されどTシャツ。
こんにちは。
clichéの木下です。
いつもブログを書くにあたって大まかなテーマを設けているのですが、
すんなり終わるものもあれば、難しい時だってあります。
例えば今日のブログは、1枚の黒いTシャツ1本で書こうとしているのですが、
果たして尺が持つのかどうか…。笑
この場合、他で括れそうなものと一緒に書いたり、
写真のみで伝えたりするのですが、こんなに良いTシャツにも関わらず、
なんだか埋もれてしまっている気がしているので...、
今日はやっぱり、黒いTシャツだけで書いてみようと思います。
黒のTシャツ。
スケ感、梨地のようなシボ感、サイドポケット。
Tシャツなんて柄がなければ、たとえ大きかろうが小さかろうが、
シンプルと一言でまとめられてしまうもの。
このTシャツも例外ではなく、スケ感、シボ感。
サイドポケットが付いているシンプルなTシャツです。
1色なのでパッと見て魅力が伝わってくるかと言われればそうではないし、
“黒のTシャツは持っているから大丈夫”と一蹴されてしまうこともあると思う。
実際に、オンライン掲載時、写真を撮影している時、レタッチをしている時も、
めっちゃ伝わりずれぇ〜、こんなにも良いのに。
って思いながらパソコンをいじっていました。
石橋にも聞いてみると、「オンラインでは売れなさそうですね。」
なんて悲しい言葉も返ってきたりして、、
同じく僕も思っていることなので、こうしてブログを書くに至るわけですが、
黒いTシャツは持っているから大丈夫、とは言わせません。
ただ単に黒ってわけでもなく、デザインも効いている。
普段使いはもちろんですが、
モノは適材適所だと感じさせてくれる1枚だと思います。
ポケットがついていても何かを入れられるわけではありません。
伸びてしまいそうなので、せいぜい格好付けて手を突っ込むくらいでしょうか。
アムンゼンと呼ばれる、梨地のようなシボシボとした表情が特徴的な生地で、
風呂敷や着物に多い、凸凹とした生地です。
ドライな触り心地で通気性も良く、すぐ乾く。
マットな質感で、妙に渋い雰囲気を纏っています。
光沢のあるTシャツは品良く見え、キチンとした印象を与えられるので、
綺麗なジャケットに馴染ませたい時に選びます。
ジャケットが粗野な質感で、だらしなくならないようにしたい時も、
光沢、あるいはツルッとボディの綺麗なTシャツを選ぶと思います。
でも時に、羽織りとのミスマッチ具合に悩まさせれることがありませんか?
変えなくても良さそうだけど、変えたらもっと良さそう。みたいな。
単純ですが、これってすごく大事なことです。
たとえばリネンのジャケット、リネンのパンツ、柄も入ってきて、
ビーズのようなアクセや民族調のアクセも入ってると来たら、
インナーだけ煌びやかな見た目をしていると浮いてしまうし、
ツルッとボディがいい時もあれば、やっぱり馴染ませたい時だってあります。
このTシャツは、そんな天邪鬼な方に向けてお勧めしたいシンプルな黒のTシャツ。
なんか足りない。なんか違う。
視界の大部分を占めるものを変えがちではありますが、灯台下暗しです。
Tシャツを変えてみる。
たったこれだけで、悩みを解消できる可能性を秘めた1枚。
しかもこの生地はデッドストック。
わかりやすくデッドだろうなと思わされる生地が多い中、黒の無地。
正直どっちでも良い、ちょっぴりお得に感じられるオマケだと思ってください。
例えるなら、そう。
店前にある自販機のモンスターは200円なのに、
業者のミスで210円で表示されていて、
10円安く買えたぜ〜と感じるくらいの高揚感だと思います。
話が逸れそうなので本題へ。
みなさんご存知シンプルなTシャツなので、
ジーンズでもチノパンでも、ジャージーでもショーツでも、なんでも。
合わせ方のことを言っても仕方がないので、1スタイリングのみで伝えます。
ジャケットはCLASSのヤク/ウールジャケット。
パンツはm’sのリネンイージーパンツ。
足元はレザーのリゾートサンダル。
「〜ショーツでも、なんでも。」なのは間違いないのですが、
リネンパンツやざらっとした素材のジャケパン専用のTシャツ、
としてクローゼットにおいても良いレベルの馴染み具合です。
人それぞれではありますが、
今日はヨレヨレのTシャツがいいな、なんて日もありませんか?(僕はあります)
でもヨレヨレだと問題ありなので、
程よく抜け感を出したい時にも、このTシャツに体を委ねてみてください。
きっと応えてくれると思います。
CREDIT
CLASS “CCDS01UNI B” ¥140,800 (TAX IN)
m’s braque “EASY PANTS” ¥42,900 (TAX IN)
うだうだ言っていますが、
このTシャツを選ぶ理由は他にもたくさんあります。
涼しく、タンクトップが程よく透ける。
いやらしくない程度で、ふとした時に季節感が出てくれます。
すぐ乾く上に、何しろ1枚で着ただけで雰囲気があって、
襟のリブ幅が広いのも最高で、裾も広く、レイヤードを楽しめる。
耐久性があって良い生地のものばかりが良いTシャツではありません。
手持ちのジャケット、パンツの魅力を、
100%以上に引き上げてくれる存在になるかもしれないTシャツ。
m’s braque
¥19,800 (TAX IN)
使い古された表現ではありますが、
たかがTシャツ、されどTシャツです。
響く人、いると思うんだよなあ…。笑
cliché 木下