物語は1本のパンツから始まった。
「BLESSといえばあのパンツだよね!」
「そうそうあの、NIKEとLevi'sのやつ!」
「格好良いよね〜でも高くね?いつか欲しいけどさ、、」
こんにちは。
clichéの杉村です。
お探しの方も多いことでしょう。
BLESSのアイコンと言える、Overjoggingjeansが入荷しました。
発売→即完を繰り返すスペシャルな1本は、
シーズンを重ねるごとに探している人が増え続け、
人気の衰える様子は微塵も感じられません。
自分も欲しいなと思いながら、
値段の高騰と、店頭からすぐに姿を消してしまうことを理由に、
リタイヤしてしまった1人です。
でも、いつ見ても踊る逸物です。
BLESS
"OVERJOGGINGJEANS A"
¥151,800 (TAX IN)
"OVERJOGGINGJEANS B"
¥125,400 (TAX IN)
今回から、従来のドッキングパンツともう1型、
BLESSのシグネイチャーモデルとなる新型が登場。
ぱっと見で大きく変わる部分はありませんが、NIKEではなく、
BLESSがオリジナルで作成したスウェット生地を使用。
本来、NIKEのスウッシュロゴが刺繍されていた部分に、
BLESSの横ロゴを配置。
そもそも、材料となるNIKEのスウェットを探すことがメインの仕事になってしまって、本来の目的とは違う方向に迷ってしまった。
今回はまだ定番色のみ残っているようですが、このまま在庫がなくなれば、
今後の生産は、全て後者になると思ってください。
ブランドとしても試験的ではあるとは言っていましたが、BLESSロゴのほうが良いやん。
残り何シーズン発売されるかはわかりませんが、
代わりに新型が発売されて、買いやすくなるならラッキーという声もあるでしょう。
でも、違う違う。
そうじゃ、そうじゃない。
ドッキングシリーズが作られた本来の目的は、
"圧倒的飽和状態にあり、叩き売りされているスウェットたちを目にし、
どうにかして価値を持たせられないだろうか。
というBLESSなりのSDGsの思想が現れたパンツだということ。"
値段は二の次、日の当たらないアイテムにスポットライトを当てたいという気持ちで、
飽和状態の市場からすくい上げる作業、アップサイクルをしていたのです。
ぶっちゃけ高い、、と思いながら、
この金額で即完、しかも一点物。
ブランド側でオリジナルのスウェット生地を作るのであれば、
さらに値段を上げても良いくらいなんじゃないかとも思う。
それでも今まで高騰を続けていたのは、
"BLESSのドッキングパンツ" という言葉が独り歩きし、
不本意な形で人気が出ていくことに終止符を打つためだ、
と僕たちは思っています。
BLESSなりのアンチテーゼのようにも感じられ、
ブランドからの新しい流れを感じる。
持っているだけでステータスになるショッパー。
流行りのブランド。
SNSでバズっている◯◯着用の限定品。
何にお金を払って買っているのか。
見合った対価があるのか。
今一度考え直す、良い機会です。
ところで、BLESSはこのパンツだけではありませんよ。
ケーブルジュエリーも然り、
まだまだ格好良いアイテムがたくさんあることも知って欲しい。
着用スタッフ : 杉村 168cm / 55kg
木下 175cm / 60kg
定番型に比べて、新型のLIGHT BLUE×BEIGEは少し大きめのサイズ感。
丈も長く落ち感が強いですが、幸い入荷したものはリブが残っています。
内側に折るなり溜めるなり、煮るなり焼くなりしてください。
ウエストはサイズ表記無視で、相変わらずのルーズフィット。
ベルトも装着可能なので、サイズへの心配は意外にも少ないです。
BEIGEにINDIGOのベルトループの組み合わせが抜群に格好良く、
新型の推しポイントです。
ポケット数も変わらず、全部で5つ。
あとは、スウェットの生地感。
以前まではSSもAWもフワッとしていた裏起毛でしたが、起毛のないドライな質感に変わりました。
タオル生地のように夏は汗を吸い、組み合わせ次第で1年中楽しめるパンツは、
スペシャル度をまた一段上げています。
夏なのに起毛かよ!と思っていた方には吉報。要チェックや!
CREDIT
class "CCDS01UNI B" ¥140,800 → ¥98,650 (TAX IN)
cantate "T Shirt" ¥20,900 (TAX IN)
CREDIT
cantate "Assemblage Grange Cardigan" ¥159,500 → ¥111,650 (TAX IN)
Rios of Mercedes "Stovepipe" ¥275,000 (TAX IN)
生地にハリが出たことでシルエットの出方もハッキリとして見える。
最近買ったばかりのRiosのブーツに色々と合わせたい欲まみれ木下。
思った通り相性抜群すぎてカッケーを連呼していました。
Rios合わせは木下に譲り、僕はVANSでカジュアルに。
ドッキングパンツにはいつもVANSを合わせている僕、、自分なりの黄金比です。
アメカジのLevi'sに対して、フロントからはスポーティが漂ってくるので、
どうもスニーカーが浮かんでしまうんですよね。
やはりこのドッキングパンツは、
服の楽しみ方を増やしてくれるギフトのような存在です。
でも、穿いてるだけでは、ただの格好が良いパンツ止まり。
作り手の気持ちを汲み取ってから、
自分なりに落とし込めたら、もっと楽しくなるでしょう。
僕の持つBLESS像は、
媚びずに、発想と仕掛けで格好良いものを作り続ける孤高のブランドです。
BLESSの服を見て触れて、買うことで新しい扉が開ける。
ドッキングパンツは、
自分では辿り着けないような場所に導いてくれるマスターキーなのだ。
予期せず上がり続ける人気にうんざりしていた方も、
争奪戦に戻ってくる良い機会になると思っています。
自分では思いつかないようなアイデアを買って、
まだ見ぬ扉の先を見ることが叶うのであれば、
服好きにとって、こんなに安い買い物はない。
cliché 杉村