ROTOLのアプローチ。

構築と脱力、そのどちらも“本気”で作る
今は、新たなスタンダード。
こういう服が、欲しかったんです。
「制服としてのカバーオール」
こんにちは。
clichéの石橋です。
ブランドにはそれぞれの個性や得意分野があります。
僕たちの立場から見ると、
「このブランドはクラシックが得意で、こっちは少し遊びのあるデザイン。」
「ジャケットを選ぶなら、あのブランドが一番雰囲気がいい。」
そんなふうに、それぞれの“らしさ”を思い浮かべながら展示会を回っています。
ただ、どんなジャンルでも自信を持っておすすめできるものだけを届けたい。
そのために、それぞれの分野で本気でものづくりをしているブランドの力をお借りしながら、
clichéという店の世界観をつくっています。
例えば、ROTOL。
clichéでいえば、ストリートやテックの領域は、ROTOLに全幅の信頼を置いています。
とはいえ、ROTOLの洋服は、一般的に思い描く“ストリート”や“テック”とは少し違う。
若さを前面に出すノリではなく、どこか落ち着きと洗練を併せ持ったムードがある。
そこにうっすらとモードの香りを感じるのも魅力です。
だからこそ、年齢を問わず、流行の波に左右されずに手に取ってしまう。
ROTOLには、そうした不思議な普遍性があります。
そして今季25AWのラインナップも、残り1型を残してすべて出揃いました。
少しタイミングを見計らっていましたが、ようやく秋の空気が整ってきた今、
満を持してご紹介しようと思います!
<ROTOL>
COL : BLACK
SIZE : 2, 3
¥75,900- TAX IN
やっぱり、シェルパーカーは外せません。
僕自身、他ブランドのナイロンジャケットはいくつか持っているんですが、
どうしても“いかにもテック”な印象になってしまって、
気づけば袖を通す機会が少なくなっていました。
その点、ROTOLのシェルパーカーはまったく違う。
機能性をしっかり備えながらも、どこか上品な空気を纏っている。
ストリートにもモードにも寄りすぎない、アパレルブランドならではの絶妙なバランス感覚があるんです。
そして今季も、細部にマイナーチェンジが加えられました。
肩にあったブランドロゴ、ファスナーにつけられていたROTOLネームのストラップをなくしたことで、
より強まった匿名性と静かな存在感。
シンプルでありながら、不思議と目を惹く仕上がりになっています。
<ROTOL>
”WOOL CASHMERE ZIP KNIT SWEATER”
COL : BLACK
SIZE : 3
¥59,400- TAX IN
カシミヤ混ウールを使用したニットブルゾン。
ミニマルなデザインの中に、大ぶりなファスナーの無骨さが光る。
そのコントラストこそ、ROTOLらしい魅力です。
主張しすぎず、それでいてしっかりと個性を感じさせる、絶妙な立ち位置の一着。
シルエットはコンパクトなショート丈。
今の時期にはライトアウターとして、冬にはインナーとしても活躍してくれる頼れる存在感があります。
サイドポケットやダブルジップ、袖口の指抜き仕様など、
「なくても困らないけど、あると嬉しい」そんな細やかな気配りと機能性の高さもROTOLならでは。
デザインと実用性、その両方のバランス感覚に、ブランドの成熟を感じます!
<ROTOL>
COL : STRIPE
SIZE : 3
¥99,000- TAX IN
リラックスフィットのシングルテーラードジャケット。
冒頭でお話しした“ブランドごとのイメージ”という枠でいえば、
これは少し意外なジャンルかもしれません。
けれど、だからこそROTOLらしいディテールがしっかり光る。
胸ポケットにはブランドの象徴でもある六角ドットボタン、
腰にはフラップポケットとスラッシュポケットを組み合わせた独特の構造。
一見ベーシックに見えて、よく見るとROTOLのエッセンスがしっかり息づいています。
「テーラードジャケットといえば〇〇」みたいな定番の作り方ではなく、
あくまでROTOLのフィルターを通して再構築された一着。
クラシックの堅苦しさをほどき、街に馴染む軽やかさと実用性を併せ持っています。
<ROTOL>
COL : BLACK
SIZE : 1, 2
¥41,800- TAX IN
最後は、“FOAMORA”という肉厚でクッションのような柔らかさを持つオリジナルの裏毛素材を使用したスウェットパンツ。
脇線のないシンプルな構造ながら、ただのワイドスウェットパンツでは終わらない。
内股と脇に入れられたダーツによって、ラインは自然にカーブを描きながらもストンと落ちる。
その立体的なシルエットが、穿いたときに独特の落ち感と存在感を生み出します。
レングスは長めで、裾は断ち切り仕様。
少し引きずるくらいのバランスも雰囲気があり、
さらに内股のカンヌキ止めでほつれを防止しているため、
好みの位置でバサッとカットしてレングス調整してくださいね!
自由に穿けて、どこか品が残る。
ROTOLらしい“抜け感と構築性の共存”を感じる一本です。
CREDIT
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シェルパーカー、ニット、テーラードジャケット、スウェットパンツ。
一見、ジャンルも方向性も違うように見えるこれらのアイテムですが、
並べてみると確かに同じ空気が流れているのを感じます。
ブランドの根底にはストリートやテックの感性があり、
そこにほんの少しのモードの香りと現代的な機能や構造を掛け合わせる。
結果として生まれるのは、日常にすっと馴染みながらも、
どこか背筋を伸ばしてくれるような服。
それが、ROTOLの魅力であり、ROTOLにしかできないアプローチです。
cliché 石橋