らしさ"がより一層感じられます。

でもその"らしさ"がありながら、ビジュアルは綺麗の一点張り。

 

古着のカーディガンではまず味わえない風合いのカーディガンです。

 

22ssと22awと続けてリリースしており、こちらのブログも記憶に新しいかと思います。

春先も着られるとはいえ、春夏にモヘアはイメージし辛い方も多かったかもしれませんが、

今回はイメージバチバチに選んでください。

 

  

価格帯はヴィンテージで10万前後から、スペシャルな個体だと20万以上、、、

 

少し前に見たものだとデッドで15万ほど、オンブレシャツもそうですが、年々高騰が続く続く。

まだまだ上がり続けることでしょう。

 

古着高え。

もうここまでくると、古着で買う意味も感じない。

とんでもなくスペシャルな洋服でない限り、古着を買う理由なんて安いからか、

もしくはやばいデザインとかそれくらいの個体。

大きな値段の変動もないなら、

サイズも状態も気にせず買うことのできる、良い新品を買って育てた方がいい。

 

第一ポイントは、素材、混率。

世の中のモヘアカーディガンと呼ばれるものの殆どが、

化繊である程度の強度を持たせたり、コストを下げたりと、

肝心のモヘアはおおよそ30%がいいところかと思います。

 

当時も理想を言えば、シルクを代用したい。

でも当時はそんな技術は無く作れなかったそう。

作れたとしても、時代的に価格も通用しないし、当時の技術だとすぐ破れたと思います。

 

ちなみにUSEDで買ったら、毛なんて抜け落ちて無いかもしれませんよ。

モヘアを100%生かした場合、魅力を最も引き出すためには、

こうするしかないのかもしれません。

 

 

モヘア 55% / シルク 45% 異常な混率のいかれた数値。

化繊は一切入れず、天然繊維だけで仕上げています。

素材名だけでイメージすると、デリケートだろうと考えがちですが、

糸を3本撚りにすることで耐久力も向上。

本当は嫌ですが、試しに僕のカーディガンの表面の"起毛"を引っ張ってみたところ、

"編み地"ごとグッと持ち上がって、全く抜けませんでした。

起毛なのに編み地が、、え?

感動して目の前のお客さまに自慢しました。

ということで先程まで挙げていたデメリットは勿論、全てクリア。

 

モヘアとシルクで仕上げることで、光沢があり、見た目を品良く上品に。

日光の下で見るとキラキラと輝き、今までの粗野なイメージすらも吹き飛んでいきます。

 

毛の付着によるストレスや思うようにシャギー感が出ない点も、

毛は抜け落ちることなく、他にも付着せずノンストレス。

 

それに付随して、特有の毛足の長さが立ち、シャギー感、表情がグンと増します。都度ブラッシングして逆毛を立ててあげると表情が強くなりますが、アイロンを当てれば寝るので、これもある程度調整が可能。

従来のものなら抜け落ちていくか、そこまでの維持力はない分ここまで綺麗に立つことはありません。

モヘアの本領発揮。

 

僕の思う理想のカーディガンに出会えておらず、なんだかんだ手にするのは初めてに近いです。

大学の頃の先輩にウール100%でジャケットのように思いカーディガンを譲り受けたくらいで、サラッと着られるカーディガンは持っていない。

 

今回購入の決め手は、風合い、品質、雰囲気の良さ。

妥協して3,4万のものを買い漁って変に消費を繰り返したくないし、

そんな頻繁に買うものでもないから、ここは慎重にいきたい。

 

現代的な洋服や、デザインが入っていたりする画力の強いものは別。

学生時代にお金がなくて古着を買って、ちょっと背伸びして買って来たようなオーセンティックなアイテムにおいては、我慢して良いものを買う。

 

無駄な浪費、消費もそう。もったいない。

最近のテーマにしてます。

  

 

着用前と後では、大きな違いが出ます。

1枚目が新品、2,3枚目が着用後約8ヶ月くらいです。

 

ブラッシングもそうですが、ジャケットのインナーに着たりしていると、

内側でスレて自然と表情が増していきます。

分かり易いように松島さんの表現を借りると、"ベッカムヘアー"みたいに。笑

先がチョンっと立って、同色なのに陰影がついて奥行きが増す。

かっこいいですよ〜。

 

このカーディガンは、保温性が高いとはいえず、逆にちょっとした防寒にも役立つ。

デメリットのように聞こえますが、メリットです。

僕は店舗に私物を置いているので、クーラーが効きすぎている時には最適。(温度あげろよって話なんですけどね、、。)

その為、事実上着られるシーズンは、夏以外。

通気性がいいので、インナーにしても蒸れ辛いのが嬉しい。

 

結局カーディガンって、どれ程さらっと気軽に羽織れるかが決め手。

そこそこのお金を出して劣化するのが早いのも納得いかないし、

古着だから、、とかって落とし所もあるようでないんです。

 

シルクを使っているからといって気にしなくてもいい。

雑に扱うのは、さすがにちょっと気が退けると思いますが、

長く着ていくものなんだから、良い物を買っても良いんじゃなかろうか。

ここまで来たら流行りはあっても、廃りはないだろうし。

最低でも自分が生きているうちは、、ですけど。。

 

まだまだ先の話ですが、自分に子供ができたら絶対に洋服好きに育てて、

一緒に買い物に行ったり、服の話をしたい。

自分くらいの年になったら持っている洋服をあげることを既に視野に入れているので、、笑

喜んでもらえるのは勿論、見たら飛ぶようなデザインやディテール等、

父ちゃんの若い頃の洋服ってやばいね!くらいになったら嬉しいですよね。

これうちの店で扱ってたんだよ〜みたいに。

 

友達には両親が洋服好きで、ヨウジやイッセイなど親から譲り受ける子も多かった。僕の家庭はそんなこともないので、羨ましく思いつつ、なので僕はそうしようと決めています。

思い入れのある洋服を、永く、大事に。

 

非常に妄想がイタく、申し訳ありません。

 

それではスタイリングどうぞ。

 

CREDIT

cantate "Ombre Open Collar Shirt" ¥52,800 (TAX IN)

cantate "Moleskin Trousers" ¥60,500 (TAX IN)

10eyevan "NO.6 3FR" ¥66,000 (TAX IN)

 

KURTのネーミングにちなんで、オンブレチェック合わせ。

とても、落ち着きます。

 

サイズはゆったりとしたワンサイズ。

オーバーサイズとはいかないので、心配要りません。

 

KURTのみレディースサイズの在庫があります、この着用写真はレディースサイズ。(CHAMOISは売れてしまいました、、、)

メンズとの違いは袖丈だけなので、レディースというワードに捉われず選んで大丈夫です。

175cmの僕で、丁度良い。

 

CREDIT

CLASS "CCCA11UNI B" ¥132,000 (TAX IN)

PANTS: 私物 

 

ここからはメンズサイズです。

袖に溜まりができ、適度なボリューム感も確保。

 

シャツにチノ。

 

CREDIT

cantate "T Shirt" ¥19,800 (TAX IN)

refomed "RIGHT HANDED DENIM PANTS" ¥33,000 (TAX IN)

 

シャツに着るカーディガンですが、秋口にはTシャツに着るのがベストでしょう。 

これがまた、肌触りが超快適。

化繊が少しでも入っていると、手の油を持っていかれてカサカサになってしまうんですがそれも無く、

大袈裟ですが、デメリットというデメリットを全て払拭した夢のモヘアカーディガンと言えます。

 

CREDIT

CLASS "CCCA14UNI A" ¥63,800 (TAX IN)

cantate "Ombre Open Collar Shirt" ¥52,800 (TAX IN)

cantate "Fluffy Pants" ¥45,100 (TAX IN)

 

最後はレイヤードスタイルで。

これはベストですが、デニムジャケットの上に着用してもかっこいいです。

スウェット、パーカー等様々な上から着て、自分なりに楽しんでみてください。

 

 

シンプルなモヘアカーディガン。

高いし、古着で見つける。もしくは安い類似品を買う。

だがそれでは得られない幸福度が沢山ある。

 

かっこいいなあ。

まあ他でも見つかるかって思うけど、これは見つからない。

あっても数年で着なくなる。

あるいはストレス過多でウダウダ言いながらなんとなく着続けてる。

 

値段も高いし、こんなの馬鹿馬鹿しい。

そう言って妥協して、モヘアの本当の魅力を感じられないまま終わるか、

一発気合を入れて、この先永く付き合っていくか。

 

もし前者なら、本当の満足は得られない。

 

最後に。

 

cantateは値段にピンキリが多く、"すべての人たちの洋服"ではないと思います。

どうしてカーディガン1着に16万もするのかという理由を紐解くことは、

僕がこれから様々な洋服をお客さんにご提供する上で非常に意味のあることだと思うのです。

その理由を紐解き、お知らせすることは「物の価値ってどこで決まるんだろうか?」とそして「その物の価値は、今支払おうとしているお金と釣り合っているのか?」と、お客さまが無意識に感じていることを意識的に感じて頂き、

「私にとって意味のある物なのか」をお客さまに感じて頂くことで、初めて"お買い物"をお心から満足いただけるのではないかと思います。

 

この気持ち刺さって欲しい!笑

 

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cliché 木下

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